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2015年03月11日

大手新聞社による法科大学院広告企画ページの記述 風向きに変化?

大手新聞社が法科大学院の広告企画ページを運営していることは、当ブログでもこれまで取り上げてきましたが、ここにきて記述されている内容に変化が感じられます。



まずは、朝日新聞の例から見ていきます。

社会人のための大学院ガイド Vol.2
http://www.asahi.com/ad/clients/daigakuin/guide/vol2.html

URLやタイトルは以前のままですが、文章が書き換えられ、ニュアンスが変わっているように感じられます。

<参考>2010年と2011年時点の記述内容
「社会人のための大学院ガイド」があまりにヒドくて読むに堪えない件(2010年5月29日)
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/51722491.html
朝日新聞サイト「社会人のための大学院ガイド」がさらにパワーアップ(2011年9月6日)
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/51892455.html


広告企画ページですから、法科大学院への進学を促す記述になっているのは当然のことでしょうが、従前よりもリスクに関する記述が多く含まれるようになったと感じられます。
(例)
『法科大学院は修了しても最終的に司法試験に不合格になった無冠の「法務博士」(法科大学院修了者の学位)も増加している。』
『司法修習後に就職できない新人弁護士の増加も明らかになってきた。これを理由として日本弁護士連合会は、前述の閣議決定に基づく司法試験合格者の増員に反対を表明。政府も13年の閣議でこれを正式に撤回している。』
『こうした状況から、発足当初はブームといえるほどの人気を集めた法科大学院だが、志願者、入学者ともに年々減少。初年度(04年度)は7万2800人の志願者を集めたが、13年度は1万4000人弱にまで激減。社会人入学者も2792人(04年度)から514人(13年度)と当初の5分の1になった。後述するように、募集を停止して撤退する法科大学院も相次いでいる。』

2010年の時点では「弁護士も就職難と喧伝されているのだが、あくまで一部の話」などと平然と書いていたのとは、雲泥の差だと思います。

また、司法試験の合格可能性の点でも厳しさについて触れられていて、志望者に覚悟を求めてます。
(例)
『夜間と土・日の勉強では司法試験の合格は困難という意見もある。実際に1日に17時間も勉強したという体験談もあるので、手ごたえがつかめてきたら、思いきって学生専業になるという覚悟が必要かもしれない。』

2011年の時点では「確かに合格率25%は厳しいが、旧試験では合格率が3%程度だった。それに比べれば、ぐっと楽なことは事実である。」だとか、「合格率3%の旧試験では5年10年の司法浪人は珍しくなかった。それに比べれば、今は25%程度で合格のチャンスは少なくない。」などと書かれていました。

さらに、予備試験ルートに関しての言及もされています。
(例)
『確かに法科大学院経由より予備試験のほうが時間と費用を圧倒的に削減できるが、13年の合格率3%台が続くと仮定しても、超の付く難関であることに変わりはない。合格までにどれだけの年数がかかるか分からないほか、受験勉強に集中できる経済環境などが必要になってくるので、社会人にとっては、修了すれば確実に受験資格が得られる法科大学院のほうが現実的といえるだろう。』

予備試験ルートという選択肢を示して、そのメリットにも触れつつ、法科大学院進学のほうが司法試験受験資格を得られる点で現実的であるという文脈は、以前に比べて穏当なものになっているように感じられます。

従来の記載は、それこそ「景品表示法に抵触するんじゃないか?」と言いたくなるほどの内容でしたが、それに比べれば、ずいぶんと変わったものだと思わざるを得ません。



次いで、読売新聞の例です。
http://www.yomiuri.co.jp/adv/lawschool/

2013年の時点では見られた「読売 法科大学院キャンペーン事務局」との表記(問い合わせ先)は、今回は見られなくなっています。

コンテンツとしても、広告ページにしてはえらく殺風景な印象があります。
法科大学院名を羅列して、それぞれを紹介するPDFファイルへのリンクがされているだけです。
朝日新聞のように、法科大学院進学のメリットであるとか資格を取った後のキャリアについての説明はありません。
法科大学院進学を推していこうという熱意のようなものは、希薄に感じてしまいますね。

schulze at 18:32│Comments(0) 司法試験 | 司法制度

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