2013年05月21日

法曹志望者の選択を非難するのは間違っている

今のトレンドで、私が完全に乗り遅れていることと言えば、東京都行政書士会中野支部のホームページの件と浜辺陽一郎先生のフェイスブックでの発言です。
('A`)


行政書士会のほうは、あれが行政書士会の支部という公的団体のホームページに書かれていたという意味でインパクトはありましたが、書いた人がDQNだったというだけのことでしょう。
私的に、さほど関心は持ちませんでした。


それより、看過できないのは、浜辺先生のほうですわ…。
orz

私はフェイスブックをやっていないので、ネット上でスクリーンショットを拾ってきただけですが、本当にこんなことを書いてしまったのですか!?


浜辺陽一郎先生


信じがたい。
(;´Д`)

バカな。ありえない。

久保利先生の「若くて優秀な法曹ってウソでしょう」発言もそうですが、ロー制度推進側におられる先生方が予備試験のことを語ると、どうしてここまでおかしくなるのか。

批判の矛先が間違っているでしょうに。
法曹志望者を叩いて、どうするというのでしょう。

誰もが制度の中で、もがき苦しんでいるのです。
その選択を部外者が非難することができましょうか。

私もブログで「ロー進学、ダメ!ゼッタイ!」というキャンペーンをやってきました。
ロー進学のリスクの大きさを、多くの人たちに知って欲しかったから。

でも、ローへの進学という決断をした人たちを非難しようなどとは、微塵も思ったことはありません。
「ロー制度を憎んでも、ロー生は憎まず。」
そう肝に銘じてきました。

それは当たり前のことで、人生のリスクを賭けてロー進学をした人たちは、ある意味、制度の犠牲者でもあるからです。
実際に優秀な人もたくさんいます。
旧試験法曹が優秀で、新試験法曹がダメなんてことは、絶対にありえません。
一人ひとりの選択が、どの制度だと良くて、どの制度だと悪いなんてことは、ないのです。

浜辺先生は、NHKの取材を受けた細谷さんの声を、どう聞くのでしょうか。
彼女の心も貧困だというのですか。
彼女の選択は、女性として至極当然だと思います。結婚もしたい。出産もしたい。子育てもしたい。でも、弁護士にもなりたい。時間が有限の中で何がベストの選択か、彼女なりに出した結論が予備試験だったのでしょう。
その選択を非難される謂われはありません。

ロースクールに行くことができない旧試受験生、予備試験受験生が、どれほど苦しんでいるか。
そして、極端に門戸を狭められた絶望感の中で、日々戦っているか。
そういうことすら想像できなくて、何が法律家だ。

浜辺先生にしても久保利先生にしても、法律家としては立派な業績があり、私など逆立ちしてもかなわないでしょう。
法律家としての先生方は尊敬しています。
でも、人間としては認めたくありません。


(追記)
昨日は、つい感情に任せて、書きすぎてしまったと反省しました。
一部の表現を改めています。すみませんでした。
ただ、この問題は、単に個人の認識にとどまらず、こういう視線が制度設計にも反映されてきたのかもしれない、という意味で、見過ごせないと感じます。


<参考>
予備試験「抜け道」論者の心底(元「法律新聞」編集長の弁護士観察日記)
http://kounomaki.blog84.fc2.com/blog-entry-687.html
浜辺先生が発すべきだった一言(2013年5月22日)
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52020919.html

schulze at 00:00│Comments(10)司法試験 | 司法制度

この記事へのコメント

1. Posted by ヤクザ天狗   2013年05月21日 00:31
浜辺陽一郎 青山学院大学 法務研究科教授
2. Posted by 休業中B   2013年05月21日 04:52
勘違いも貧困もあんただっての。それもここまでくると,もう形容のしようもありませんな。あんたが自慢する制度からできてきたプロダクツなんかそれこそ社会は望んでないじゃないのって。私もこれまでは「ロー制度を憎んでも、ロー生は憎まず」と自分に言い聞かせてきたつもりですが,少なくとも,こんな輩の下で育って,「君たちは論証ブロックばかり何年もお経のように唱え続けてきただけの無能な旧司出身の人間とはモノが違うのだよ」ってな有り難いお言葉を真に受けてるようなのとは,悪いけどもう一切関わりたくありません。
3. Posted by はげちゃびん   2013年05月21日 07:52
信じがたいも何も、浜辺先生は著者でアメリカと渡り合うために法律家をもっと増やすべきみたいなことを書いてた、ゴチゴチの司法「改革」推進派ですがな(´・ω・)
4. Posted by hirohiro   2013年05月21日 09:30
おおΣ(゚д゚lll)
なかなかのクズがいますね。
ローの教育が金を払うに値しない、社会的にも全く評価されていない無価値なものだから行かないんでしょうよ。
経済的負担がかなり軽減??は??
大学でも奨学金を借りて院でも奨学金借りて貸与制で金借りて、どこが軽減なの??バカなの??
自分たちの無能さを棚に上げてよくもまあこんなことをぬけぬけと…。
予備試験や受験生を非難する前に己の無能で生徒がローから離れていったことを反省せえや。ドアホ。
5. Posted by 中年若手弁護士   2013年05月21日 10:00
旧試験合格をもとにキャリアを積まれてきた浜辺センセーも、ペーパー試験の一発屋として社会から望まれていない存在だということに気が付くべきでしょうな。
6. Posted by いなかロー弁   2013年05月21日 16:55
国会議員の中に「族議員」然とした自身の姿を恬として恥じない人がいるように、弁護士にも「族弁護士」がいるということでしょう。
現在特に「族弁護士」の害悪が際立っているのは法曹養成制度改革の分野だと思いますが、もともとそうなりやすいところがあるのではないかと思っています。
こういう人たちは、「はい、私が間違っていました」と素直に言うことは滅多にないと思います。特に、法科大学院草創期から法科大学院で教える弁護士として存在感のあった浜辺弁護士ですから、法科大学院愛が強いんでしょう。

ところで、最近、寺本弁護士のブログにおいて、司法制度改革審議会における中坊弁護士の発言が検証されていますが、井上正仁氏を上回る調子での発言には驚かされました。このころの委員が少しずつ交替するなどして今の「フォーラム」等の委員になっていると思われますので、政府の採った路線は中坊弁護士の発言を承った上で敷設された路線であるといえます。そこで、法科大学院の失敗を踏まえ、中坊弁護士の強圧的な誤導によって生まれた様々なものを再検証して正していくべきだと思っています。
7. Posted by 嗚呼   2013年05月21日 20:12
確かに「自分だけはできる」と勘違いし「ペーパー試験合格一発」である旧試験、心の貧困ですね。
ああ、自己紹介文だったのか。
8. Posted by n   2013年05月21日 23:45
本人が黒猫のつぶやきに反論しています。
コピペしておきます。

今夜、仕事から疲れて帰宅すると、いきなり伊藤塾の人から電話があり、先日のFBの私の発言で「炎上」しているということで、とにかく黒猫のつぶやきのブログを読んで反論を求めるということでした。ちなみに、伊藤塾の方は、まさに黒猫さんの言うとおりで、私の発言を厳しく批判するものでした。そこで探してみると、次のサイトがみつかりました。
http://blog.goo.ne.jp/9605-sak
ただ、その議論はすでに、拙著「法科大学院で何を学ぶか・・・」(法学書院)や、拙著「弁護士が多いと何がよいのか」(東洋経済新報社)を出した時に、一部からひどい誹謗中傷を受けましたが、それとほぼ同じレベルの批判で、何も新味があるものではありません。いろいろと、その「お立場」からの議論をしたうえで、その結論は、「今でも年間2,700人近くの人が,法科大学院という名の罰金付き労役場に投げ込まれています。何も知らないで法科大学院を目指す人が,こんなに多くいるなんて・・・。どういう気持ちで法科大学院を受けているのか,よく調べてもらいたい。「ペーパー試験合格」の一発屋にすらなれない法務博士を社会が望んでいるわけがないでしょう,と言い返してやりたい気分です。」
ということでした。
9. Posted by n   2013年05月21日 23:46
(続きです)

私がどういう気持ちでこの問題に取り組んでいるかは、早稲田大学での学部での授業やゼミとか、青学での授業ではそれなりに説明していますけれども、そこで強調しているのは、法科大学院で何が行われているかということです。そこでの実態を踏まえると、現在、法科大学院に来ている人たちは、それなりにリスクをも認識しているだけ、前よりは気骨のある人たちが多くなっています。そして、たとえば多くの私学では授業料を免除するコースがたくさんあって、返す必要は全くない奨学金がたくさんあり、定員にはまだまだ余裕があります。法律家を目指すのであれば、どういう選択肢があるのかを調べればいいし、また司法制度改革の理念ももう少し関心を持ってほしいと思います。法科大学院では、まずそれを共有するところから始めます。これは社会改革の基本の理解です。それを「罰金付き労役場」とか、「何も知らないで法科大学院を目指す人が,こんなに多くいる」といいますが、私の認識では、これまでの司法制度の問題(拙著「司法改革」(文春新書)もご参照)を踏まえて、司法改革の流れを踏まえて、勉強した人は素直に法科大学院に入学しているわけで、そうした正道を歩んでいる人たちを侮辱する結論だったので、びっくりしました。こういうレベルの議論で批判されるのであれば、本望です。
10. Posted by n   2013年05月21日 23:47
(さらに続きです)

 法科大学院は、いやいや来ている人もいるでしょうが、それがすべてではないことも、よく調べてもらいたいですね。私の本意は、いろいろな著書に書いてきているし、いろいろなところで持論を展開しております。ただ、この論点について大きな対立があることは認識しています。また、改革には時間も必要ですし、一時的な混乱もあるでしょうが、そこはお互いの対場を考えながら、いろいろとそれぞれの立場で工夫してやりくりしているのです。「俺はやりくりしないぞ」なんて、言わないでくださいね。
 世界的に通用する人材を育てるためには、昔の試験信仰は通用しないのです。そのためのプロフェッショナルスクールを育てていくことが必要です。これが司法制度改革審議会で議論した結論でした。そこで創設された法科大学院で学んだことは決して無駄にならないようなキャリアをいかに切り開いていくかが重要なのであり、その前提としての法科大学院をいかに充実させていくかが大きな課題です。それが試験ばかりに注目されているところに、現代のこの問題の一つの不幸の一因があるように思います。
 とりあえず、夜遅くに自宅まで電話かけてきた伊藤塾の方、こんなもんでよろしいでしょうか?

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