新司法試験 1分早く終了(2年ぶり2回目)島田源太郎

2011年06月03日

法科大学院へのブーメラン

法科大学院の関係者は、今まで自分たちが従来の試験制度や弁護士・予備校などのことを好き勝手に批判してきた内容が、これからブーメランのごとく、そっくりそのまま自分の身に降りかかってくることを覚悟すべきだと思います。

すでに法科大学院は法曹の教育の「中核」となっています。
望むと望まざるとに関係なく、現に彼らが法曹教育のプロセスの中心にいるのであり、法曹教育に対する大きな責任を負っているのです。

そして、新制度が始まって、すでに7年が経過しています。
新司法試験合格者総数も9千人前後に達している。
弁護士登録者の総数が3万人の中、6〜7千人がロー卒の弁護士ということは、弁護士会の中でもロー出身者が一大勢力になっている。
これが現在の厳然とした事実です。

そうであるなら、
・法曹の質が低下しているとしたら、それはローの責任です。
・就職難の問題も、社会に真に必要とされる法律家を育成できていないローの責任です。「需要があるはず」といいながら需要が見つからないのは、ローが社会のニーズを見極めないまま、必要とされる人材を供給していないからです。
これからは、そういう議論になっていかないとおかしいです。

こういう状況に対して、関係者は「未修者を教育するのは実際大変なんだよね」とか「司法試験の内容が教育にマッチしてないんだよね」などと泣き言を言ってる場合ではありません。
彼らは自分たちがきちんと教育して育成するんだと約束しました。
それが出来るんだと主張してきました。
だからこそ、巨額の血税が法科大学院に投入されてきましたし、新司法試験の受験資格も握って独占してきました。
今さら彼らがその責任から逃れられるわけがありません。

間違いなく、いまの惨状を招いた責任は法科大学院にあります。
導入時の理念を語るだけで、「自分たちは悪くない。悪いのは試験制度だ。法務省だ。既存の弁護士だ。」などと強弁することは、もはや許されません。

schulze at 12:11│Comments(2) 司法試験 | 司法制度

この記事へのコメント

1. Posted by 弁護士HARRIER   2011年06月06日 20:59
就職難の責任もローにあるという点、私も共感致します。
そもそも、ローは、社会にとって必要な法曹を養成する機関、専門職大学院として、発足したはずです。
それが、新司法試験には25%しか受からせることができず、しかも、上層部には「質が下がった」などと言わしめ、かつ、就職もちゃんとさせきれない(弁護士の雇用を生むほどの生産活動ができていない自分もいけないですが)。
これじゃ専門学校以下です。
2. Posted by 弁護士HARRIER   2011年06月06日 21:00
いくら新聞紙上で「給費制は甘えだ」「ロースクールの理念は云々カンヌン」などと言っても、専門学校以下の実績しか残していないうえ、国民の血税をたくさん食い尽くしているロースクールが、何を偉そうに、というのが私の実感です。

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