昨日は朝、金沢の友人宅で目覚めて、朝食まで御馳走になってしまった。

かみさんが暇だと言うので、迎えに来てもらうことになり、その間「はじめの一歩」の最新刊を読んでいた。戦い過ぎた一歩は懸念してたようにパンチドランカーの症状が現れ始めていた。

あしたのジョーのときもそうだったが、主人公が壊れていくのを見るのは辛い。


帰宅して、午後からビデオカメラ片手に近くのお寺に出向いた。

みなさんはアレン・ネルソンさんという方を御存じだろうか。

元ベトナム戦争従軍兵で、退役後にPTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩み、いくつかの本を出したり、公演を行ないながら、戦争の恐ろしさや平和の大切さを世界に説いてきた人である。

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彼は赤裸々に語る、「軍隊の仕事は人を殺すことです。」と。

彼は枯葉剤の影響だと思われる白血病で、9年ほど前に亡くなったのだが、生前仲良くしていた僧侶が加賀市にいて、その方に「あなたのお寺に私のお墓を建ててください。」とお願いしたとのこと。

VFP(ベテラン・フォー・ピース)という退役軍人で組織された国際的な平和団体があり、今月14日に野々市で二人の退役軍人による講演会が催された。

その二人が、自分たちの先駆者であるアレンさんの墓参りをしたいということで、昨日の午後に加賀市のお寺にやってきたのだ。

いろいろなご縁があって、その参拝の様子を俺がビデオに撮ることになってしまった。

もちろん、大手のマスコミも来ていたが、それの脇で静かにカメラを回させてもらった。

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アレンさんのお墓は本堂の縁の下にあり、静かなその場所へ降りていき、ひとりずつ手を合わせた。

俺は無宗教で、政治的なことは大嫌いな人間だが、戦争反対ということだけは間違いなく正しいと思っている。

人が国という得体の知れないものの利益のために、殺人を命じるのが戦争である。

どんな理由があろうと、人殺しは正当化されるべきではない。武器も持つべきではない。

森の中にある静かなお寺のなかで、二人の元軍人の祈る姿を見ながら、そんな思いを強くした午後であった。

人の命を奪ってまで守らねばならぬ利益や主義なんてどう考えても狂っている。

人間が次の段階に進むためには、いかに自分だけが都合よく幸せになるかではなく、いかにみんなが笑顔でいられるかを教育していくべきではなかろうか。

今日は珍しく硬いことを書いているが、それもたまにはいいだろう。

いつも釣りばかりしているオジサンだと思ったら、大間違いだぜ。

さて今日はこんなところかな。

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