【再掲】9月29日(土)開催「72期修習予定・有職社会人予備試験合格者の集い」【大盛況御礼】「72期修習予定・有職社会人予備試験合格者の集い」開催報告 最終学歴が高卒で大学学部入学歴のない司法試験合格者、新制度下で初の誕生か?

2018年09月29日

家も仕事もない若者たちが流れ着く「貧困村」の実態(日刊SPA!)

家も仕事もない若者たちが流れ着く「貧困村」の実態(日刊SPA!)
https://nikkan-spa.jp/1512942
北海道出身の大野さんは有名私大への進学を機に上京し、2年前までは都内でアパート暮らしだった。卒業後は法科大学院に入学。弁護士を目指したが、受験制限の3回目の試験も不合格になり、法曹界を諦めることになったという。
「一番ネックだったのは、アルバイトで十分な勉強時間が取れないこと。僕は800万円もの奨学金を借りていたので、生活費はすべて自分で稼がないといけなかった。周りの合格者にはそんな人いませんよ。今となっては経済力に足を引っ張られたんだと思います
その後、一般企業への就職活動をするも十数社を受けて全滅。悩んだ末に警察官を志し、試験合格を経て警察学校に入ったという。
「けど、体育会系気質に全然馴染めなかった。特に寮生活は地獄で、2か月でやめてしまいました」
退寮期限が間近に迫った当時、ネット求人で見つけたのが現在勤める建設会社だった。非正規雇用ではあるものの、それを差し引いても魅力だったのが「寮完備・住居費ゼロ」という点。「引っ越し代どころか貯金もまるでなかったので、すぐに飛びついた」と話す。
しかし、入社初日に寮へ案内された彼は、絶句することになる。


コメント欄に情報をお寄せいただいたので、ご紹介します。
誇張されている部分もあるかもしれませんので、多少割り引いて読む必要はあるとは思いますが、
ロースクール進学の経済的なリスクを考える上では、身につまされる話です。

彼のコメントで印象的なのは「周りの合格者にはそんな人いませんよ。」という箇所です。
個人の感想にすぎませんし、合格者でもそのような人はいるはずでしょう。
ただ、そんな「恨み節」を吐きたくなる心境は、理解できるように思います。


・・・でも、本当の問題は、三振(五振)で失権した場合だけでなく、合格後の生活のほうです。
ロースクールへ進学することを検討されている方は、将来自分の身に降りかかるであろう「あらゆるリスク」を洗い出し、よく考えた上で決断してください。



http://d.hatena.ne.jp/tadasukeneko/20180225/1519522394



法曹養成制度検討会議第5回会議議事録(平成24年12月18日)より
http://www.moj.go.jp/content/000105971.pdf
◯井上委員 1点だけ。基本的な情報は,入試のパンフレットというよりは,各校の基本的な情報は開示するようにと,そういうことになっていまして,認証評価でもその点はチェックされます。それと今の御前提では,学生はだまされて入ってくるんじゃないかということなんですが,私はロースクールをずっと回って学生にも直接インタビューするんです。学生は基本的な情報は十分知っています。十分知っていて何で入ってくるのと,こういういやらしいことを聞くんですけれども,自分が努力すれば自分だけは別だろうと,こういう感じの人がいて,態勢は詐欺的かもしれませんが,被害者は詐欺に遭っていない。ちょっとここのところはまずいんですけれども,情報は十分彼らも知っています。
◯田島委員 それは詐欺に遭ったというのをやはり気づくのが遅いんですよ。三振した後で気づくわけですから。

<関連>
詐欺未遂の日本のロースクール(2016年3月18日)
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52150554.html
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52002375.html#commentsより
「態勢は詐欺的かもしれませんが,被害者は詐欺に遭っていない。」
つまり 詐欺未遂 であるということですね、分かります。


1. Posted by ぽんいち 2013年01月30日 23:31
> 学生は基本的な情報は十分知っています。十分知っていて何で入ってくるのと,こういういやらしいことを聞くんですけれども,自分が努力すれば自分だけは別だろうと,こういう感じの人がいて

と述べています。

これを咀嚼すると、ローの態勢は、通常の一般人であれば錯誤に陥いうるという意味で詐欺の実行行為にはあたるかもしれない(詐欺「的」)が、通常のロー生は基本的な情報は十分知っているため、ロー生に対する限りにおいては錯誤に陥らせるような行為ではない、入ってくるロー生は単に自信過剰なだけだ、よってロー生に対しては詐欺の実行行為には当たらない、と言いたいのだと思います。

…ということは彼らは、ローに対するネガティブキャンペーンを逆手にとって、自分らは詐欺犯ではないと言いたいのでしょうか。どこまで厚かましいのやら。。。


2. Posted by schulze 2013年01月30日 23:36
うん?
その理屈って、詐欺の実行行為には当たらないという理由になるんですか?一般人において錯誤に陥りうるだけの欺罔行為があるんですよね?
あと、ロー生が自信過剰ってことは、欺罔により錯誤に陥って自信過剰になったのだとすると、詐欺の既遂ではないですか(笑)。


3. Posted by ぽんいち 2013年01月30日 23:53
> 一般人において錯誤に陥りうるだけの欺罔行為があるんですよね?

ローの態勢はロー生に対してのみ存在する、つまりロー生以外の一般人に対する行為は観念しえない(受験している時点で既に通常の一般人たりえない)から、ローの態勢の欺罔性の有無は、十分な情報を知っているロー生のみを基準に考えればよい、そうするとローの態勢が詐欺の実行行為にあたることは理論上ありえない、ということです。

> 欺罔により錯誤に陥って自信過剰になった

ロー生が自信過剰に陥っているのはその若さ(または天性の素質)そのものであって、ローの態勢があって生じたわけではない、最初から自信過剰になっているのであって、ローの態勢との間に因果関係はない、よって既遂ではないということでは?


4. Posted by schulze 2013年01月31日 00:02
「ローの態勢の欺罔性の有無は、十分な情報を知っているロー生のみを基準に考えればよい。」
→でも井上先生曰く、ちょっとここのところはまずいらしいのですが(笑)、どこがまずいのでしょうか。

「ロー生が自信過剰に陥っているのはその若さ(または天性の素質)そのものであって」
→なるほど、だから久保利先生は若いことなど法曹の資質として大したことない、若くて優秀な法曹ってウソでしょう、とおっしゃっているわけですね。
こうして見ると、ロー推進派の論理は一貫しているんですね。
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/51989407.html


5. Posted by ぽんいち 2013年01月31日 00:21
> でも井上先生曰く、ちょっとここのところはまずいらしいのですが(笑)、どこがまずいのでしょうか。

彼らの行為の欺罔性を否定してくれている、自信過剰性です、きっと(笑)。良心のかけらは残っていそうです。

> なるほど、だから久保利先生は若いことなど法曹の資質として大したことない、若くて優秀な法曹ってウソでしょう、とおっしゃっているわけですね。

そのご意見を待っていました!
そのとおりです!(^^)!


6. Posted by schulze 2013年01月31日 00:34
今さら「オレオレ詐欺」など古典的な手口であり、十分な情報を知っていて、もはや誰も騙されないから、詐欺の実行行為とは言えない。たとえ振り込んだ人がいたとしても、それは天性の資質で自信過剰な人だっただけである。ちょっとここのところはまずいんですけれども、詐欺には遭ってないから全然OK。
・・・・こんなこと言ってる学者は、病院行った方がいいです。
(-_-;)


7. Posted by ぽんいち 2013年01月31日 00:41
見事なまとめ方に爆笑しました。

<関連>法科大学院進学のリスクに関する記事
今一度、法科大学院へ進学する経済的リスクを確認しよう(2016年4月4日)
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52152035.html
ロースクール進学のリスク(司法試験情報局)
http://ameblo.jp/getwinintest/entry-10948456483.html
法科大学院に進学するとかかる経済的負担(タダスケの日記)
http://d.hatena.ne.jp/tadasukeneko/20160324/1458833255
ゲームブック風に司法試験受験生の受験生活を体験するゲーム ロースクールクエスト(タダスケの日記)
http://d.hatena.ne.jp/tadasukeneko/20160302/1456938966
有識者会議が弁護士の経済的価値の低下に無関心なことが法曹志願者激減の最大の原因(タダスケの日記)
http://d.hatena.ne.jp/tadasukeneko/20180401/1522581439
法曹志願者減少の最大の原因は,弁護士の経済的価値が低下し,弁護士資格が不合理に高い買い物となったこと

法曹志願者減少の原因は,単純な話で,数千万もかけて年収300万の資格なんて買いたくない,ということだと思うのです。

<弁護士資格取得後のリスクに関する記事>
【悲報】70期の弁護士登録者数が頭打ち? 法律事務所所属弁護士数は一斉登録後半年にして早くも減少へ(2018年7月21日)
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52217887.html
職業別の年収と経年変化(2018年7月20日)
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52217865.html

「弁護士は余っている」は本当? データを読み解く(日本経済新聞)(2018年7月19日)
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52217768.html
「(修習生は)売手市場でも、給料は旧世代より低い提示がほとんど」(2018年7月16日)
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52217580.html

年間所得200万円も…弁護士はもはや負け組?(ジャーナリスト秋山謙一郎、読売新聞「深読みチャンネル」より)(2018年4月5日)
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52211159.html
「法科大学院に通い、司法試験を突破し、司法修習も受けたうえで弁護士になったものの、一般的な民間企業に勤める大卒・院卒の会社員と比べて、所得水準がほぼ変わらないという事実が、統計上判明しました。」(2018年4月5日)
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52211158.html
「変化する労働市場〜弁護士も収入難・就職難に、弁護士の収入は年々減少の一途」(データ・マックス Net IB News)(2018年3月25日)
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52210429.html
弁護士を辞める人が増えてる件(2018年3月12日)
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52209672.html
Yahoo!知恵袋「法科大学院に多額の学費と時間を費やして弁護士資格を取得する価値ってありますか?」(2018年2月9日)
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52207519.html
「企業法務における法科大学院生修了生の活用」なる文章に希望が見えない件
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52159577.html
社内弁護士の基本的な給与や賞与は一般の正社員と同等
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52171605.html

新人弁護士「年収100万でファミレスバイト掛け持ち」貧困の実態(ダイヤモンドオンライン)
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52204094.html
弁護士が「真面目に働く人ほど食えない」仕事になった理由(ダイヤモンドオンライン)
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52203690.html
マーケッターを自認する「先駆者」の一人は、既にこの世界をビジネスの「妙味」としては見切っている
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52180567.html
週刊ダイヤモンド「弁護士にもうバラ色の人生はない。司法制度改革は失敗だった。もう法曹資格に経済的価値はない。」
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52180590.html
弁護士の給料半減! 年収200万〜300万も当たり前の悲惨な現実 「おそらく最近合格した人たちの中に、圧倒的多数の貧乏弁護士が発生した」(プレジデントオンライン)
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52161136.html
岐阜の弁護士にはイノシシ捕獲の補助金狙いの人がいるほどの窮状
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52149998.html
5年目の弁護士の年収は平均300万〜400万円(わかやま新報)
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52146285.html
(日本経済新聞 2016/8/9)
弁護士の年収、低下傾向 新人は5年前比210万円減
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52163663.html
週刊ダイヤモンド2017年2月25日号「弁護士・裁判官・検察官 司法エリートの没落」
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52180126.html
週刊SPA!9/6号(8/30発売) [貧乏弁護士]急増にはワケがあった
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52166319.html
別冊宝島「弁護士の格差 食えないセンセイ急増中!!」(発売日:2016年8月29日)
http://tkj.jp/book/?cd=12147501
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52166186.html


<法科大学院の教育能力関連記事>
・ロースクールでは司法試験の受験指導は行わない
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52073193.html
・法科大学院では前期修習の役割を担うことはできないとロー教員が明言
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/51988608.html
・法科大学院教育では実務に役立つ起案能力を涵養する教育がほとんど行われていない
http://d.hatena.ne.jp/tadasukeneko/20150121/1421851111
・ロースクールの教育効果は5年で薄まる(政府見解)
http://d.hatena.ne.jp/tadasukeneko/20121230/1356828107
http://kounomaki.blog84.fc2.com/blog-entry-478.html
http://kounomaki.blog84.fc2.com/blog-entry-385.html

<ロースクール卒業生のことなど「知ったことか」関連記事>
ロー教授「弁護士が食えなくなっても誰も困らない」(2017年9月9日)
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52196347.html
法科大学院の失敗は必然かつ必要だった(2017年9月2日)
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52195809.html
弁護士の就職難をものすごくうれしそうに語るロー教授(2017年1月6日)
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52176647.html
貸与制移行を主張する法科大学院なんて、一体誰が信頼するというのか(2011年11月4日)
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/51907815.html
2014年 法曹養成流行語大賞「知ったことか」
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52100455.html
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52073046.html
ローを出ても「知ったことか」と思われるのでしょう。 (向原総合法律事務所/福岡の家電弁護士のブログ)
http://ameblo.jp/mukoyan-harrier-law/entry-11854695097.html
『改革派によると、弁護士は「自由競争の元で淘汰されろ」と言い放っているほか、上記会議の委員の阿部顧問は「弁護士が増えて、収入が減って、事務所が維持できないみたいな話は結構多いのです。それは、我々としては知ったことかというつもりでありまして」と言い放っています。これは、直接には弁護士のことを話していますが、当然、その前段階にあって弁護士としての就職を目指す司法試験合格者(修習生)の就活についても当てはまる問題といってよいでしょう。そして、改革派からすると、合格者(修習生)が就職できなかったらといって「知ったことか」という考えにつながります。改革派は、基本的に、法科大学院のために動くのがその仕事なのですが、法科大学院はもともと学生を法曹という人材に仕上げて送り出し、もって社会貢献することが「理念」だったはずなのに、いつの間にか、卒業生のことなど「知ったことか」という扱いになってしまっているようです。』


schulze at 16:41│Comments(2) ロー進学、ダメ。ゼッタイ。 | 司法試験

この記事へのコメント

1. Posted by 元受験生   2018年09月29日 19:45
ツイッターなんかを見てると、現在の制度でうまくいった人たちがローは全免をとれば学費はかからないんだから経済は理由にならないとか言ってるのをよく目にしてなんだかなあとなります
そんなこと言ってるから旧制度より多様性が失われてるんじゃないのかと
2. Posted by 猫の手下   2018年09月29日 20:10
わざわざありがとうございます。

記事を読み直すと、手取りが20万ほどで、額面はボーナスなしでも300万を超えますね。さらに寮費会社負担分も合わせると300万円台半ばで、5年目300〜400万と言われていた弁護士より良かったのかも。

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