三回試験8人の若手が語る、イマドキ弁護士のホンネ 「食えない」の定説とギャップのある実情(東洋経済)

2015年06月17日

法科大学院 特性生かす教育の場に(2015年6月17日付 朝日新聞社説)

法科大学院 特性生かす教育の場に(2015年6月17日付 朝日新聞社説)
http://www.asahi.com/articles/DA3S11810892.html


全文は登録会員でないと読めないようですが、もっぱら法科大学院の立場を擁護する内容となっています。

(一部を抜粋)
『法曹への社会のニーズを踏まえて合格者数を見直すことは理解できる。修了すれば司法試験を受けられる独占的な地位を考えると、法科大学院には一定の合格実績が期待されて当然だ。だが、法を通して公と私のあり方や大学の自治を学ぶ場が、閉校や補助金削減といった政府の圧力に常にさらされているのは好ましいことではない。加えて、合格実績ばかりを重視すれば、法科大学院の受験予備校化が避けられまい。』
『そもそも法科大学院の創設は、超難関の司法試験の突破から始まる法曹養成から決別し、法律以外を学んだり、他職を経験したりした人たちを迎え、時代とともに多様になる要請に応えることだったはずだ。(中略)すでに別の得意分野がある人をしっかり法曹に育て上げる。社会人が通える夜間・休日に指導する。こうした実践を複眼的に評価してほしい。』
『多い年で2千人以上が合格し、法曹が増えるなか、地方で「弁護士過疎」といわれた状況が改まり、費用がなくても法律相談に駆け込める拠点が各地にできる成果があった。それでも特殊詐欺などに巻き込まれる人、ストーカー・DV被害に悩む人は絶えない。助けがいる人に無料相談などの情報が届きにくい現実もある。法律家の保護でなく、市民が使える法律サービスが十分かどうかの観点から、今後の法曹人口を柔軟に考えていくべきだ。』


要するに
・法科大学院を法曹養成の中核とする司法制度改革路線は絶対に見直さない
・法科大学院への強制閉校や補助金削減といった「圧力」はやめて、カネをよこせ
・法曹人口増員による弊害など微塵も認めず、司法試験合格者数を増やせ
と言っているように読めます。

朝日新聞は、法科大学院の利益の代弁者になり下がったことを隠そうともしなくなったと言えそうです。


ちなみに、同日付朝日新聞の別の紙面に、このような広告が掲載されていることにも留意すべきでしょう。
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朝日新聞社説(6月17日付)の感想(一聴了解)
http://ittyouryoukai.cocolog-nifty.com/blog/2015/06/post-e1a7.html
法科大学院をめぐる「朝日」社説論調の苦しさ(元「法律新聞」編集長の弁護士観察日記)
http://kounomaki.blog84.fc2.com/blog-entry-902.html


<朝日新聞に関連した過去の当ブログ記事>
大手新聞社による法科大学院広告企画ページの記述 風向きに変化?
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52112035.html
弁護士の不祥事を朝日新聞が報じる皮肉
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52094872.html
「自治体は就職難にあえぐ若手弁護士の受け皿」by 朝日新聞
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52067676.html
民の声 聴くも自由 聴かぬも自由 結果はすべててめぇで落とし前
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52048418.html
2013年7月2日付社説「法科大学院―「多様な法曹」のために」
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52027404.html
朝日と日経が不都合な事実を報じる意味
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52006913.html
朝日新聞 窓「憲法の使い方」(渡辺雅昭論説委員)2013年2月18日
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52005547.html
新ジャンル 社説コピペ
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/51935586.html
朝日の社説のどこがおかしいのか
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/51935288.html
2012年2月26日付社説「日弁連会長選―利益団体でいいのか」
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/51934890.html
法科大学院をたたけばいい?「大学版」政策仕分けの波紋(朝日新聞)
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/51915763.html
朝日新聞サイト「社会人のための大学院ガイド」がさらにパワーアップ
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/51892455.html
2011年9月5日付社説「法律家の養成―腰据え本題に取り組め」
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/51892411.html
2011年6月14日付社説「司法改革10年―次代担う層どう育てる」
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/51869928.html
2010年11月24日付社説「修習生の給料―理念なき存続後が心配だ」
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/51790002.html
2010年9月12日付社説「司法試験―改革の原点踏まえ論議を」
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/51759378.html
2010年8月29日付社説「司法修習生―国民が納得できる支援を」
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/51754160.html
「社会人のための大学院ガイド」があまりにヒドくて読むに堪えない件
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/51722491.html
2009年9月12日付社説「法科大学院―法曹が連帯し質向上を」
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/51614585.html

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