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2014年04月06日

中央大の姿勢に注目したい

予備試験に対する大学法学部のスタンス(一聴了解)
http://ittyouryoukai.cocolog-nifty.com/blog/2014/04/post-efee.html
『法科大学院をはじめとする法学系の大学関係者が予備試験を無視したり敵視したりする傾向がある中で、大学当局が学部生の予備試験合格を学部教育の一つの実績と積極的に捉えるのは珍しいと思います。今後、予備試験に対し受験制限とか過度の合格者数抑制といった“不当な弾圧”がなければ、予備試験合格者数または合格率が各大学法学部の評価を決める重要な指標のひとつになると私は考えています。そうした将来を見据えた場合、中央の姿勢は賢明だと思います。』


中央大の法学部が予備試験教育に力を入れ、合格実績の広報に注力し始めている動きは注目に値すると思います。

私も「予備試験合格者数または合格率が各大学法学部の評価を決める重要な指標のひとつになる」との一聴了解さんの予測に賛同します。
ただ、予備試験への受験資格制限の動きはかつてないほど強まっているので、予断は許さないとは思いますが、私は実際のところ予備試験に受験資格制限を設けるのはかなりハードルが高いように思っています。
現行の司法試験と予備試験の体制が存続するなら、「予備試験ルートこそが本流で、法科大学院ルートは受験資格をカネで買うためのショートカット」という位置付けになることは避けられないでしょう。

そうなると、以前にも書きましたが、中央大学は賢明な「経営判断」を行う可能性は高いと予想します。
(ここでいう「経営判断」とは、法科大学院からの撤退に限らず、学内での予備試験対策の充実、ロー生への予備試験受験の奨励と支援、予備試験合格者増への姿勢明確化などを含みます。)
「法科の中央」としてのプライドが高い中央大学は、ロースクールという泥舟とともに沈没する道は選ばないと思うのです。

中央大学の姿勢には、これからも注目していきたいと思います。


<参考>
中央大の苦悩 法学部の偏差値67.5→60.0(2013年10月19日)
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52043156.html
慶應ローと中央ローの平成26年度入試結果(2013年9月23日)
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52039667.html
もはや話題にもならないローの募集停止 その先にある未来とは…(2013年6月4日)
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52022837.html
中央ローの入試結果 既修で倍率2倍割れ(2013年3月25日)
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52011708.html

schulze at 11:28│Comments(3) 司法試験 | 司法制度

この記事へのコメント

1. Posted by はげちゃびん   2014年04月06日 14:25
若干混同されている気がするので、指摘させて頂きますと、正確には学部教育ではなく、課外の法職講座で予備試験対策を行っているということですね。学部教育と法職は一応別ですので。
大学として予備試験に力を入れるかどうかは予備試験合格発表時に法務省が合格者の出身大学を公表するかどうかでしょうね。今のような事後公表ではなく、予備試験合格発表時点で公表すれば、大学当局もより意識するかと。

ちなみに、慶應も法職で予備試験対策を行っていると以前黒猫先生のブログで取り上げられておりました。
http://kuronekonotsubuyaki.blog.fc2.com/blog-entry-869.html

これからは中央慶應に限らず、メジャーな私立大学は実質的に予備試験対策にチェンジすると思いますが、これは課外で法職課程を持っているからこそ可能なのであって、法職そのものを廃止してしまった早稲田では不可能な話ですね。
2. Posted by 0302   2014年04月06日 16:05
たしかに法職は学部の履修単位にならない課外授業ですが、聞くところによれば受講者はほとんどが法学部生で、受講ガイダンスも専ら法学部新入生向けに行われ、受講料もほとんどは通常の学費に含まれていると言ってよいくらい安価なようですから、法学部教育とほぼ一体か、少なくとも延長線上にあるものと言っていいと思います。

ところで私は、大学経営的にみて予備試験とローは短・中期的には両立するのではないかと思っています。
まず学部や法職では在学中の予備試験合格を積極的に推奨し、予備試験向けのカリキュラムを組みます。その結果、現役合格者を多く輩出できれば大学教育と学生の優秀さを示すことができます。
在学中に合格できず引き続き法曹を目指す人にはローに進んでもらいます。そういう学生は既に予備試験受験に伴う高い基礎学力と経験値を持っていますので短期で司法試験に合格し、そのローの合格率も高くなるのではないかと思います。
その結果、法学部とローの評価がともに上がって大学経営的にはウマー
思い付き程度の話で実際にそううまく行くかは分かりませんし、長期的にみればロー制度は完全に崩壊するとは思いますが。
3. Posted by schulze   2014年04月06日 16:56
はげちゃびん様
ご指摘ありがとうございます。たしかに重要なところかもしれません。法職が学部の課外であるという建前は、ローの理念とやらに抵触しないまま実質的な潜脱が行われているという意味があるからです。

0302様の「大学経営的にみて予備試験とローは短・中期的には両立する」というご意見は、まさに私の見立てと一致するところです。ここで私が重要だと思うことは、大学当局が予備教育について公言することをためらわなくなったこと、そしてそれを広報することで大学のアピールに使い始めていることです。このことは大学(ロースクール)と予備試験との関係・距離感についても一定の変化をもたらすだろうと予想します。端的に言えば、予備試験の受験資格制限についての考え方も大学によっては一枚岩となれないところも出てくるのではないかと思うのです。おそらくこれから有力に議論されるのが年齢制限だと思われますが、学部生の予備試験の受験機会を奪うことが、大学の経営戦略上、不都合となる大学も出てくる可能性があると思います。もっと具体的に言えば、法職を廃止してしまった早稲田と、法職の充実に注力する慶應・中央で利害が一致することは難しくなっていくのではないでしょうか。

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