もし木星がなかったら地球への天体衝突がもっと頻繁に起こっていたと考えられています。

木星は、その半径が地球の約11倍、体積は地球の約318倍もあり、小天体はその巨大な引力に捕らえられ、木星に衝突したり、あるいは、軌道を変えられ遠くに飛ばされたりします。、

木星に衝突したシューメーカー・レヴィ第9惑星

Shoemaker-Levy Concept

1994年にシューメーカー・レヴィ第9彗星が木星に衝突しました。
シューメーカー・レヴィ第9彗星は、木星の巨大な引力に引き寄せられ、20個以上の破片に分裂し、最終的に次々と木星に衝突していったのです。
最大の破片は、原子爆弾3億個分のエネルギーを放出したそうです。
もしシューメーカー・レヴィ第9彗星が地球に衝突していたら、生命は全滅したと思われます。

カーネギー研究所のジョージ・ウェザリル博士の計算によると、木星のような巨大天体が存在しなかった場合、地球への天体衝突は1000倍になっていたと考えられます。
その場合、地球で生命が育まれたとしても、生命が知性を持った人間にまで進化する可能性は極めて低いでしょう。
もし木星がなかったら、地球は微生物しか存在しない世界になっていた可能性があります。

木星は地球にとっていわば盾(あるいはバット)のような役割をしているため、地球は人間が生存するのに適した惑星となっているのです。

▼参考番組
「解明・宇宙の仕組み:太陽系」(ディスカバリーチャンネル)
「NHKスペシャル 宇宙 未知への大紀行 第6集 もうひとつの地球を探せ」
「ザ・宇宙ナビ 木星ツアー」(ナショナルジオグラフィックチャンネル)

▼参考文献
『Newton別冊 みるみる理解できる太陽と惑星』