弁護士業界:苦しい台所事情 「司法改革で三重苦」(毎日新聞)医師養成大学院(メディカルスクール)

2012年11月13日

法科大学院で前期修習の役割を担うことはできない

司法修習の現状と課題(白浜法律事務所白浜徹朗先生)
http://www.shirahama-lo.jp/column/shihoukadai.html
法曹の養成に関するフォーラム第13回会議(平成24年4月24日開催)の議事録では、井上正仁は、以下のように述べて、法科大学院で前期修習の役割を担うことはできないと断言している。
「司法修習のもともと2年だった最初の研修所で行う座学(前期修習)の部分はロースクールでやってくれるものだと,そういう前提で考えていた人も結構多かったのですが,司法制度改革審議会ではそういう前提に立っていたわけではありませんし,現実問題としても,法科大学院で行うべき教育の中でどれだけ余裕があるか,余裕が大きければ従来の前期修習に相当する部分を引き受けられるけれども,余裕がなければそういうことはできないわけで,現状がどうかと言いますと,実務界の一部からは法科大学院修了生は法的な基礎知識が不足していると言われて,基本的法律科目をより手厚く教えなければならなくなっている状況では,実務との架橋を図るというのが精一杯というのが正直なところだと思います。ですから,従来の前期修習に相当する部分の大半は,法科大学院では背負いかねるわけで,そのことを踏まえて司法修習を考えていただかなければならない。」
(注)本稿は、平成24年11月10日に日比谷図書文化会館 日比谷コンベンションホールにて開催された「誰のため、何のための法曹か(法科大学院と法曹養成制度をいま、問い直す)」と題する研究集会において、白浜が研究報告した際のレジュメを再編集した物です。


法科大学院側が自分らで前期修習の代替をやるなんて言ったことは、これまで一度もないそうです。
だから、余裕もなければやる気もないし、そういう前提ですらなかったんだそうです。

法科大学院制度に移行したことにより司法修習が削減されたのだから、当然に法科大学院がそれを引き継ぎ、役割を担うことが予定されているのかと私は思っていましたが、そうではなかったようです。

問題は、司法制度改革審議会でどういう前提に立っていたのかとか、そういうことではありません。
当事者の法科大学院側が、さも当然のごとく「法科大学院で前期修習の役割を担うことはできない!(キリッ」と言い切ってしまって、平然としていられること。
そういうのを、世間では



無責任



って言うんじゃないんですか?
(屮゚Д゚)屮

「法科大学院で前期修習の役割を担うことはできない!(キリッ」って言っちゃうのはいいんだけど、そうすると



ロースクールは


何のために存在するの?


(ノ`Д´)ノ・・・~~┻━┻




自分らで存在意義を否定して、どうするというのでしょう?
前期修習すら代替できないで、何が「実務と理論の架橋(笑)」なんでしょうか。

そこはウソでもいいから
「不十分ながらも、ほとんどの法科大学院では修習に匹敵し得る教育を実践できており、成果も上げている!」
って言わないといけなかったんじゃないですかね。
┐(´〜`)┌


「法科大学院修了生は法的な基礎知識が不足していると言われて,基本的法律科目をより手厚く教えなければならなくなっている状況」というのも、なかなか悲惨だと思います。
予備校の入門講座以下ですね、それって。


こんなことを開き直った態度で平然と言える神経が理解できないし、こんなことならロースクールなんて


1秒でも早く消えて欲しい


と心の底から思います。


<参考>
新「プロセス」が破壊しているプロセス(元「法律新聞」編集長の弁護士観察日記)
http://kounomaki.blog84.fc2.com/blog-entry-575.html
『新旧という話になると、必ず旧体制でも「質」確保において問題があったという話が出ます。しかし、新「プロセス」がそれを良化させているという話はない。かつてのプロセス自体に改善の余地があったとしても、むしろ、破壊する以上、少なくともそれに代わる機能を発揮しているというのでなければ、「プロセス」の効用をどんなに叫んでも、それは悪化でしかありません。それこそこの新制度によって何千人もの新法曹が世に輩出され続けているなか、激増政策と新「プロセス」が、司法修習とその後の弁護士修養期間という、かつて機能していたプロセスを変質させ、かつ代替するものを生み出していない現実は、まず、放置できない「改革」の実害としてとらえるべきだと思います。』


schulze at 00:00│Comments(0) 司法修習 | 司法制度

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