上告理由書のツボ天ぷら

2014年05月16日

続:多様な人材を着実に遠ざける法科大学院

文科省中教審の法科大学院特別委員会(第61回、H26.5.8)配付資料の中にある各法科大学院の入学者選抜実施状況等によりますと、各年度のロースクール入学者総数のうち、社会人出身者と法学部以外出身者の人数が記載されています。

今年度も昨年度に比べて、いずれの割合も低下しており、「多様な人材確保」とは程遠いどころか、年々悪化していることが見て取れます。


平成21年度
入学者総数4,844人
うち社会人出身1,298人(26.8%)
うち法学部以外出身1,224人(25.3%)

平成22年度
入学者総数4,122人
うち社会人出身993人(24.1%)
うち法学部以外出身868人(21.1%)

平成23年度
入学者総数3,620人
うち社会人出身763人(21.1%)
うち法学部以外出身748人(20.7%)

平成24年度
入学者総数3,150人
うち社会人出身689人(21.9%)
うち法学部以外出身591人(18.8%)

平成25年度
入学者総数2,698人
うち社会人出身514人(19.1%)
うち法学部以外出身502人(18.6%)

平成26年度
入学者総数2,272人
うち社会人出身422人(18.6%)
うち法学部以外出身346人(15.2%)


<参考:過去記事>
多様な人材を着実に遠ざける法科大学院(2013年12月20日)
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52051789.html

schulze at 18:30│Comments(5) ロー進学、ダメ。ゼッタイ。 | 司法制度

この記事へのコメント

1. Posted by 南風   2014年05月16日 23:53
ますます酷くなって、設立の大義名分が失われてますね。さらに悪化させる予備試験制限策を取ろうとするのは、本当に理解できません…
2. Posted by ブルーノート   2014年05月18日 23:09
本日(18日)、予備試験の短答を受けてきましたが、相変わらず学部生あるいはロー生と思われる若くて明るい方々が多かったものの、明らかに社会人と思われる中高年の方々の割合も、昨年に比べると多かったように見受けられました。女性の割合も年々上昇しているようで、やはり「多様な人材」は、法科大学院ではなく、予備試験の方にこそ集まっていることを、改めて確信した次第です。
3. Posted by ヤンバルクイナ   2014年05月19日 02:53
いつもお世話になっております。
2014適性試験の出願者数(速報値)が公表されました。
第1回:3599人
第2回:4070人
http://www.daily-tohoku.co.jp/life/kurasi_wadai/20140516/2014051601001510.html

取り急ぎ、ご報告まで。
4. Posted by schulze   2014年05月19日 16:19
ブルーノート様
レスが遅くなりまして、すみません。予備試験短答受験、お疲れ様でした。予備試験ルートが本道で、ロースクールは司法試験受験資格のためのショートカットですから、それも当然でしょう。ただ、旧司法試験と比べてしまうと、まだまだ出願者数も少ないですし、寂しい思いがありますね。予備やローに関係なく、このままだと法曹志願者が戻ってこないように思います。

ヤンバルクイナ様
情報ありがとうございました。別エントリーにて取り上げました。
5. Posted by ブルーノート   2014年05月20日 20:36
schulze先生、丁重なお返事、誠にありがとうございます。昨年と比べまして、今年は特に刑法で、複数の対立する見解(学説)を与え、それらの見解から各選択肢の記述を検討させ、その正誤を問う…という、晩年の旧試短答に戻った(あれよりは少し易しいですが)ような傾向の問題が多く、予想以上に時間がかかってしまい、刑訴を20分で解く羽目になりました。詳しくは実際に問題をご覧いただきたいのですが、これは、もしかしたら、刑法でも判例中心の勉強をしておられるであろう、若い学部生やロー生の方々を、少しでもふるい落とそうとする陰謀?なのかも知れません。まさか…とは思うのですが、少なくとも、旧試の短答経験者にとって有難い出題だったことは確かです。

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