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【他人に厳しい人には気をつけよう】

5月13日・英ケント大:

完璧主義者には3つのタイプがあるという。一つめは、自分のために自分に厳しいタイプ(SOP: self-oriented perfectionism)。これは典型的な完璧主義者で、自分にとっての完璧を自分自身に課すタイプ。二つめは、他人のために自分に厳しいタイプ(SPP: socially prescribed perfectionism)。このタイプはどちらかというと他人に迷惑をかけたくないという、他人にとっての完璧を自分自身に課すタイプ。そして最後が、自分には甘く、他人には厳しいタイプ(OOP: other-oriented perfectionism)だ。こちらは自分にとっての完璧を自分自身にではなく他人に課すタイプ。

以前の研究から、OOPには俗にダークトライアド(3つの暗黒面)と呼ばれる性格をもつ場合が多いことが知られていた。それは、自己愛マキャヴェリズム(目的のためなら手段を選ばない)、サイコパシー(反社会的人格)だ。一方、心遣い、配慮、親密さ、向社会性といった性格をもつことは少なかった。そこで、今回、この3つのタイプの完璧主義者についてその社会性やユーモアの表現にどのような違いがあるのかを、229人の大学生を使って調べられた。

その結果、意外なことに3タイプの完璧主義者の中でSOPのみが向社会性を示すことがわかった。彼らは自分自身の規範に重きを置いてはいるものの、他者への興味も失っておらず、社会的規範を守り、他者の期待にも答えようとする。人を喜ばせ、仲良くなれるようなユーモアを好み、攻撃的な皮肉は避ける傾向にあった。

一方、SPPは、自虐的な皮肉を多用し、自己評価、自尊心が低く、劣等感がある。反社会的で感情を表に出さない。ほめられても素直に喜ばない、といった特徴があった。

恐ろしいことにOOPは、予想通りダークトライアドと高い相関を示し、攻撃的な皮肉を多用し、思いやりがなく、自己中心的で、他者への関心が低く、自尊心が高いといった特徴があった。この手の人には近づかないのが懸命かもしれない。

Stoeber, J. How other-oriented perfectionism differs from self-oriented and socially prescribed perfectionism: Further findings. Journal of Psychopathology and Behavioral Assessment, May 2015 DOI: 10.1007/s10862-015-9485-y