知がめぐり、人がつながる場のデザイン―働く大人が学び続ける”ラーニングバー”というしくみ』とう本を読み始めました。

このブログとしてこの本に関心があるのは、「場のデザイン」という表現を使っているからです。

ということで、デザインという言葉がどのように使われているのかを調べてみます。

まず、「デザインとはなにか」、という議論はありませんでした。

以下では、何をデザインするのか、という視点でいくつか引用しながら、考えていきたいと思います。
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[...] すなわち、学びの場を創造するひとりの実践者として、それを「しかける人間」のひとりとして、それをどのようにデザインしているのかということを、一人称で経験的に語りたいと思うのです。
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「それ」とは「学びの場」だとして、「場」がデザインの対象であることが分かります。どんな「場」かというと「学びの場」です。「学び」以外の他のものも考えられそうです。

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本書において、僕は、自らがデザインした学びの場である「ラーニングバー」と「それを超える何か」について、「ラーニング・プロデューサー」という実践者の立場から、「自ら学びの場を創ろうとしている実務家の方々」に語りかけようと思います。
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ここでも「学びの場」がデザインされたものとしています。ついでに、学びの場を「創る」と「デザインする」の違いはなんでしょう?

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食事、装飾、BGM、スタッフや人々の行動……、ラーニングバーに存在するあらゆるものは「メディア」です※。それらは、あるひとつの意図に沿ってゆるくデザインされ、アンビエントに、ひとつのメッセージを参加者に伝えています。ひとつのメッセージとは「ラーニングバーを皆さんで楽しい場にしましょう」というものです。[...]

※「メディアとは、物質的なものが記号活動を支える媒介と化した状態」である。『記号の知/メディアの知──日常生活批判のためのレッスン』石田英敬(著)/東京大学出版会

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あらゆるものは、については、とりあえず気にしないで、具体的に挙げられたのは以下です。
・食事
・装飾
・BGM
・スタッフや人々の行動
ここでのデザイン対象となっているのは、何でしょうか? 何をデザインしているのでしょうか? ちょっと分からないです。たとえば「食事」を「メディアとしての食事」にすることがデザインでしょうか?

また、「メディア」としてのこれらをデザインすることは、「学びの場」をデザインすることの一部でしょうか? 「場」をデザインするとは「メディアとして何か」をデザインすることを含む行為でしょうか? デザインされたものとしての「場」には、デザインされたものとしての「メディア」が含まれるのでしょうか?

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このようにラーニングバーには、「カリキュラム」があり「問いかけ」があります。これらをしっかりつくり込むこと、デザインすることが、学びの場のクオリティを向上させる上でとても重要だと思っています。[...]
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ここでデザインされているのは「カリキュラム」と「問いかけ」です。

「カリキュラム」とは次のものを指すようです。
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[...] 「カリキュラム」とは「学習者の学習経験の総体」を指し示す概念です。
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ここまでのまとめ。デザインの対象となったものは以下でした。
・学びの場
・メディアとしての食事、装飾、BGM、スタッフや人々の行動
・カリキュラム(習者の学習経験の総体)
・問いかけ

後半に続く。