September 11, 2011
今日は何の日？
久しぶりに限界をみた１週間でした。
気がつけば、日曜の風呂上がりになってしまっています。
さて、今日は、いろんなことが起こって１０年なり半年なりで世の中が一色です。
ですが、あまり話題になっていませんが、マスコミが政治をコントロールするようになり、二元論で選挙が語られるようになって６年になります。
当時のニュース番組では候補者の上に「賛成派」「反対派」のラベルが。
その枕詞である「郵政民営化」が論点であり、それ以外は話として全く上がらなくなった。そして、この前の衆院選でも自民党か民主党かという論点で、選挙が行われた。
政策選挙とはいうものの、政策の議論が深まっていった例を見たことがない。
巷では解散しろとの声が多いが、復興とか、原発政策（決してエネルギー政策ではない）を論点にして、ほんとに４年後の日本なり１０年２０年先を考えた議論なんてものはされない。
そうなると、結局今と変わらず何もなく進んでいくんだと思う。
アメリカの制度がいいとは言わないが、過半数以上の政党は選挙前に与党をとったときの内閣を提示すべきだと思う。
政党が目標としている政策があり、それを推進する体制はこれですってとこまで国民にコミットすべき。意味不明な人が大臣になる恐れが最低でもなくなる。
と思いながら研究計画を練るために徹夜に近くなりそうな蒸し暑い夜です。
気がつけば、日曜の風呂上がりになってしまっています。
さて、今日は、いろんなことが起こって１０年なり半年なりで世の中が一色です。
ですが、あまり話題になっていませんが、マスコミが政治をコントロールするようになり、二元論で選挙が語られるようになって６年になります。
当時のニュース番組では候補者の上に「賛成派」「反対派」のラベルが。
その枕詞である「郵政民営化」が論点であり、それ以外は話として全く上がらなくなった。そして、この前の衆院選でも自民党か民主党かという論点で、選挙が行われた。
政策選挙とはいうものの、政策の議論が深まっていった例を見たことがない。
巷では解散しろとの声が多いが、復興とか、原発政策（決してエネルギー政策ではない）を論点にして、ほんとに４年後の日本なり１０年２０年先を考えた議論なんてものはされない。
そうなると、結局今と変わらず何もなく進んでいくんだと思う。
アメリカの制度がいいとは言わないが、過半数以上の政党は選挙前に与党をとったときの内閣を提示すべきだと思う。
政党が目標としている政策があり、それを推進する体制はこれですってとこまで国民にコミットすべき。意味不明な人が大臣になる恐れが最低でもなくなる。
と思いながら研究計画を練るために徹夜に近くなりそうな蒸し暑い夜です。
August 24, 2011
lost my mind
さて、研究計画とかいうのに毒されぎみの日々です。
そして、世の中がどっちの方向に向かっているのかわからない今日この頃です。
さて、おとんから突然メールがきました。
２回目のあれをやったそうです。
息子２人がまだやってないのに申し訳ありませんとか訳のわからん謝罪付きで。
てな日々の中で思ったことを。
１．スーペルコパをみて
レアルがモウリーニョを招いてから勝利至上主義が蔓延しております。
人文論、組織論を展開できる力はありませんが、組織のフィロソフィーというものはそう簡単に崩されるべきではないと思う。
日本代表の場合、男子のようにチームの方向が監督によって変わるチームより（○○JAPANはやはり違和感を感じる）、女子のような日本人が世界に対してできることを築き続けてきたチームが先に世界を制したことは（女子の場合、先進国の優位性の議論はありますが）一考すべき点かと。
レアルの持つフィロソフィーってなんだったんだろう。勝てばよいではなかった気がする。商業主義的な発想がスポーツをおかしくしてきたことは否めませんが、それでも、スポーツチームというものが勝利という目的のみに合目的的であることが本当に正しいのかと思う。
バルサにしても、不健全な財政があるからといって、カタール財団とロゴ契約したことはバルサのフィロソフィーに大きく反している。この点が、現場に降りかかってこないことを祈るのみである。
２．為替介入をしろ議論
円ドルレートが名目上史上最高値を付けたことで、円高対策が叫ばれています。円高対策の一つに為替介入はあるかと思いますがそれ一つではない。いろんな意味でFRBより先輩の日銀がquantitative easing的なアクションをとることも一考に値する。
ただ、そもそも論であるが、なぜ日本で作ったものを海外で売らねばならないのか。日本で消費できりゃいいんでね。
つまるところ、海外でしか売れないと企業が思い込んでいる。この点はだいぶ由々しい事態であって、ケインズのいうところのアニマルスピリットなんてものが日本企業にはなくなってしまい、「世界の流れに身を任せます。だから、身をまかせやすいように円安にしてください」と宣言しているように映る。
前にも書きも書きましたが、自由貿易をうたう際の最大の目的は比較劣位の商品を輸入して国の富を最大化することにあります。自国で作った製品を海外で売ることが目的ではありません。
３．Japanization とか Yes We Kan とか
日本と世界（ほぼアメリカ）との関係を表す形容詞は刻々と変わってきました。
Bassing → Passing → Nathing と。
最近は、負の形容詞としてJAPANや首相が使われちゃいます。
こと金融について言うと、Japanizationは当てはまっていて、先進国では民間の国内純投資が国内純貯蓄を下回っていて、経済のアクセルである民間企業が貯蓄主体になってしまっている。
こうなると、家計の赤字か財政赤字でないとケインズのYが保てません。
家計が赤字になるというのはバブルでないと起こり得ない事象であり、財政赤字に頼らざるを得ない。
ということは、ぎゃんぎゃん財政出動してYを保とうとするわけです。
これが、Japanizationだと思っています。
ただ、財政赤字がガンガン拡大してインフレ懸念が出ている欧米に比べて、インフレ懸念が全くない日本を比較していいのか。懸念事項の発生確率は欧米のほうが高い気がする。
もし、欧米が日本よりも先にこけてしまい日本でも欧米と同じようにこけそうになったら「第二の経済の欧米化だ」なんて酷評を欧米人にしてみたいもんです。
そして、世の中がどっちの方向に向かっているのかわからない今日この頃です。
さて、おとんから突然メールがきました。
２回目のあれをやったそうです。
息子２人がまだやってないのに申し訳ありませんとか訳のわからん謝罪付きで。
てな日々の中で思ったことを。
１．スーペルコパをみて
レアルがモウリーニョを招いてから勝利至上主義が蔓延しております。
人文論、組織論を展開できる力はありませんが、組織のフィロソフィーというものはそう簡単に崩されるべきではないと思う。
日本代表の場合、男子のようにチームの方向が監督によって変わるチームより（○○JAPANはやはり違和感を感じる）、女子のような日本人が世界に対してできることを築き続けてきたチームが先に世界を制したことは（女子の場合、先進国の優位性の議論はありますが）一考すべき点かと。
レアルの持つフィロソフィーってなんだったんだろう。勝てばよいではなかった気がする。商業主義的な発想がスポーツをおかしくしてきたことは否めませんが、それでも、スポーツチームというものが勝利という目的のみに合目的的であることが本当に正しいのかと思う。
バルサにしても、不健全な財政があるからといって、カタール財団とロゴ契約したことはバルサのフィロソフィーに大きく反している。この点が、現場に降りかかってこないことを祈るのみである。
２．為替介入をしろ議論
円ドルレートが名目上史上最高値を付けたことで、円高対策が叫ばれています。円高対策の一つに為替介入はあるかと思いますがそれ一つではない。いろんな意味でFRBより先輩の日銀がquantitative easing的なアクションをとることも一考に値する。
ただ、そもそも論であるが、なぜ日本で作ったものを海外で売らねばならないのか。日本で消費できりゃいいんでね。
つまるところ、海外でしか売れないと企業が思い込んでいる。この点はだいぶ由々しい事態であって、ケインズのいうところのアニマルスピリットなんてものが日本企業にはなくなってしまい、「世界の流れに身を任せます。だから、身をまかせやすいように円安にしてください」と宣言しているように映る。
前にも書きも書きましたが、自由貿易をうたう際の最大の目的は比較劣位の商品を輸入して国の富を最大化することにあります。自国で作った製品を海外で売ることが目的ではありません。
３．Japanization とか Yes We Kan とか
日本と世界（ほぼアメリカ）との関係を表す形容詞は刻々と変わってきました。
Bassing → Passing → Nathing と。
最近は、負の形容詞としてJAPANや首相が使われちゃいます。
こと金融について言うと、Japanizationは当てはまっていて、先進国では民間の国内純投資が国内純貯蓄を下回っていて、経済のアクセルである民間企業が貯蓄主体になってしまっている。
こうなると、家計の赤字か財政赤字でないとケインズのYが保てません。
家計が赤字になるというのはバブルでないと起こり得ない事象であり、財政赤字に頼らざるを得ない。
ということは、ぎゃんぎゃん財政出動してYを保とうとするわけです。
これが、Japanizationだと思っています。
ただ、財政赤字がガンガン拡大してインフレ懸念が出ている欧米に比べて、インフレ懸念が全くない日本を比較していいのか。懸念事項の発生確率は欧米のほうが高い気がする。
もし、欧米が日本よりも先にこけてしまい日本でも欧米と同じようにこけそうになったら「第二の経済の欧米化だ」なんて酷評を欧米人にしてみたいもんです。
August 04, 2011
そもそも、デフォが起こる国ってのを考えてみると…
気がつけば８月です。
進学はしてもいいよとお墨付き？をもらえたので、受験はしようかなと。
受かるかどうかは教授様方に一任して、できることをなんとなく突き進めて行こうと思う今日この頃です。
で、今朝まで話題になっていたアメリカの債務不履行問題にからめて、
「そもそもデフォってどの国でも起こるものなの？」
という命題について。
まず、デフォとは、ある国が、発行した債券（国債）の利払いや元本償還ができないことと定義します。
まず、話題になったギリシャを筆頭とするPIIGSについて。
彼らの場合、「ユーロ建」債券の支払いができないのでありまして、ユーロ加盟とともに通貨発行権を放棄していて、自国通貨建で債券を発行していません。自国通貨建ての場合インフレさえ無視すれば、中央銀行買い取りという禁断の手法でもって「デフォ」から逃れられます。
が、発行権がないので中央銀行が何ともできません。なので、不履行がおこってしまうのであります。
これは、かの中南米危機とかロシア危機と同じ文脈であります。
ただ、上記の国々の場合はドル建て国債であり、通貨同盟とか共通通貨なんて体裁では発生していませんので、戦後初の事態と言え、同じ文脈で語るといけないとも思われます。（人類史上だと過去にありそうなので戦後にしときます）
続いて、アメリカの場合。
こっちは、世界最強のシニョレッジを駆使して、得られるだけのものを得てきましたが、内部的な問題を抱えております。
それは、前の記事でも書いたとおり国内法です。
債務の上限を設定する法律なので、借金の支払いのために借金するのロジックが通用しなくなるのであります。
だから、この手の法律がある国場合、自国通貨建て債券であってもデフォを起こす可能性がるということです。
以上のことを考えると格付け会社がいう「デフォルト率」というものがPIIGSに対しては適切であるが、アメリカや日本に対しては的外れであるといえます。
日本は外貨建て国債を発行していない＆国債の発行上限を法律で規制していないので、究極的には日本銀行株式会社が買い取ってくれます。
アメリカについても、デフォルト率はアメリカ議会と大統領に依存する問題であり、決して財政赤字の幾何学的な増加に依存する問題ではありません。
だから、今日以降のデフォルト率は、次の大統領選挙で大統領側と議会側の対立が深まるかどうか、によって決定されるものといえます。
ただし、これは「デフォルトが起こる確率」に対する議論でして、決して国債の価値が担保されるだとか、経済的に影響がないとかを語っているのではありませんので、あちきのせいで損したとかなんとかなんていう苦情は絶対にしないでください、あしからず。
進学はしてもいいよとお墨付き？をもらえたので、受験はしようかなと。
受かるかどうかは教授様方に一任して、できることをなんとなく突き進めて行こうと思う今日この頃です。
で、今朝まで話題になっていたアメリカの債務不履行問題にからめて、
「そもそもデフォってどの国でも起こるものなの？」
という命題について。
まず、デフォとは、ある国が、発行した債券（国債）の利払いや元本償還ができないことと定義します。
まず、話題になったギリシャを筆頭とするPIIGSについて。
彼らの場合、「ユーロ建」債券の支払いができないのでありまして、ユーロ加盟とともに通貨発行権を放棄していて、自国通貨建で債券を発行していません。自国通貨建ての場合インフレさえ無視すれば、中央銀行買い取りという禁断の手法でもって「デフォ」から逃れられます。
が、発行権がないので中央銀行が何ともできません。なので、不履行がおこってしまうのであります。
これは、かの中南米危機とかロシア危機と同じ文脈であります。
ただ、上記の国々の場合はドル建て国債であり、通貨同盟とか共通通貨なんて体裁では発生していませんので、戦後初の事態と言え、同じ文脈で語るといけないとも思われます。（人類史上だと過去にありそうなので戦後にしときます）
続いて、アメリカの場合。
こっちは、世界最強のシニョレッジを駆使して、得られるだけのものを得てきましたが、内部的な問題を抱えております。
それは、前の記事でも書いたとおり国内法です。
債務の上限を設定する法律なので、借金の支払いのために借金するのロジックが通用しなくなるのであります。
だから、この手の法律がある国場合、自国通貨建て債券であってもデフォを起こす可能性がるということです。
以上のことを考えると格付け会社がいう「デフォルト率」というものがPIIGSに対しては適切であるが、アメリカや日本に対しては的外れであるといえます。
日本は外貨建て国債を発行していない＆国債の発行上限を法律で規制していないので、究極的には日本銀行株式会社が買い取ってくれます。
アメリカについても、デフォルト率はアメリカ議会と大統領に依存する問題であり、決して財政赤字の幾何学的な増加に依存する問題ではありません。
だから、今日以降のデフォルト率は、次の大統領選挙で大統領側と議会側の対立が深まるかどうか、によって決定されるものといえます。
ただし、これは「デフォルトが起こる確率」に対する議論でして、決して国債の価値が担保されるだとか、経済的に影響がないとかを語っているのではありませんので、あちきのせいで損したとかなんとかなんていう苦情は絶対にしないでください、あしからず。
July 27, 2011
実家に眠るお宝たちと未来に向けた紙きれの作成とねじれと
夏休みというか休暇指令で帰省中であります。
実家の地デジ非対応TVが青い広報の画面に切り替わる瞬間、砂嵐に代わる瞬間をリアルタイムで楽しく？見させていただきましたが、ネットがある限り情報難民にはなりえないので、地デジ難民もそう問題ではない気が…
ただ、関西ローカルの番組が見れないところはorzなのですが…
さて、実家に帰省＝掃除がおきまりで、あちきの部屋をガチんこ掃除してました。
すると、出るわでるわお宝が。
大学から大学院修了までのレジュメとか、あったなぁ〜とか思う本とか、懐かし〜って感じる写真とかとか。
そんなかで、アメリカから帰国するときに、双子のあねごさんからもらった手紙をはけ〜ん。
ぴっつばーぐ（か、でとろいと？）までの間、飛行機搭乗まで別れで泣きじゃくっていたのをさらに加速させてくれた禁断の書（こんなんせこいわとうなっていた記憶が…）。
でしたが、今読むと立たされている岐路の中で「ぽん」と背中を押してもらえたような気がする、ありがたい詔（みことのり）に変わっていました。
そんな岐路が閉ざされるかもしれないのが明日。
研究計画を話しに大学へ。
駄目だったら、リーマン街道をまっしぐらして、一般的な目標とか野望とかを立てて生きていかないといけなくなります。
それがほんとは楽なんでしょうが、人生は一回きりでありますし、お墓に悔いを持って入りたくないので、メーンストリームからは外れて、ちょっとアウトサイダーやったろうと思います。
とかいう、野望をつらっと書きましたが、アメリカの債務制限の問題が本格的にやばいです。
共和党とオバマさんとの会合は潰えてしまいまして、新しい法律を作るという作業を考えるとデッドなのかもしれません。このまま8月2日（アメリカ財務省の試算）を迎えると、基軸通貨と認知されている米ドルが建値になっている資産でもっとも規模の大きい米国債がデフォルトしてしまいます。
そうなると、
…
です。
何が起こるかわかりませんが、
３年前の９月と同じように
「神のみぞ知る」とか、「○○万年に一度の事態だ！」みたいなコメントが世間を賑わすでしょう。
こんな事態を見ながら思うのは、洋の東西を問わず、政治システムが妥協のできないねじれをもつのはかなり深刻なようです。
基本ねじれているアメリカの場合、共和党、民主党内に、中道左派、右派と呼ばれる、協力というか妥協が可能な人間がキャスティングボートを握っていたので、もめはするけど最終的には合意ができていた。
でも、08の大統領選と中間選挙で中道の人間がワシントンから追い出されたせいで、何が何でも反対、YES か No の二元論で議論する極右の連中が共和党に多くなり合意ができないでいる。
われらが、日本の場合、自民党という党が戦後の大部分マジョリティーを確保してきて、、ねじれることがなく、党内で妥協という名のコンセンサスで、有無を言わさずやらなければいけないことに対して何ら憂慮する必要がなかった。
が、自民党がこけ、いったんねじれてからは、野党だから反対という意味不明な戦略がまかり通り、与党が妥協すればあれは野党が作ったと言い張るおかしな政治ゲームが進んでいます。
でも、そのねじれが生まれるのが民主主義でありまして、コストとしてとらえないといけないのかもしれません。ただ、アメリカの議会の人間のアクションが世界の金融システムをふっ飛ばしかねないという事態を考えると、グローバル民主主義とかいう妄想上のシステムしか「民主的」なシステムはあり得なくなります。
誰のための議決なのかをもう一度考えようよ。今回の件が議決できなければ、アメリカ人にとって悲惨な出来事になりかねません。受け入れ難くとも、受け入れなければいけないときがあるんだと思う。それに、アメリカ人はそんな妥結ができる人間たち。
だって、ＮＦＬはロックアウトが解除されたんだから。
選手会にとって不利な条項は残ったけれど、今妥結しないと、今シーズンＮＦＬは開催されなくなるし、ＭＬＢの時と同じく、プロスポーツなのに客の入りが少なくなって、結局自分たちの首を締め付ける。
いやだいやだと、駄々をこねるのもいいが、おもちゃとかお菓子がほしいとかいう次元でないことはアメリカの下院議員の誰もが理解していることだと信じたいなぁ。
実家の地デジ非対応TVが青い広報の画面に切り替わる瞬間、砂嵐に代わる瞬間をリアルタイムで楽しく？見させていただきましたが、ネットがある限り情報難民にはなりえないので、地デジ難民もそう問題ではない気が…
ただ、関西ローカルの番組が見れないところはorzなのですが…
さて、実家に帰省＝掃除がおきまりで、あちきの部屋をガチんこ掃除してました。
すると、出るわでるわお宝が。
大学から大学院修了までのレジュメとか、あったなぁ〜とか思う本とか、懐かし〜って感じる写真とかとか。
そんなかで、アメリカから帰国するときに、双子のあねごさんからもらった手紙をはけ〜ん。
ぴっつばーぐ（か、でとろいと？）までの間、飛行機搭乗まで別れで泣きじゃくっていたのをさらに加速させてくれた禁断の書（こんなんせこいわとうなっていた記憶が…）。
でしたが、今読むと立たされている岐路の中で「ぽん」と背中を押してもらえたような気がする、ありがたい詔（みことのり）に変わっていました。
そんな岐路が閉ざされるかもしれないのが明日。
研究計画を話しに大学へ。
駄目だったら、リーマン街道をまっしぐらして、一般的な目標とか野望とかを立てて生きていかないといけなくなります。
それがほんとは楽なんでしょうが、人生は一回きりでありますし、お墓に悔いを持って入りたくないので、メーンストリームからは外れて、ちょっとアウトサイダーやったろうと思います。
とかいう、野望をつらっと書きましたが、アメリカの債務制限の問題が本格的にやばいです。
共和党とオバマさんとの会合は潰えてしまいまして、新しい法律を作るという作業を考えるとデッドなのかもしれません。このまま8月2日（アメリカ財務省の試算）を迎えると、基軸通貨と認知されている米ドルが建値になっている資産でもっとも規模の大きい米国債がデフォルトしてしまいます。
そうなると、
…
です。
何が起こるかわかりませんが、
３年前の９月と同じように
「神のみぞ知る」とか、「○○万年に一度の事態だ！」みたいなコメントが世間を賑わすでしょう。
こんな事態を見ながら思うのは、洋の東西を問わず、政治システムが妥協のできないねじれをもつのはかなり深刻なようです。
基本ねじれているアメリカの場合、共和党、民主党内に、中道左派、右派と呼ばれる、協力というか妥協が可能な人間がキャスティングボートを握っていたので、もめはするけど最終的には合意ができていた。
でも、08の大統領選と中間選挙で中道の人間がワシントンから追い出されたせいで、何が何でも反対、YES か No の二元論で議論する極右の連中が共和党に多くなり合意ができないでいる。
われらが、日本の場合、自民党という党が戦後の大部分マジョリティーを確保してきて、、ねじれることがなく、党内で妥協という名のコンセンサスで、有無を言わさずやらなければいけないことに対して何ら憂慮する必要がなかった。
が、自民党がこけ、いったんねじれてからは、野党だから反対という意味不明な戦略がまかり通り、与党が妥協すればあれは野党が作ったと言い張るおかしな政治ゲームが進んでいます。
でも、そのねじれが生まれるのが民主主義でありまして、コストとしてとらえないといけないのかもしれません。ただ、アメリカの議会の人間のアクションが世界の金融システムをふっ飛ばしかねないという事態を考えると、グローバル民主主義とかいう妄想上のシステムしか「民主的」なシステムはあり得なくなります。
誰のための議決なのかをもう一度考えようよ。今回の件が議決できなければ、アメリカ人にとって悲惨な出来事になりかねません。受け入れ難くとも、受け入れなければいけないときがあるんだと思う。それに、アメリカ人はそんな妥結ができる人間たち。
だって、ＮＦＬはロックアウトが解除されたんだから。
選手会にとって不利な条項は残ったけれど、今妥結しないと、今シーズンＮＦＬは開催されなくなるし、ＭＬＢの時と同じく、プロスポーツなのに客の入りが少なくなって、結局自分たちの首を締め付ける。
いやだいやだと、駄々をこねるのもいいが、おもちゃとかお菓子がほしいとかいう次元でないことはアメリカの下院議員の誰もが理解していることだと信じたいなぁ。
July 13, 2011
今振り返ると…
さて、新しい家族とご対面〜〜なんていってから早くも2カ月近くたってます。
が、何もなく次回会うのは何年後という単位になりそうな気配です。
で、週末の話ですが、昔TAで見ていた学生の進路が決まって、祝勝会をあげてました。
その時ふと思い出したのが
この記事
彼も、このときのメンバーでしたが、記事に書いてあるような職業に決まりました。
こんな青い時期もあったんだなと感慨深いところでもあります。
さて、昨日の夜からユーロの問題が再燃しています。
ここでいろいろと書いてきましたが、サブプライムローンの話（究極的にはニクソンショック）から脈々と受け継がれている物語の一部であって、落ち着くところはどっかの国がデフォルトすることでしかないと思います（機械的なデフォルトではなくガチんこの不履行）。
っていうのも、ユーロって�〃从囘�な産物ではなく政治的産物であり、それゆえの、��経済的な内部矛盾をいずれ解消しなければ生存を続けられない存在だから。これに、��リスク分散と他経済を利用した信用創造に伴う総リスクの増大が重なることで、茹でガエル理論の状態に陥っているから。
だから、ECBやIMFが声高に叫んだりスキームを作っても、いずれ矛盾の決壊は発生するわけで、今やっとくほうが得なのになぁ〜と警告されている所以です。
でも、民主主義国家間で行われる経済主権の協議がまともな結論に落ち着くわけがないので、矛盾は残るしそのストレスはどんどん堆積していくはず。なので、今は、各国でお金出しあうだけで何とか首の皮をつないでいますが、つながらなくなるぐらいの圧力がかかるわけで、結果として、首がちょん切れるガチんこデフォルトが起こるんでないかと見越しています。
が、何もなく次回会うのは何年後という単位になりそうな気配です。
で、週末の話ですが、昔TAで見ていた学生の進路が決まって、祝勝会をあげてました。
その時ふと思い出したのが
この記事
彼も、このときのメンバーでしたが、記事に書いてあるような職業に決まりました。
こんな青い時期もあったんだなと感慨深いところでもあります。
さて、昨日の夜からユーロの問題が再燃しています。
ここでいろいろと書いてきましたが、サブプライムローンの話（究極的にはニクソンショック）から脈々と受け継がれている物語の一部であって、落ち着くところはどっかの国がデフォルトすることでしかないと思います（機械的なデフォルトではなくガチんこの不履行）。
っていうのも、ユーロって�〃从囘�な産物ではなく政治的産物であり、それゆえの、��経済的な内部矛盾をいずれ解消しなければ生存を続けられない存在だから。これに、��リスク分散と他経済を利用した信用創造に伴う総リスクの増大が重なることで、茹でガエル理論の状態に陥っているから。
だから、ECBやIMFが声高に叫んだりスキームを作っても、いずれ矛盾の決壊は発生するわけで、今やっとくほうが得なのになぁ〜と警告されている所以です。
でも、民主主義国家間で行われる経済主権の協議がまともな結論に落ち着くわけがないので、矛盾は残るしそのストレスはどんどん堆積していくはず。なので、今は、各国でお金出しあうだけで何とか首の皮をつないでいますが、つながらなくなるぐらいの圧力がかかるわけで、結果として、首がちょん切れるガチんこデフォルトが起こるんでないかと見越しています。
May 29, 2011
新しい家族とのごた〜いめ〜ん
このたび、
子供が生まれることになりまして、
えこーなるものを見てきました…
なんてな、うそがほんとになるのはいつになることやら…
まわりでは、海外行く前に結婚しますネタを発表してるので乗っかってみました。
ですが、実際のところタイトルはけっこうマヂな話で、
今日の１７時に新しい家族とご対面です。
その家族とは、おとんの再婚相手であります。
この１週間の頭の中は、経済の単語は出てこーへんし、
会う前に受けるTOEICの勉強なんて皆無で、
なんて呼べばよいのか、どう認知すればいいのか、
おとんがぽっくりいったらどうしたらいいのか、
その人をおかんが眠る墓に入れていいのかetc…
意味不明な悩み事を考えていました。
周りは考えすぎと言いますが、
考えすぎが性分なあちきには十分すぎる課題です。
いやぁ〜。どうしよ。
ぶっちはしつれいやからなぁ。
どしよ。
あ、チャンピオンズリーグが始まる。
ので、考え事はもうやめよう。
イニエスタとシャビが悩みを晴らしてくれることを期待してます。
子供が生まれることになりまして、
えこーなるものを見てきました…
なんてな、うそがほんとになるのはいつになることやら…
まわりでは、海外行く前に結婚しますネタを発表してるので乗っかってみました。
ですが、実際のところタイトルはけっこうマヂな話で、
今日の１７時に新しい家族とご対面です。
その家族とは、おとんの再婚相手であります。
この１週間の頭の中は、経済の単語は出てこーへんし、
会う前に受けるTOEICの勉強なんて皆無で、
なんて呼べばよいのか、どう認知すればいいのか、
おとんがぽっくりいったらどうしたらいいのか、
その人をおかんが眠る墓に入れていいのかetc…
意味不明な悩み事を考えていました。
周りは考えすぎと言いますが、
考えすぎが性分なあちきには十分すぎる課題です。
いやぁ〜。どうしよ。
ぶっちはしつれいやからなぁ。
どしよ。
あ、チャンピオンズリーグが始まる。
ので、考え事はもうやめよう。
イニエスタとシャビが悩みを晴らしてくれることを期待してます。
May 16, 2011
生きてる心地がしない日々ですがつらつらと…
さて、健康診断の再審査ネタ以来の記述となかなか間隔が開き、日曜なのに終電までバリバリ働いてきましたが、つらつら書いていきます。
この４か月、いろいろとありすぎました。
地震については、何も書きません。てか、書けません。
あちきごときが語ってよい問題ではないから。
ただ、ちょっと書きたいのは、原子力発電所の件。
ひとこで言うと、世の中の政権批判が酷すぎて、世の中がおかしな方向に向かっているように思う。
政権の初動とか今んとこの対応が、後手後手でなんちゃらかんちゃらという批判が大半ですが、
１．原子力政策はそもそも４０年も前のことで、２年前に政権をやっとこさとれた現政権に求めたい気持ちもわかるし、責任はあるのだが、１００％政権が悪いかのような論調は自重すべきで、歴代の経産大臣や誘致した国会議員等責任を取るべき対象はもう少し広げるべきかと。
２．問題なのは人間ではなく、危機管理のできる人間を生み出せない、長期の国家戦略に基づく政治ができないシステムであり、それを正としてきた国民レベルの問題な気がする。
（例えば、年数万円外国人（しかも、経済学的には日本の居住者）から寄付されていただけで大臣が辞任しなければならないとか）
３．Don't ask, Don't Tell. なんて概念がマスコミ、野党にないこと。（答えられないことをわかって聞いたり、ここぞとばかりにリンチ状態にしたりと、古くは前園の「いじめかっこわるい」を堂々とやっている）
といった点で違和感を感じ、世の中がおかしな方向に向いてるのではと感じています。
次に、仕事。
年明けから休めないです。はい。金曜日になるとここぞとばかりに問題が発生し、対応に土日が消えます。兄貴には「仕事ができひんだけやん」と言われますが、その通りだと思いつつも、リソースプランというもを立てたのにそれプラスアルファを上から投げられたら、無理でしょ。と。
ってな、言い訳言ってるうちはできの悪い輩なので、休めるように努力します。はい。
で、研究ネタ。
S&Pが米国債の将来予想をNegativeにしました。S＆Pとかフィチとか信ずるに値しない会社だと思ってますが（サブプライムローンの問題もありますが、昔、東京都の債権と日本国債のレーティングを見たとき東京都の債権のほうが格付けが高かった 笑）、裸の王様でいうところの、見えない衣というものが実在すると思いこむことがいつまでできるのだろうか。
ポンドからドルに決済通貨が変わった理由は、WW2であり、経済機能がアメリカから失われない限りは変わらないと思われるので、裸の衣は実在してるのではと思われます。
ただ、世界にばら撒かれている擬制のドル建資産の量が実質経済をはるかに超えている中で、擬制の領域でリーマンショック並みの過度のシュリンクが今再発すれば、国際通貨の要件をドルが満たせなくなるとも思えます。
というわけで、こんな疑問を解決するために時間がほしいのですがありません。
だから、どっぷり浸れるように、大学へ戻ろうと決意したわけですが、不安で不安で…
将来の保証なんてどこにもない。あるとすれば、努力すればいつか（生きてるうちとも限らないし、その大きさは米粒並みかもしれませんが）何かが生まれるということ。
そんな保証じゃ…
って思うと負けなので、負けないようにします。
この４か月、いろいろとありすぎました。
地震については、何も書きません。てか、書けません。
あちきごときが語ってよい問題ではないから。
ただ、ちょっと書きたいのは、原子力発電所の件。
ひとこで言うと、世の中の政権批判が酷すぎて、世の中がおかしな方向に向かっているように思う。
政権の初動とか今んとこの対応が、後手後手でなんちゃらかんちゃらという批判が大半ですが、
１．原子力政策はそもそも４０年も前のことで、２年前に政権をやっとこさとれた現政権に求めたい気持ちもわかるし、責任はあるのだが、１００％政権が悪いかのような論調は自重すべきで、歴代の経産大臣や誘致した国会議員等責任を取るべき対象はもう少し広げるべきかと。
２．問題なのは人間ではなく、危機管理のできる人間を生み出せない、長期の国家戦略に基づく政治ができないシステムであり、それを正としてきた国民レベルの問題な気がする。
（例えば、年数万円外国人（しかも、経済学的には日本の居住者）から寄付されていただけで大臣が辞任しなければならないとか）
３．Don't ask, Don't Tell. なんて概念がマスコミ、野党にないこと。（答えられないことをわかって聞いたり、ここぞとばかりにリンチ状態にしたりと、古くは前園の「いじめかっこわるい」を堂々とやっている）
といった点で違和感を感じ、世の中がおかしな方向に向いてるのではと感じています。
次に、仕事。
年明けから休めないです。はい。金曜日になるとここぞとばかりに問題が発生し、対応に土日が消えます。兄貴には「仕事ができひんだけやん」と言われますが、その通りだと思いつつも、リソースプランというもを立てたのにそれプラスアルファを上から投げられたら、無理でしょ。と。
ってな、言い訳言ってるうちはできの悪い輩なので、休めるように努力します。はい。
で、研究ネタ。
S&Pが米国債の将来予想をNegativeにしました。S＆Pとかフィチとか信ずるに値しない会社だと思ってますが（サブプライムローンの問題もありますが、昔、東京都の債権と日本国債のレーティングを見たとき東京都の債権のほうが格付けが高かった 笑）、裸の王様でいうところの、見えない衣というものが実在すると思いこむことがいつまでできるのだろうか。
ポンドからドルに決済通貨が変わった理由は、WW2であり、経済機能がアメリカから失われない限りは変わらないと思われるので、裸の衣は実在してるのではと思われます。
ただ、世界にばら撒かれている擬制のドル建資産の量が実質経済をはるかに超えている中で、擬制の領域でリーマンショック並みの過度のシュリンクが今再発すれば、国際通貨の要件をドルが満たせなくなるとも思えます。
というわけで、こんな疑問を解決するために時間がほしいのですがありません。
だから、どっぷり浸れるように、大学へ戻ろうと決意したわけですが、不安で不安で…
将来の保証なんてどこにもない。あるとすれば、努力すればいつか（生きてるうちとも限らないし、その大きさは米粒並みかもしれませんが）何かが生まれるということ。
そんな保証じゃ…
って思うと負けなので、負けないようにします。
January 10, 2011
終戦と再検査
３連休。年末から引き続きで、社会人としてはこれでもかってぐらい堕落した生活でした。が、学生に戻る身分としては規則正しい生活で、これでもかってぐらいに本を読みました。
が、やっぱりNFLのPlay Offが気になり、ネットにかじりついていましたが、今年気にかけていたインディアナとフィラデルフィアの両方ともが負けました。残りのチームで面白そうなのは、アトランタと、ピッツバーグですが、結局はニューイングランドがスーパーを勝ちそうな気がします。
さて、そんな３連休でしたが、恐ろしい手紙が届きました。
健康診断の結果です。
なんと、
再検査。
心電図でひっかかりました。
心室性期外収縮、不完全右脚ブロック
だそうです。
が、これって、過去２回でも出てたような…
それに、イップス持ちなあちきは、心電図中に流れるあの心音の音が駄目で、心拍が勝手に異常値を叩き出してしまうので気には止めたくないのですが、心臓まわりなのでちょい不安でもあります。
が、それ以上に、再検査で仕事の進捗が遅れることが何よりも怖かったりします。
そんな、３連休です。
が、やっぱりNFLのPlay Offが気になり、ネットにかじりついていましたが、今年気にかけていたインディアナとフィラデルフィアの両方ともが負けました。残りのチームで面白そうなのは、アトランタと、ピッツバーグですが、結局はニューイングランドがスーパーを勝ちそうな気がします。
さて、そんな３連休でしたが、恐ろしい手紙が届きました。
健康診断の結果です。
なんと、
再検査。
心電図でひっかかりました。
心室性期外収縮、不完全右脚ブロック
だそうです。
が、これって、過去２回でも出てたような…
それに、イップス持ちなあちきは、心電図中に流れるあの心音の音が駄目で、心拍が勝手に異常値を叩き出してしまうので気には止めたくないのですが、心臓まわりなのでちょい不安でもあります。
が、それ以上に、再検査で仕事の進捗が遅れることが何よりも怖かったりします。
そんな、３連休です。
January 06, 2011
あけましてもめめもうもまみまむ
年が明けました。
年末は早めの仕事納めをしたのですが、東京の家、実家と大掃除が目白押し。なのに、夜になれば、誰かと飲みに行くという生活を続けたため、休むというより動き回るという年末年始でした。
さて、２０１１年の一発目なので、今年のテーマを掲げておきます。
「脱リーマンに向けた準備の最終章」
です。
今年は、とにかくこれをテーマに活動します。
なので、今思っていることを考えてみる。
■国際金融のトリレンマにおけるユーロの位置
①資本移動の自由、②固定相場、③自律した金融政策は、３つ同時に達成できないというやつです。
ユーロ加盟国では、①と②を達成するために③を放棄しているとよく言われます。
が、②については、加盟国間では達成できるもののユーロ以外の通貨を使っている国との間では変動相場であります。
つまるところ、一国一通貨であれば２つは達成できるのに、１つしか達成できていないのではと。ここのところに、ユーロの歪みの要因があんでないかと思ってみたり。
■中国の対ヨーロッパ政策と国内政策
ポルトガルに次いでスペイン国債も購入するそうです。米国債の買越し額が年々減ってる中でのアクションなので、外貨準備の分散化＆ヨーロッパに対してものど元に刃物を突きつける政策のような気がします。
でも、そもそもの経常収支黒字をどう収束させるのかは銀行の預金金利をいじくる程度でどこまでテコ入れができるのかということ。
■次のバブル
アメリカでの個人消費のペースが回復しています。家計部門のBSは傷んだままで、住宅価格が上がっていないし、失業率は高止まり。可処分所得が増える傾向にないのになぜ？次のバブルが起こっているのかも。それが、資源なのか、新興国なのかは謎。
ってなことが、今気になることです。
最後に、J.F.ケネディが言ってた、
「Ask not what your country can do for you, ask what you can do for your country.」
ってな言葉。
誰かがやってくれると思うな。自分が誰かのために何ができるか考えろ。
こんな言葉を心に今年一年がんばろうかと。
年末は早めの仕事納めをしたのですが、東京の家、実家と大掃除が目白押し。なのに、夜になれば、誰かと飲みに行くという生活を続けたため、休むというより動き回るという年末年始でした。
さて、２０１１年の一発目なので、今年のテーマを掲げておきます。
「脱リーマンに向けた準備の最終章」
です。
今年は、とにかくこれをテーマに活動します。
なので、今思っていることを考えてみる。
■国際金融のトリレンマにおけるユーロの位置
①資本移動の自由、②固定相場、③自律した金融政策は、３つ同時に達成できないというやつです。
ユーロ加盟国では、①と②を達成するために③を放棄しているとよく言われます。
が、②については、加盟国間では達成できるもののユーロ以外の通貨を使っている国との間では変動相場であります。
つまるところ、一国一通貨であれば２つは達成できるのに、１つしか達成できていないのではと。ここのところに、ユーロの歪みの要因があんでないかと思ってみたり。
■中国の対ヨーロッパ政策と国内政策
ポルトガルに次いでスペイン国債も購入するそうです。米国債の買越し額が年々減ってる中でのアクションなので、外貨準備の分散化＆ヨーロッパに対してものど元に刃物を突きつける政策のような気がします。
でも、そもそもの経常収支黒字をどう収束させるのかは銀行の預金金利をいじくる程度でどこまでテコ入れができるのかということ。
■次のバブル
アメリカでの個人消費のペースが回復しています。家計部門のBSは傷んだままで、住宅価格が上がっていないし、失業率は高止まり。可処分所得が増える傾向にないのになぜ？次のバブルが起こっているのかも。それが、資源なのか、新興国なのかは謎。
ってなことが、今気になることです。
最後に、J.F.ケネディが言ってた、
「Ask not what your country can do for you, ask what you can do for your country.」
ってな言葉。
誰かがやってくれると思うな。自分が誰かのために何ができるか考えろ。
こんな言葉を心に今年一年がんばろうかと。
December 06, 2010
再チャレンジ
さて、あわただしすぎる師走が始まりましたが、今年は7月以降全力疾走が続き、12月末をやっと休みがあてられそうな雰囲気です。
でも、予定であって未定なので、年末年始もあわただしく過ぎていきそうな気配です。
さて、掲題について。
どっかの国の首相が言ってましたが、今年のアメリカスポーツのネタです。
今年のNFLでサプライズになっているのが、PhiladelphiaのQB、M.Vickです。
2007年に闘犬賭博で実刑をくらい、2年間収監されていました。去年、Philadelphiaが彼を拾い、今年、2ndながら、1stQBのけがで、Starterの座を得ると、RatingでTopになるなど、Philadelphiaの地区首位快走に貢献してます。
ここで考えたいのが、いわゆる氷河期世代と呼ばれる方々。
日本では、新卒採用絶対主義のせいで、バブル崩壊後の憂き目を見た方々のWorking Poorだとかが問題になってます。
不況という本人に全く非がないのに、ただ時代が悪かっただけで、社会システムからはじき出されてしまうという不条理。
今年の4回生方々も同じような状況になりかねない。
Vickのように犯罪を犯した人間でも、セカンドチャンスが与えられる寛容な社会っていいなと思います。てか、いいなぁ、ではなく当り前だと。
法治国家である以上、前科なんてものは関係ない。ルールに従って罪を償えば、世間一般の人と同じ扱いをすべき。
まして、不況というタイミングの問題だけで社会から外れてしまう人を生む出すシステムってどうにかしないといけないと思う。
と、自分がリーマンに戻らないといけないときにそんなシステムができていればいいなと感じる今日この頃です。
でも、予定であって未定なので、年末年始もあわただしく過ぎていきそうな気配です。
さて、掲題について。
どっかの国の首相が言ってましたが、今年のアメリカスポーツのネタです。
今年のNFLでサプライズになっているのが、PhiladelphiaのQB、M.Vickです。
2007年に闘犬賭博で実刑をくらい、2年間収監されていました。去年、Philadelphiaが彼を拾い、今年、2ndながら、1stQBのけがで、Starterの座を得ると、RatingでTopになるなど、Philadelphiaの地区首位快走に貢献してます。
ここで考えたいのが、いわゆる氷河期世代と呼ばれる方々。
日本では、新卒採用絶対主義のせいで、バブル崩壊後の憂き目を見た方々のWorking Poorだとかが問題になってます。
不況という本人に全く非がないのに、ただ時代が悪かっただけで、社会システムからはじき出されてしまうという不条理。
今年の4回生方々も同じような状況になりかねない。
Vickのように犯罪を犯した人間でも、セカンドチャンスが与えられる寛容な社会っていいなと思います。てか、いいなぁ、ではなく当り前だと。
法治国家である以上、前科なんてものは関係ない。ルールに従って罪を償えば、世間一般の人と同じ扱いをすべき。
まして、不況というタイミングの問題だけで社会から外れてしまう人を生む出すシステムってどうにかしないといけないと思う。
と、自分がリーマンに戻らないといけないときにそんなシステムができていればいいなと感じる今日この頃です。
November 17, 2010
あたらしいシャチョサンと雇うリスクと雇われるリスクと氷河期と
今日、９月に変わった新しいシャチョサンに初めて会いました。
うわさ通り、ひげ男爵の貴族のほうにそっくりでした。
でも、びっくりしたのが、シャチョサンとあちきの入社動機が同じで、就社したくなかったからだそうです。
さて、そんな話で感じた、雇うリスクと雇われるリスクです。
日本では、よく言われるように終身雇用という名の新卒から定年まで雇用者を囲い込む風習があります。
風習というか、法律でガチっと縛られるくらい、囲い込まないといけません。
被雇用者も、イリーガルなアクションをしない限り入社時点で残りの人生の収入という面積がだいたい決定してしまいます。いわゆる役員とかいうクラスのポジションは限られますが、平均すればだいたいならされた生涯収入になります。
こういった、両方がリスクを負う関係が高度成長期と呼ばれる中では存続できました。
それは、毎年新卒採用をしても、それに合わせて企業の規模が拡大するから、それなりのポストが後々に生まれたからです。
ところが、高度成長が終わると、企業が拡大しなくなり、しかも、グローバル化、自由化とかいうのが重なって、それなりのポストを争うにあたり外国人とか、他社の人という競争相手が生まれました。
つまり、椅子取りゲームの椅子が増えないか減ってる（事業の維持・縮小）のに、参加者がどんどん増えているかんじ。
しかも、その椅子にはずっと座り続ける人もいて、それが空くのを待たないといけません。
そうなると、椅子取りゲームの外野の人（管理職以外の人）は一定年次に達しても椅子取りゲームへの招待状すらもらえなくなり外野で見守るしかなくなります。
外野が閑散であれば良いのですが、毎年毎年外野に人間が入ってくるシステムを継続したため、外野も満席になっていました。
そのため、外野への入場者を減らしているのが今の氷河期だと思っています。
とまあ、世間でよく言われている議論をしてみましたが、何がいけないのだろうかね。
よく言われる、終身雇用と年功序列のミックスな気がします。が、（名目上）同一賃金同一労働をうたう会社を選んだあちきには、それにしがみつく労組とか、保身目的でポストにしがみつく管理職の人とか、パイが縮小していくという事実を知りながらこのシステムが良いとする最近の同世代の人の考えがわからないので、何が問題なのかはわかりません。
終身雇用と年功序列っぽい意見と勘違いされるマルクスの議論にあるように、あちきたちは自らの労働力を会社に売っているのであって、需給が一致しなければ給与が下がったり首を切られたりするのはあたりまえだと考えてしまうのです。
新卒採用というだいたい４０年先の未来を予測した投資はやめて、もうちょっと短期の投資に切り替えるのがいいんでないかと個人的には強く思うのであります。
うわさ通り、ひげ男爵の貴族のほうにそっくりでした。
でも、びっくりしたのが、シャチョサンとあちきの入社動機が同じで、就社したくなかったからだそうです。
さて、そんな話で感じた、雇うリスクと雇われるリスクです。
日本では、よく言われるように終身雇用という名の新卒から定年まで雇用者を囲い込む風習があります。
風習というか、法律でガチっと縛られるくらい、囲い込まないといけません。
被雇用者も、イリーガルなアクションをしない限り入社時点で残りの人生の収入という面積がだいたい決定してしまいます。いわゆる役員とかいうクラスのポジションは限られますが、平均すればだいたいならされた生涯収入になります。
こういった、両方がリスクを負う関係が高度成長期と呼ばれる中では存続できました。
それは、毎年新卒採用をしても、それに合わせて企業の規模が拡大するから、それなりのポストが後々に生まれたからです。
ところが、高度成長が終わると、企業が拡大しなくなり、しかも、グローバル化、自由化とかいうのが重なって、それなりのポストを争うにあたり外国人とか、他社の人という競争相手が生まれました。
つまり、椅子取りゲームの椅子が増えないか減ってる（事業の維持・縮小）のに、参加者がどんどん増えているかんじ。
しかも、その椅子にはずっと座り続ける人もいて、それが空くのを待たないといけません。
そうなると、椅子取りゲームの外野の人（管理職以外の人）は一定年次に達しても椅子取りゲームへの招待状すらもらえなくなり外野で見守るしかなくなります。
外野が閑散であれば良いのですが、毎年毎年外野に人間が入ってくるシステムを継続したため、外野も満席になっていました。
そのため、外野への入場者を減らしているのが今の氷河期だと思っています。
とまあ、世間でよく言われている議論をしてみましたが、何がいけないのだろうかね。
よく言われる、終身雇用と年功序列のミックスな気がします。が、（名目上）同一賃金同一労働をうたう会社を選んだあちきには、それにしがみつく労組とか、保身目的でポストにしがみつく管理職の人とか、パイが縮小していくという事実を知りながらこのシステムが良いとする最近の同世代の人の考えがわからないので、何が問題なのかはわかりません。
終身雇用と年功序列っぽい意見と勘違いされるマルクスの議論にあるように、あちきたちは自らの労働力を会社に売っているのであって、需給が一致しなければ給与が下がったり首を切られたりするのはあたりまえだと考えてしまうのです。
新卒採用というだいたい４０年先の未来を予測した投資はやめて、もうちょっと短期の投資に切り替えるのがいいんでないかと個人的には強く思うのであります。
October 26, 2010
リブートボタンはここにあったのか
前回は、自分でもよくわからないままタイプしてました。が、コメントをくれたよし氏ありがとす。電話くれたじょ〜氏ありがとす。ばか騒ぎさせてくれた、Ｄさん、Ｂありがとす。
さて、ねっくら〜からのリブートは完了しました。
ので、Ｇ２０について書いておきます。
一言。
無駄な議論に終わりました。
以上。
って感じで終わると、あまり良くないのでＤｅｔａｉｌを。
「通貨競争はやめよう！ってみんなで合意しました。」
というのが共同声明でした。（小学校のクラス会風に言うとですが）
ただ、みんながこんなこと言ったって、ドルが凋落傾向にある以上、ドル安は継続するわけです。だから、
「市場が勝手に安値を付けてるんだ。仕方ないだろ！！むしろ、通貨競争をやっているのは為替介入している東アジア諸国だ！！」（アメリカ）
「市場が暴力的な行動してるから、為替介入だ！！」（日本）
「レートは基準値の上下０．５％内に抑える制度だから、これを動かせというのは内政干渉だ！！」（中国）
という、意見が先々新聞をにぎわしそうですし、Ｇ２０についての解説でされている各国の姿勢と全く変わりません。だから、想定通りの意見をみんなが言い、想定通りの結論に落ち着き、期待に反して困惑した世界経済が先々待ってるように思います。
ただ、一歩まともだったことは、ガイトナーがぶちまけた経常収支ターゲットの導入がまともに議論されていないことです。
通貨議論がテーマなのに経常収支の議論を持ち込んだことは、経済学に大きく反します。９０年代の日本がいい例です。経常収支は、短期的には為替に振れるかもしれませんが、結局は、ケインズの国際マクロのいう通りで、
Ｙ＝Ｃ＋Ｉ＋Ｇ＋Ｘ−Ｍ
であり、
Ｘ−Ｍ は、国内の貯蓄投資バランス次第なのです。
為替は一時的な変動要因にはなるものの、決定要因にはならないのです。
事実、リーマンショックの際、ドル元レートはほぼ動かなかった（ちょっとだけ元安）にもかかわらず、中国の対米輸出は４割減った。理由は簡単。アメリカがリーマンショックでやられて、国内の民間貯蓄投資バランスが一気にプラスに振れたから。
リーマンは極端なんでいい説明ではないと言われそうですが、９０年代の超円高でも、対米輸出は減らなかったっての事実。
たぶん、国内政治向けのリップサービスだと思いますが、アメリカの財務長官がガチであんなことを考えてるんだったら、本気で通貨競争から通貨戦争になりそうで、いきつく先は貿易戦争な気もします。
ってなことを考える、リブートが完了した月曜の夜です。
さて、ねっくら〜からのリブートは完了しました。
ので、Ｇ２０について書いておきます。
一言。
無駄な議論に終わりました。
以上。
って感じで終わると、あまり良くないのでＤｅｔａｉｌを。
「通貨競争はやめよう！ってみんなで合意しました。」
というのが共同声明でした。（小学校のクラス会風に言うとですが）
ただ、みんながこんなこと言ったって、ドルが凋落傾向にある以上、ドル安は継続するわけです。だから、
「市場が勝手に安値を付けてるんだ。仕方ないだろ！！むしろ、通貨競争をやっているのは為替介入している東アジア諸国だ！！」（アメリカ）
「市場が暴力的な行動してるから、為替介入だ！！」（日本）
「レートは基準値の上下０．５％内に抑える制度だから、これを動かせというのは内政干渉だ！！」（中国）
という、意見が先々新聞をにぎわしそうですし、Ｇ２０についての解説でされている各国の姿勢と全く変わりません。だから、想定通りの意見をみんなが言い、想定通りの結論に落ち着き、期待に反して困惑した世界経済が先々待ってるように思います。
ただ、一歩まともだったことは、ガイトナーがぶちまけた経常収支ターゲットの導入がまともに議論されていないことです。
通貨議論がテーマなのに経常収支の議論を持ち込んだことは、経済学に大きく反します。９０年代の日本がいい例です。経常収支は、短期的には為替に振れるかもしれませんが、結局は、ケインズの国際マクロのいう通りで、
Ｙ＝Ｃ＋Ｉ＋Ｇ＋Ｘ−Ｍ
であり、
Ｘ−Ｍ は、国内の貯蓄投資バランス次第なのです。
為替は一時的な変動要因にはなるものの、決定要因にはならないのです。
事実、リーマンショックの際、ドル元レートはほぼ動かなかった（ちょっとだけ元安）にもかかわらず、中国の対米輸出は４割減った。理由は簡単。アメリカがリーマンショックでやられて、国内の民間貯蓄投資バランスが一気にプラスに振れたから。
リーマンは極端なんでいい説明ではないと言われそうですが、９０年代の超円高でも、対米輸出は減らなかったっての事実。
たぶん、国内政治向けのリップサービスだと思いますが、アメリカの財務長官がガチであんなことを考えてるんだったら、本気で通貨競争から通貨戦争になりそうで、いきつく先は貿易戦争な気もします。
ってなことを考える、リブートが完了した月曜の夜です。
October 23, 2010
一度だけ過去に戻れるなら…
さて、飲みにいっての帰りです。帰りの電車で、日が変わったことに気付き、ふと、重い話をしたくなったので？書いてみようかと。
一度だけ過去に戻れるなら…
たられば論でよく使われる一文です。
いろいろと後悔はしてきたあちきですが、もし戻れるならと考えると、３年前の今日に戻りたい、と、ここんとこ思ってます。
３年前のちょうど今頃も、院生仲間と飲んで、いい気分になって帰宅した。明日、おかんが大学病院で検査をすると知りながら。
次の朝、大学病院へ。内科の触診で、担当医の顔が一瞬曇ったことに、一抹の不安を覚える。
ＣＴ結果。
テレビの医療系バラエティーで見かけたことがあるような写真がディスプレイされる。
素人のあちきでもわかった、末期と。
おかんを病室へ移し、医者とといめんになれたところで聞いた。「余命は？」
医者が間をあけていった。
「オペができても２年。できなかったら半年もたない。」
まる４年、ほぼ２人ぐらし状態で、気付かなあかん自分が何もできなかったことを心の底から後悔した。
病室にいくと、呆然としているおかんがいた。
が、あちきが病室に着いたとわかると
「学校いかんでよかったんか」と。
事実を伝えるべきかと迷ったけどできなかった。
というより、自分の口で伝える勇気が自分にはなかった。
おとんと兄貴には伝えた。声が自分でもわかるぐらいに小さく震えながら。
両方から「聞こえへん」と「はっきり喋れ」を何度か言われた。
いったん家に帰った。１５分もしない間に４〜５本のタバコが消えた。
そして、アメリカから日本へ帰る日以来号泣した。
叔母に言われたものを持って再度病院へ。
呆然とした顔はなくなっていた。が、自分の思い込んでいたおかんの体の４分の３ぐらいしかないことに初めて気づいた。
帰り際、ふだん寝室へ行く際の「おやすみ」が聞こえた。
何か物悲しかった。
そんなの日が、３年前の今日です。
それから、朝、大学に行く前、夜、大学からの帰りに病室によるようにした。
でも、叔父・叔母・おとんは病室に付きっきりだった。
それぞれ、仕事をけって。
兄貴にしても、仕事を休んで駆けつけてた。
自分だけ逃げていた。
そんな１日２回の病院通いも１週間だけだった。
夜、あやしげな機械が病室にあり、そして、その先に薬があった。
マリファナだった。
そして、おかんが眼を開けることはなくなっていた。
反応はするが、唸り声だけだった。
それから、病院へはおとんを送るためだけに通うようになった。
病室には５分といられんかった。
全く眠れなくなった。
だから、逃げるように大学へ行った。
研究室のメンバーが救いだったから。
ＴＡで見てる学生たちが救いだったから。
そして、１３日目、機械音がリズムを刻まなくなった。
そんな、３年前のどん底の始まりが、今日です。
そんな最悪な３年前になぜ戻りたいかといえば、逃げた自分への戒めというか、できるのにやらなかった自分を捨てたい。できるのにやらないという行為が、おわっていることを人の命と引き換えに気付くことになった自分がいやだから。
今、こんなことを書いてるのも、１年半後、何をゴールにがんばっているのか、その姿が想像できず不安な日々で最近眠れないから。
だからって、何もせずぼーっとするなっていう自分への戒めのために、こんなことを書いて、年々心苦しくなる２週間をがんばって乗り切ろう。
一度だけ過去に戻れるなら…
たられば論でよく使われる一文です。
いろいろと後悔はしてきたあちきですが、もし戻れるならと考えると、３年前の今日に戻りたい、と、ここんとこ思ってます。
３年前のちょうど今頃も、院生仲間と飲んで、いい気分になって帰宅した。明日、おかんが大学病院で検査をすると知りながら。
次の朝、大学病院へ。内科の触診で、担当医の顔が一瞬曇ったことに、一抹の不安を覚える。
ＣＴ結果。
テレビの医療系バラエティーで見かけたことがあるような写真がディスプレイされる。
素人のあちきでもわかった、末期と。
おかんを病室へ移し、医者とといめんになれたところで聞いた。「余命は？」
医者が間をあけていった。
「オペができても２年。できなかったら半年もたない。」
まる４年、ほぼ２人ぐらし状態で、気付かなあかん自分が何もできなかったことを心の底から後悔した。
病室にいくと、呆然としているおかんがいた。
が、あちきが病室に着いたとわかると
「学校いかんでよかったんか」と。
事実を伝えるべきかと迷ったけどできなかった。
というより、自分の口で伝える勇気が自分にはなかった。
おとんと兄貴には伝えた。声が自分でもわかるぐらいに小さく震えながら。
両方から「聞こえへん」と「はっきり喋れ」を何度か言われた。
いったん家に帰った。１５分もしない間に４〜５本のタバコが消えた。
そして、アメリカから日本へ帰る日以来号泣した。
叔母に言われたものを持って再度病院へ。
呆然とした顔はなくなっていた。が、自分の思い込んでいたおかんの体の４分の３ぐらいしかないことに初めて気づいた。
帰り際、ふだん寝室へ行く際の「おやすみ」が聞こえた。
何か物悲しかった。
そんなの日が、３年前の今日です。
それから、朝、大学に行く前、夜、大学からの帰りに病室によるようにした。
でも、叔父・叔母・おとんは病室に付きっきりだった。
それぞれ、仕事をけって。
兄貴にしても、仕事を休んで駆けつけてた。
自分だけ逃げていた。
そんな１日２回の病院通いも１週間だけだった。
夜、あやしげな機械が病室にあり、そして、その先に薬があった。
マリファナだった。
そして、おかんが眼を開けることはなくなっていた。
反応はするが、唸り声だけだった。
それから、病院へはおとんを送るためだけに通うようになった。
病室には５分といられんかった。
全く眠れなくなった。
だから、逃げるように大学へ行った。
研究室のメンバーが救いだったから。
ＴＡで見てる学生たちが救いだったから。
そして、１３日目、機械音がリズムを刻まなくなった。
そんな、３年前のどん底の始まりが、今日です。
そんな最悪な３年前になぜ戻りたいかといえば、逃げた自分への戒めというか、できるのにやらなかった自分を捨てたい。できるのにやらないという行為が、おわっていることを人の命と引き換えに気付くことになった自分がいやだから。
今、こんなことを書いてるのも、１年半後、何をゴールにがんばっているのか、その姿が想像できず不安な日々で最近眠れないから。
だからって、何もせずぼーっとするなっていう自分への戒めのために、こんなことを書いて、年々心苦しくなる２週間をがんばって乗り切ろう。
October 20, 2010
心の底から休みがほしいと思う今日この頃
さて、ゆずの「いつか」を口ずさみたくなる季節がやってきました。てか、少しずつではなく、結構急に…
さて、掲題どおりです。
これまで、休め指令で休むことが多く、自分から休みたい宣言をしたことがありませんが、時間をとってやりたいことが出てきたので挙げてみました。
が、年末までは休みなしの猪突猛進コースっぽいです。
なので、理想を書きつくって妄想し、満足を得てから寝ようと思います。
やりたいこと１
沈静化してしまっているヨーロッパの債権問題について首を突っ込む。
→一説ではマグマのように地下で爆発を待ってる状況ですが、中国のファインプレー？によって、ほんとにマグマが固まったかのような状況。ファインプレーだったのかそれとも先送りなのか、その辺について調べれればなぁ〜。
やりたいこと２
その中国の人民元さんのことをもっかい洗う。
→今日、利上げしたみたいですが、前回と同じく再度利下げが発生するのかとか、海外金融機関への元立て持高の容認がいわゆる国際通貨論的にどうなのか考えたいなぁ。
やりたいこと３
あいさつというか根回し
→そろそろ、大学にあいさつ回りもとい根回しを始めていこうかと。最近、教授様方と音信不通なので、生きてますよアピールを兼ねて大学に足を運びたす。
やりたいこと４
コンタクトレンズをつくろう！
→人生で最長期間メガネ生活を送っているので、久しぶりに眼に指を突っ込むアクションをしたいなと。でも、眼科ってあちきの生活時間で営業してなんだよなぁ。
とまぁ、まじめな方向からどうでもいい方向へ行きましたが、あちきのやりたいことなんてそんなとこです。
落ち着いてみると、相変わらずエコノミーな欲求だなぁ。だから、お金がたまるみたいです。でも、これって、デフレの原因なのかもね。
そんなとこです。
さて、掲題どおりです。
これまで、休め指令で休むことが多く、自分から休みたい宣言をしたことがありませんが、時間をとってやりたいことが出てきたので挙げてみました。
が、年末までは休みなしの猪突猛進コースっぽいです。
なので、理想を書きつくって妄想し、満足を得てから寝ようと思います。
やりたいこと１
沈静化してしまっているヨーロッパの債権問題について首を突っ込む。
→一説ではマグマのように地下で爆発を待ってる状況ですが、中国のファインプレー？によって、ほんとにマグマが固まったかのような状況。ファインプレーだったのかそれとも先送りなのか、その辺について調べれればなぁ〜。
やりたいこと２
その中国の人民元さんのことをもっかい洗う。
→今日、利上げしたみたいですが、前回と同じく再度利下げが発生するのかとか、海外金融機関への元立て持高の容認がいわゆる国際通貨論的にどうなのか考えたいなぁ。
やりたいこと３
あいさつというか根回し
→そろそろ、大学にあいさつ回りもとい根回しを始めていこうかと。最近、教授様方と音信不通なので、生きてますよアピールを兼ねて大学に足を運びたす。
やりたいこと４
コンタクトレンズをつくろう！
→人生で最長期間メガネ生活を送っているので、久しぶりに眼に指を突っ込むアクションをしたいなと。でも、眼科ってあちきの生活時間で営業してなんだよなぁ。
とまぁ、まじめな方向からどうでもいい方向へ行きましたが、あちきのやりたいことなんてそんなとこです。
落ち着いてみると、相変わらずエコノミーな欲求だなぁ。だから、お金がたまるみたいです。でも、これって、デフレの原因なのかもね。
そんなとこです。
October 13, 2010
必要な３stepのうちのひとつが達成された日とは…
３連休明け、出社した瞬間から火消しに駆り出され、鎮火後に本来の作業を始めるというナンセンスな一日でした。ただ、火消し作業はまんざらじゃないところもあって、ある種充実してました。
さて、引退に向けて必要なステップが３つあります。てか、あると考え中でした。
１．学生としての頭の回転力
２．それなりのえーご力
３．４年間の（３年で修了はきっと無理だろね）学費＋生きていくおかね
このうち、３番が金曜日に完了しました。というか、アウターな会社なので１０月に冬ボーナスが支払われまして、見事、ゴールインです。
ですが、このステップたちをメコっと再考させれました。
金曜日の仕事あがりの飲み会で
上司「別にお前の将来とかどうでもいいが…（中略）…、会社にとって、JOBにとって、チームにとって、お前がどの位置にいるか理解しろ。やめるなとは言わんが、残ってほしいのは事実」
あちき「いや。うれしいですけど、やめようかどうか考えてるんじゃなくて、やめようってもう決めたんです。」
上司「あほ。まだ何も達成してないのに決めたとかざれたこと言うな。」
あちき「アウトプットより、プロセスの問題です。研究するときのプロアクティブな感じが、仕事じゃ生まれないんで…」
上司「モチベーションの問題か。だったら何がやりたい。」
あちき「やりたいことが、生まれてこないことがやめようと決めた理由なんで、モチベーションとかそういう次元ではないです。」
上司「いやいや、やからって、（中略）…、会社にとって、JOBにとって、チームにとって、お前がどの位置にいるか理解しろ。やめるなとは言わんが、残ってほしいのは事実」
あちき「（あ、振り出しに戻ったけど）上からそう思われるのはうれしいですけど、（後略）」
上司「あほ。まだ何も達成してないのに決めたとかざれたこと言うな。」
という、議論がループしてました。
仕事ができないことがいやだからいろいろ勉強したことで、それが評価されたっぽいけど、仕事ができないことがいやという自分の外で生まれた圧力に対抗する力が評価されただけ。自分の内から湧いてくる「わぁ〜」ってした何かが仕事では生まれななかった。
６年前の今頃、ノリで決めた「金融」とかいうゲテモノを勉強する中で、「わぁ〜」とするものが心の中から湧いてきて、その「わぁ〜」っとするものが大学院にはあるんでないかと飛びＱし、社会人になったほうがもっと「わぁ〜」っとできるんでないかと思い東京へ飛び出しましたが、３回生前期に味わったあの「わぁ〜」って感覚を味わうことはありませんでした。
だから、「わぁ〜」を味わいに行くんだって意思を持って残りの２ステップ、がりっとこなしていきますか。
さて、引退に向けて必要なステップが３つあります。てか、あると考え中でした。
１．学生としての頭の回転力
２．それなりのえーご力
３．４年間の（３年で修了はきっと無理だろね）学費＋生きていくおかね
このうち、３番が金曜日に完了しました。というか、アウターな会社なので１０月に冬ボーナスが支払われまして、見事、ゴールインです。
ですが、このステップたちをメコっと再考させれました。
金曜日の仕事あがりの飲み会で
上司「別にお前の将来とかどうでもいいが…（中略）…、会社にとって、JOBにとって、チームにとって、お前がどの位置にいるか理解しろ。やめるなとは言わんが、残ってほしいのは事実」
あちき「いや。うれしいですけど、やめようかどうか考えてるんじゃなくて、やめようってもう決めたんです。」
上司「あほ。まだ何も達成してないのに決めたとかざれたこと言うな。」
あちき「アウトプットより、プロセスの問題です。研究するときのプロアクティブな感じが、仕事じゃ生まれないんで…」
上司「モチベーションの問題か。だったら何がやりたい。」
あちき「やりたいことが、生まれてこないことがやめようと決めた理由なんで、モチベーションとかそういう次元ではないです。」
上司「いやいや、やからって、（中略）…、会社にとって、JOBにとって、チームにとって、お前がどの位置にいるか理解しろ。やめるなとは言わんが、残ってほしいのは事実」
あちき「（あ、振り出しに戻ったけど）上からそう思われるのはうれしいですけど、（後略）」
上司「あほ。まだ何も達成してないのに決めたとかざれたこと言うな。」
という、議論がループしてました。
仕事ができないことがいやだからいろいろ勉強したことで、それが評価されたっぽいけど、仕事ができないことがいやという自分の外で生まれた圧力に対抗する力が評価されただけ。自分の内から湧いてくる「わぁ〜」ってした何かが仕事では生まれななかった。
６年前の今頃、ノリで決めた「金融」とかいうゲテモノを勉強する中で、「わぁ〜」とするものが心の中から湧いてきて、その「わぁ〜」っとするものが大学院にはあるんでないかと飛びＱし、社会人になったほうがもっと「わぁ〜」っとできるんでないかと思い東京へ飛び出しましたが、３回生前期に味わったあの「わぁ〜」って感覚を味わうことはありませんでした。
だから、「わぁ〜」を味わいに行くんだって意思を持って残りの２ステップ、がりっとこなしていきますか。
October 08, 2010
逆通貨競争には断固反対です
さて、１０月に入りました。暑いとうなっていた時期は過ぎ去り、へたすりゃさみぃと言ってまうようないい季節になっております。
さて、巷で流行りの逆通貨競争。
自国通貨において、経済学的に良い状態というのは自国通貨高とされます。
最低でも、自由貿易主義者にとっては。
だって、
「輸入するために輸出がある」
というテーゼがあるから。（まぁ、リカードゥの比較優位論です）
最近の各国通貨当局の対応は、第２次大戦の発端である「Beggar thy neighbour policy」であり、自由貿易大好き人間からすると、恐ろしい事態であり、大恐慌以降の経済史への挑戦であるような気がしてます。
さて、ここで思うのはなぜそんな「逆通貨競争」のようなインセンティブが働くのかということ。
ひとつ仮説としてあがるのが、リバータリアンが大好きな議論なのですが、失われた機会に対する反応よりも、得られる利益に対する反応のほうが大きいこと。
自国通貨安にすることで、輸入品で賄われている産業の人間は利益が上がりHappyだが、その他の産業の人間は、消費コストが上昇してUnhappyになる。
ここで、Happyの総量がUnhappyの総量と等しい場合、その他の産業の人間のほうが明らかに多いため、一人当たりのHappyは一人当たりのUnhappyよりも大きくなり、通貨を安くしろという活動を起こそうとする意欲は、一人当たりで見れば輸入品で賄われている産業の人間のほうが大きくなります。
そうなると、ロビー活動を行うというActionにつながりやすくなり、結果として通貨安という政策がとられるという結論になります。
でも、社会全体としての利益ってどうなるのといえば、リカードゥの議論の通り、社会的なHappyの総量はすべてがうまくいってイコール、たいていはマイナスです。
それでも、競争しようとするのは、一人当たりのUnhappyがとりに足らないレベルだから。
そして、取るに足らないからこそ、政策決定者にとっての生命線である「支持」とか「投票数」とかいうのにあんまし影響しないから。
こうなってくると、いわゆる民主主義のコストと呼ばれる世界に入ってきます。それは、「支持」とか「投票数」とかいうのは超短期的に揺れ動くことにつきます。一年前の民主党を見る目と今の民主党を見る目がそれです。
この世界に入ってくると、短期的な大衆迎合政策が長期的なまともな（経済学的に）政策を駆逐するという世界が待っていまして、倫理とかに頼るしかなくなってきます。
「自分のことはいい。だから、Happyの総量を増やそう。」
みたいな、性善説全開の議論を期待するしかなくなります。
でも、人間って善意ではできてません。バファリンのように半分がやさしさでできているわけではありません。
８０年にした崖から落ちるアクションをもっかいしようとする光景は、レミングっぽく映ってなりません。
為替介入は、通貨攻撃を受けるとか、円高ではなくドル安だからとかで反対だという意見はよく言われておりますが、あちき的には
「Happyの総量が減るんだから」
ってことで、為替介入もとい、逆通貨競争には反対です。
さて、巷で流行りの逆通貨競争。
自国通貨において、経済学的に良い状態というのは自国通貨高とされます。
最低でも、自由貿易主義者にとっては。
だって、
「輸入するために輸出がある」
というテーゼがあるから。（まぁ、リカードゥの比較優位論です）
最近の各国通貨当局の対応は、第２次大戦の発端である「Beggar thy neighbour policy」であり、自由貿易大好き人間からすると、恐ろしい事態であり、大恐慌以降の経済史への挑戦であるような気がしてます。
さて、ここで思うのはなぜそんな「逆通貨競争」のようなインセンティブが働くのかということ。
ひとつ仮説としてあがるのが、リバータリアンが大好きな議論なのですが、失われた機会に対する反応よりも、得られる利益に対する反応のほうが大きいこと。
自国通貨安にすることで、輸入品で賄われている産業の人間は利益が上がりHappyだが、その他の産業の人間は、消費コストが上昇してUnhappyになる。
ここで、Happyの総量がUnhappyの総量と等しい場合、その他の産業の人間のほうが明らかに多いため、一人当たりのHappyは一人当たりのUnhappyよりも大きくなり、通貨を安くしろという活動を起こそうとする意欲は、一人当たりで見れば輸入品で賄われている産業の人間のほうが大きくなります。
そうなると、ロビー活動を行うというActionにつながりやすくなり、結果として通貨安という政策がとられるという結論になります。
でも、社会全体としての利益ってどうなるのといえば、リカードゥの議論の通り、社会的なHappyの総量はすべてがうまくいってイコール、たいていはマイナスです。
それでも、競争しようとするのは、一人当たりのUnhappyがとりに足らないレベルだから。
そして、取るに足らないからこそ、政策決定者にとっての生命線である「支持」とか「投票数」とかいうのにあんまし影響しないから。
こうなってくると、いわゆる民主主義のコストと呼ばれる世界に入ってきます。それは、「支持」とか「投票数」とかいうのは超短期的に揺れ動くことにつきます。一年前の民主党を見る目と今の民主党を見る目がそれです。
この世界に入ってくると、短期的な大衆迎合政策が長期的なまともな（経済学的に）政策を駆逐するという世界が待っていまして、倫理とかに頼るしかなくなってきます。
「自分のことはいい。だから、Happyの総量を増やそう。」
みたいな、性善説全開の議論を期待するしかなくなります。
でも、人間って善意ではできてません。バファリンのように半分がやさしさでできているわけではありません。
８０年にした崖から落ちるアクションをもっかいしようとする光景は、レミングっぽく映ってなりません。
為替介入は、通貨攻撃を受けるとか、円高ではなくドル安だからとかで反対だという意見はよく言われておりますが、あちき的には
「Happyの総量が減るんだから」
ってことで、為替介入もとい、逆通貨競争には反対です。
September 22, 2010
非民主主義だから。
さて、日の入りが早くなったと感じる今日この頃です。
友人が２人ほど海外で働くことになったのですが、２人の報告日記の書き出しがそっくりで、少々デジャヴを感じました。ただ、２人の書き出しと異なり、いとこがガチで結婚するとの連絡を受け、「１本案件の途中で帰省できるのか」というチャレンジをしてみたいと思います。
さて、為替介入について３連休じっくり考えましたが、いかんせんしっかり頭が回らないので、次回の為替介入の機会に書いてみたいと思います。
今日書きたいと思ったのは、日中問題について。
日本の対応については、多くのかたが答えているとおり、日本の領海内での事件だから国内法で処理するという対応が適切だと思う。（録画ＶＴＲが公開されていないので中国の漁船がぶつかってきたとは書きません。あしからず。）
で、釣魚島は中国のものだと怒り狂っている中国ですが、こじんてきにひっかかっていることがあります。
それは、
非難の内容が「日本の巡視船があたってきて、船を拿捕し船長を拘留している」ということだけであり、「日本の巡視船が中国領海で船を拿捕した領海侵犯だ！！」という発言が無いことです。
そもそも、あんな強烈な態度に出るのは、国民のガス抜きのためといわれていますが、日本を非難するロジックが少々ずれている気がするし、経済制裁なんて自国経済の収縮を招くだけだから（日本の対中輸出額が高いのは、中国の対外輸出がすごいから。だから、日本からの輸入規制をすると儲かるのは輸出先の企業になるのだ。）火に油を注ぐだけ。
為替介入のうまさに見られる「非民主主義国の神業」という括りでまとめたいのですが、そもそも、国民の不満を吐き出させるためという「民主主義的な」アプローチが目的としてるのだとすると、非民主主義ではないのかもしれません。
あっ、冒頭で書いた海外で働くうちの一人は、がちがちのａｎｔｉ民主主義者なんで中国の対応はどうなのか評価してほしいもんです。がちがちの民主主義者には手に負えない問題なのかもしれないから。
友人が２人ほど海外で働くことになったのですが、２人の報告日記の書き出しがそっくりで、少々デジャヴを感じました。ただ、２人の書き出しと異なり、いとこがガチで結婚するとの連絡を受け、「１本案件の途中で帰省できるのか」というチャレンジをしてみたいと思います。
さて、為替介入について３連休じっくり考えましたが、いかんせんしっかり頭が回らないので、次回の為替介入の機会に書いてみたいと思います。
今日書きたいと思ったのは、日中問題について。
日本の対応については、多くのかたが答えているとおり、日本の領海内での事件だから国内法で処理するという対応が適切だと思う。（録画ＶＴＲが公開されていないので中国の漁船がぶつかってきたとは書きません。あしからず。）
で、釣魚島は中国のものだと怒り狂っている中国ですが、こじんてきにひっかかっていることがあります。
それは、
非難の内容が「日本の巡視船があたってきて、船を拿捕し船長を拘留している」ということだけであり、「日本の巡視船が中国領海で船を拿捕した領海侵犯だ！！」という発言が無いことです。
そもそも、あんな強烈な態度に出るのは、国民のガス抜きのためといわれていますが、日本を非難するロジックが少々ずれている気がするし、経済制裁なんて自国経済の収縮を招くだけだから（日本の対中輸出額が高いのは、中国の対外輸出がすごいから。だから、日本からの輸入規制をすると儲かるのは輸出先の企業になるのだ。）火に油を注ぐだけ。
為替介入のうまさに見られる「非民主主義国の神業」という括りでまとめたいのですが、そもそも、国民の不満を吐き出させるためという「民主主義的な」アプローチが目的としてるのだとすると、非民主主義ではないのかもしれません。
あっ、冒頭で書いた海外で働くうちの一人は、がちがちのａｎｔｉ民主主義者なんで中国の対応はどうなのか評価してほしいもんです。がちがちの民主主義者には手に負えない問題なのかもしれないから。
September 14, 2010
ペイオフ騒動で思う、リテラシーのなさ
久しぶりのゲリラっぽい大雨にやられかけましたが、涼しくなりそうな期待が大きくなるのでよしとします。
さて、振興銀行が吹っ飛んで、日本で初のペイオフが発動されました。
が、ペイオフされて預金残高が減るから、説明が足りないからと、問いかけまくる顧客がおおっぴらに表れ、それに乗っかるかのようにマスコミの報道がなされます。
この姿を見て思うこと。
「日本ってやっぱ、金融リテラシーが低い」
破綻した理由は別にして、なぜ、振興銀行の定期金利がほかの商用銀行のそれよりも高かったのか。
答えは簡単で、よりリスキーなビジネスモデルだから。
洋の東西を問わず、「より高いリターンの背景には、より高いリスクが存在している」という鉄則があります。つまるとこ、リスクとリターンは比例関係。
これが一時的に無くなったかのような錯覚にマーケットが陥るとバブルとかいうやつに見舞われるわけです。濡れ手で泡なんてことはないのだ。
日本の土地バブル、アジア通貨危機、リーマンショック、どれをとっても「○○は値下がりしない」ってな錯覚が発生しており、結果として強大なリターンが帰ってきただけの話。
商用銀行に預けて預金が減るとはけしからんという人がいる。でも、ちゃんと1000万は保護されている。それ以上の額も目減りさせたくないというなら、別の銀行に預ければいいのだ。1000万を超える額の金利収入の差額ぶんリスクをヘッジするという合理的な経済行動を取れたはず。
それをとっていない人を守るとか、なんとかなんてありえない議論。
昔の日本人は、このリテラシーをしっかり持っていた。
「タダより高いものはない」という言葉で。
さて、振興銀行が吹っ飛んで、日本で初のペイオフが発動されました。
が、ペイオフされて預金残高が減るから、説明が足りないからと、問いかけまくる顧客がおおっぴらに表れ、それに乗っかるかのようにマスコミの報道がなされます。
この姿を見て思うこと。
「日本ってやっぱ、金融リテラシーが低い」
破綻した理由は別にして、なぜ、振興銀行の定期金利がほかの商用銀行のそれよりも高かったのか。
答えは簡単で、よりリスキーなビジネスモデルだから。
洋の東西を問わず、「より高いリターンの背景には、より高いリスクが存在している」という鉄則があります。つまるとこ、リスクとリターンは比例関係。
これが一時的に無くなったかのような錯覚にマーケットが陥るとバブルとかいうやつに見舞われるわけです。濡れ手で泡なんてことはないのだ。
日本の土地バブル、アジア通貨危機、リーマンショック、どれをとっても「○○は値下がりしない」ってな錯覚が発生しており、結果として強大なリターンが帰ってきただけの話。
商用銀行に預けて預金が減るとはけしからんという人がいる。でも、ちゃんと1000万は保護されている。それ以上の額も目減りさせたくないというなら、別の銀行に預ければいいのだ。1000万を超える額の金利収入の差額ぶんリスクをヘッジするという合理的な経済行動を取れたはず。
それをとっていない人を守るとか、なんとかなんてありえない議論。
昔の日本人は、このリテラシーをしっかり持っていた。
「タダより高いものはない」という言葉で。
September 09, 2010
ローズベルトの再来？？
SVの期待値が意味不明な水準に達しており、「どないせい」と愚痴りたい今日この頃です。巷では、愚痴を聞いてもらうためにお金を払って聞き上手な方に電話をかけるそうです。なので、お金払うので愚痴を聞いてくれる人募集中です 笑
さて、1929年の大恐慌については多数の研究がなされており、アメリカの中央銀行のトップはその第一人者であります。
その原因に関する議論を並べだすと、日が明けてしまうので、近頃はやりの出口戦略について。
「ニューディール政策と呼ばれる財政出動でアメリカは恐慌から脱出した！！」などという妄想を小中学生は教え込まれていますが、アメリカ経済のGDPが実質で恐慌前の水準に回復したのは、第二次大戦中であり、戦時のGDP積み増しを考慮すると、本質的な回復には15年はかかったと想定されます。
しかも、そのニューディール政策を推し進めた、ローズベルトは36年頃から緊縮財政に走り、一度景気が悪化してるのです。
つまるところ、戦争という特殊状況でのみ解決したのであり、そもそも出口戦略なんてのはありゃしないのではと感じるものがあります。
そもそも日本のバブル崩壊と、今回のサブプライム、リーマンショックの流れに共通するのは、キャピタルゲイン所得の拡大による好景気と、そのデリバレッジに伴うキャピタルロスの拡大。
キャピタルゲイン所得という、将来所得の前借に伴って、期待投資利益が低下するから、民間の投資は減り、政府の財政出動が下支えしなければいけない。
その支えが外れれば、不況が継続するのは目に見えていて、脱出できる特殊要因が発生しない限り、そもそもの出口戦略なんてものは見えてこないのだと思う。
と、こんな書き方をすると、第４次大戦を望むイカレたやつだと思われそうですが、それぐらい出口なんてないんだと思っている今日この頃です。
さて、1929年の大恐慌については多数の研究がなされており、アメリカの中央銀行のトップはその第一人者であります。
その原因に関する議論を並べだすと、日が明けてしまうので、近頃はやりの出口戦略について。
「ニューディール政策と呼ばれる財政出動でアメリカは恐慌から脱出した！！」などという妄想を小中学生は教え込まれていますが、アメリカ経済のGDPが実質で恐慌前の水準に回復したのは、第二次大戦中であり、戦時のGDP積み増しを考慮すると、本質的な回復には15年はかかったと想定されます。
しかも、そのニューディール政策を推し進めた、ローズベルトは36年頃から緊縮財政に走り、一度景気が悪化してるのです。
つまるところ、戦争という特殊状況でのみ解決したのであり、そもそも出口戦略なんてのはありゃしないのではと感じるものがあります。
そもそも日本のバブル崩壊と、今回のサブプライム、リーマンショックの流れに共通するのは、キャピタルゲイン所得の拡大による好景気と、そのデリバレッジに伴うキャピタルロスの拡大。
キャピタルゲイン所得という、将来所得の前借に伴って、期待投資利益が低下するから、民間の投資は減り、政府の財政出動が下支えしなければいけない。
その支えが外れれば、不況が継続するのは目に見えていて、脱出できる特殊要因が発生しない限り、そもそもの出口戦略なんてものは見えてこないのだと思う。
と、こんな書き方をすると、第４次大戦を望むイカレたやつだと思われそうですが、それぐらい出口なんてないんだと思っている今日この頃です。
September 03, 2010
70年前に、ドイツで響いた首相の言葉
さて、名目上は昇進したものの、昇進した以上のクラスでやる仕事をするという分不相応っぷりから、自分の仕事の出来無さが目に見えてきて、泣きそうなこの頃です。
さて、かん総理が「１に雇用、２に雇用、３に雇用」と言いました。
この言葉、よく似たことを７０年以上前にあるドイツの首相が言っています。
その首相とは、悪人の筆頭としてピックアップされている人です。
そう、アドルフ・ヒトラーです。
武田知弘氏の「ヒトラーの経済政策-世界恐慌からの奇跡的な復興」と「ヒトラーとケインズ」に、よく書かれているのですが、ナチスが軍事暴走を始める前は、内政、特に経済政策で目覚ましい成功をおさめたという事実がありまして、その背景に、ガチのケインズ政策をしたからだという議論です。
雇用を第一に考えた財政出動、富の再分配、投機の禁止etc…
日本やアメリカでケインズ政策が成功しないのは、政治家の利益を考えた財政出動、富の一極集中、投機の推進と真逆に近いことを惜しげもなくやってきているのだから。
武田知弘氏も言っているが、第２次大戦中のヒトラーの行いを肯定はしてはいけないが、第１次大戦後、多額の賠償金支払いでぽしゃったドイツを復活させたという事実から目をそむけるのはいけない。
研究って、事実を押し並べ理論を作るのか、理論から生まれる結論と現実との整合性をとるのかプロセスは自由だが、そのプロセスに至る前段で事実から目をそむけることは絶対にしてはいけないんだなと。
○○だから検討しない、みたいな変な妥協はやめよう。
そう、自分のクラスに与えられた責任以上の仕事だから、できなくてもいいやみたいな妥協は。
さっ、へこんでる間なんてないのだ。
さて、かん総理が「１に雇用、２に雇用、３に雇用」と言いました。
この言葉、よく似たことを７０年以上前にあるドイツの首相が言っています。
その首相とは、悪人の筆頭としてピックアップされている人です。
そう、アドルフ・ヒトラーです。
武田知弘氏の「ヒトラーの経済政策-世界恐慌からの奇跡的な復興」と「ヒトラーとケインズ」に、よく書かれているのですが、ナチスが軍事暴走を始める前は、内政、特に経済政策で目覚ましい成功をおさめたという事実がありまして、その背景に、ガチのケインズ政策をしたからだという議論です。
雇用を第一に考えた財政出動、富の再分配、投機の禁止etc…
日本やアメリカでケインズ政策が成功しないのは、政治家の利益を考えた財政出動、富の一極集中、投機の推進と真逆に近いことを惜しげもなくやってきているのだから。
武田知弘氏も言っているが、第２次大戦中のヒトラーの行いを肯定はしてはいけないが、第１次大戦後、多額の賠償金支払いでぽしゃったドイツを復活させたという事実から目をそむけるのはいけない。
研究って、事実を押し並べ理論を作るのか、理論から生まれる結論と現実との整合性をとるのかプロセスは自由だが、そのプロセスに至る前段で事実から目をそむけることは絶対にしてはいけないんだなと。
○○だから検討しない、みたいな変な妥協はやめよう。
そう、自分のクラスに与えられた責任以上の仕事だから、できなくてもいいやみたいな妥協は。
さっ、へこんでる間なんてないのだ。
