りんごによる食中毒クローズアップ現代見ました

2011年10月05日

NHKクローズアップ現代「弁護士を目指したけれど…〜揺れる司法制度改革〜」

NHKクローズアップ現代2011年10月5日(水)放送
弁護士を目指したけれど…〜揺れる司法制度改革〜(NO.3103)
出演者 鈴木修一さん(明治大学法科大学院教授)
http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=3103
『司法試験に合格したものの、就職に苦戦する弁護士が急増している。やむをえず、いきなり独立開業する“即独(ソクドク)”も増えている。背景にあるのは、「より利用しやすく、頼りがいのある司法」を目指した10年前の司法制度改革に伴う法曹人口の拡大政策だ。司法試験の合格者を増やした結果、この10年で弁護士の数は1.6倍の3万人に急増。一方、法曹育成の切り札としてスタートした法科大学院では、合格率が低迷し、志願者が激減。更なる合格者増を求める声があがっている。こうした中、企業やNPOの一員となって法律のスキルを活かす“組織内弁護士”も登場。既存の弁護士像にとらわれない活動で市民に役立とうという動きもひろがっている。激変する弁護士の現状を取材し、司法改革が掲げた“身近な司法”の実現に向けた課題を見つめる。』


NHKがどのような切り口で取り上げてくれるのか。
期待と不安が半々です。

タイトルは「弁護士を目指したけれど…〜揺れる司法制度改革〜」。
これを見る限りでは司法制度改革に批判的な論調を期待したいところですし、就職難の現状にも触れてもらえそうな様子ではありますが、一方で「既存の弁護士像にとらわれない活動で市民に役立とうという動き」というのを、どのように評価して取り上げるか、ですね。

JILAに加入しているインハウスの方が今回の取材に応じられたそうなのですが、番組の構成として「組織内弁護士がこれからの社会にとっては理想」のように安易に結び付けられると困ったものだなと、私は懸念しています。
弁護士会費すら会社が負担してくれず、院卒初任給と変わらない低賃金で働かされている例だとか、公益活動も勤務時間内は不可で、有給休暇を消化してやれだとか・・・・そういった「名ばかりインハウスローヤー」が増えつつあるような現状までは、おそらく踏み込まないだろうと思うからです。

なお、番組のゲストコメンテーターの鈴木修一氏は、肩書はローの教授とのことですが、就職支援サイト「ジュリナビ」の事務局長をされている方だそうです。
「ジュリナビ」といえば、新63期の就職状況について、
「就職活動期間が長期化している傾向はあるものの、現在の景気の低迷状態の影響をあまり受けることなく就職率は過去の例と大きく変わらず、ほぼ完全就職と言っていいであろう。」
などと、およそ現実離れの総括をしていたサイトです。このサイトは
「職域の拡大と期待される行政分野や企業など法曹三者以外への就職は、司法試験合格後、司法修習に行かなかったもの、弁護士登録をしなかったものを考慮しても数%にしかすぎず、社会に幅広く法曹の活躍の場を広げると言う司法制度改革の理念とは程遠い状況」
とも書いていますので、おそらく明日の放送では「弁護士も、既存の法律事務所に入るという発想だけでなく、もっと社会の隅々に活躍の場が広げることが必要だ」みたいな総括で終わってしまう可能性もありますね。


(参考)
福岡の家電弁護士 なにわ電気商会
NHKクローズアップ現代「弁護士になったものの・・・」
http://ameblo.jp/mukoyan-harrier-law/entry-11037780591.html

schulze at 00:00│Comments(1) 司法試験 | 司法制度

この記事へのコメント

1. Posted by なめ猫   2011年10月05日 20:57
うーむ、最後まで何をいいたいのか良く分からないまま…
ロー側で修了生活動分野の統計不足が問題とかって、そんな瑣末で技術的なことが問題なのでしょうか?
とりあえず、閣議決定した3000人合格させないから、悪循環が生じているとこじつけたかっただけかな…

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
りんごによる食中毒クローズアップ現代見ました