年収300万円【速報】中央大ローの平成26年度入試合格者数は777人。追加合格は216人。志願倍率1.44倍の衝撃

2014年05月10日

「桐蔭法科大学院2015ガイド」の内容

コメント欄に情報をお寄せいただきましたが、「桐蔭法科大学院2015ガイド」というパンフレットが公開されています。
http://toin.ac.jp/wp-content/themes/lawschool/pdf/2015pamph.pdf

ロースクール、それも入学者の確保に苦労している典型的下位ローのパンフレットですので、その点を割り引いて考える必要があるとしても、看過できない内容を含んでいるように思います。
気になった記述を取り上げてみます。

<参考>桐蔭ローの入学者数の推移
http://toin.ac.jp/lawschool/nyushi/h26data/
9(H26)←15(H25)←20(H24)←38(H23)←41(H22)←53(H21)


その1 法務博士の学位について
【蒲俊郎法科大学院長/弁護士】
『さて最近、法科大学院を修了して得られる「法務博士」の学位が再評価されつつあるなど、法科大学院に対する風向きが変わってきたという印象を持っています。いずれは「法務博士」が、MBAと同様の価値あるものとして社会で受け入れられると考えており、本学の教員を務め、数々の社会的事件やビジネス分野で活躍している弁護士の久保利先生も「法務博士が企業に入って法務だけに閉じこもらずに、幅広い分野を経験すれば、経営陣の一角を占める時代が来る」、「MBA、会計大学院出身者や法務博士が企業トップになるとき、日本企業も様変わりするはず」と指摘されており、現に本学修了生は、法曹以外でも社会の様々な分野で活躍しています。』

学位としての法務博士が再評価されつつあるような兆候は、ほとんど見られないと思います。
たしかに「法科大学院に対する風向きが変わって」いるとは思いますが、それはますます逆風が吹いているという意味において、のはずです。
「いずれは法務博士がMBAと同様の価値あるものとして社会で受け入れられる」というのも、何を根拠に言っているのかと思います。「いずれ」というのは、いつなのでしょうか。「いずれ」とは未来を指すと思われますが、どうして今現在においてMBAと同様の価値あるものとして社会で受け入れられていないでしょうか。

久保利先生の発言が根拠として引用されていますが、久保利先生は『大宮法科で「三振」した人を紹介してほしいとの依頼が多く、間に合わないぐらい』とか、『大宮法科の法務博士は今でも人気ですよ。私の顧問先から採用したいと言われて紹介したところ、大学生とはレベルが違うと大好評です。』などと過去に発言されているような方であることに留意する必要があるでしょう。


その2 司法試験の結果が不首尾に終わった修了生について
【中島肇法科大学院教授/弁護士】
『本学の特徴として、司法試験の結果が不首尾に終わった修了生もOB会に多数出席して情報交換をしている点があげられます。その席では、司法試験の結果は不首尾でも、投資顧問会社、外資系アパレル企業の営業部門、地方自治体の法務部門、新聞社などでいきいきと活躍されておられる修了生に会うことができます。台湾の某大手法律事務所に就職した優秀な女性修了生もおり、国内の法律事務所との交渉の窓口になっています。』

私は三振者に対するフォローもロースクールの責務だと思っているので、司法試験に合格できない修了生に対する配慮があるのは良いことだとは思います。
しかし、ここで挙げられているのが「OB会での情報交換」というのでは、あまりに頼りない。というか、「OB会が売り」だけでは情けないし、恥ずかしいと思いますね。
修了生がOB会で情報交換しているということは、場は提供するからあとは当事者で勝手にやれということでしょうか(-_-;)。ロースクールによる就職支援などの取り組みはないのでしょうか。


その3 司法試験を絶対の目標として目指していない学生の存在をアピール!?
【中島肇法科大学院教授/弁護士】
『さらに本学のもう一つの特徴として、司法試験を絶対の目標として目指していない社会人学生の存在があります。修了後、一度も司法試験を受験しなかった弁理士のご夫婦と同窓会でお会いした際、法科大学院での勉強が仕事に大変役立っていると言っておられましたし、ある現業官庁のお役人は修了後に本省の企画部門に抜擢され、目的を達したと述べておられます。現在も米国公認会計士の資格を持っておられる学生さんで日本の司法試験の受験は考えていない方もおられますし、医師の資格を持った学生さんにも同様の方がおられます。これらの学生・修了生たちに接すると、「法務博士」の肩書の持つ社会的機能の可能性を感じます』


( ゚д゚)ポカーン


(つд⊂)ゴシゴシ


(;゚д゚)


(つд⊂)ゴシゴシ


(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル



法科大学院って法曹養成のための専門職(←ココ大事なとこ)大学院ですよね・・・?
司法試験の合格を目指さない・・・そんな学生がいるんだ。
それをローがアピールしちゃうんだ。。。。

そんな学生が周囲にいるようなロースクールは、モチベーションが下がったり足を引っ張られたりする恐れがあるので、進学しないほうが良いと私は思います。
(`・д・´)

それにしても、桐蔭ローには「法曹」養成機関としての使命に対する責任感や誇りといったものはないのでしょうか。
こんなことでは、もはや法科大学院に司法試験受験資格を原則独占させる意味はあるんでしょうか。
法務博士の学位に社会的価値があるんだったら、司法試験の受験資格とは切り離して、法務人材の供給に特化した大学院として経営していけばいいだけのことじゃないでしょうか。

私には信じられないですよ!
似たような話に「法曹有資格者」という議論があって、司法試験に合格しても司法修習へ行かないとか、修習を経ても弁護士登録していないとか、そういう人材も司法試験に合格していれば「法曹有資格者」として法曹に準じたものとして取り扱って活用しよう、というような向きがあります。
でも、そこではさすがに司法試験には合格しているのが前提だったと思います。
ここでは、司法試験の合格すら目指さないというのです。これは一体何なのだと思いますよ。


法科大学院が法曹志望者から支持されず、入学者が激減しているのは、司法試験の合格率とか、そういう問題ではないのだということを、あらためて感じます。
法曹養成機関としての自覚や責任感が欠如としており、肝心の法曹養成に向けた教育、司法試験に向けた教育をやっていないからです。
そのことを志望者に見透かされた結果であるとしか言いようがないです。
┐(´〜`)┌


<関連>
熊本大ロー進学説明会 法科大学院はもはや専門職大学院ですらないらしい(2013年1月4日)
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/51998013.html

schulze at 05:27│Comments(1) ロー進学、ダメ。ゼッタイ。 | 司法制度

この記事へのコメント

1. Posted by はげちゃびん   2014年05月10日 08:00
桐蔭ローのパンフレットは自分も見ましたが、教員欄に久保利先生がいますね。大宮の合併で移ってきたんですね。

今回の蒲・中島発言は大宮時代の久保利発言と要旨は同じで、移籍してきた久保利先生に触発されてのことと思われます。

そういう意味では、早速統合による成果が発揮されましたw

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