September 30, 2007

アイスクリームを食べる犬

アイスクリームを食べる犬
ボクサー犬、バーサの鼻はペチャンとつぶれている。
容器の底まで舌が届くのだろうか。

一生懸命にアイスクリームを舐めている。



scorpione at 05:48|PermalinkComments(1)TrackBack(0)わんこ 

September 22, 2007

死者の魂

数年前、家を買おうと思い立ち、ワシントン州オリンピック半島付近で家探しをしたことがある。
日本と違い、中古の家のマーケットが充実しているので、売買はしやすい。
家の値段が下がることがほとんどないので、場所によっては投資目的として家を購入する人も多い。
アメリカでは平均7年で家を買い換えるというから、家を一生ものと思う日本人からすると信じられない。

さて、不動産屋の女性が30軒ほど家を見せてくれたが、残念ながらどれも気に入らなかった。
知り合いに、「これだ」と思う家を見つけるのに15年かかったという人がいるので、ある程度長丁場は覚悟していた。

しかし家を見せているだけでは不動産屋はお金にならない。
しびれを切らしたかのように、女性は言った。
「実はそちらのご希望に沿うような家がもう一軒あります。興味があるのならお見せしますが・・・」

彼女が説明してくれた物件は、値段、条件ともなかなか良かった。
是非見たいと私が言うと、彼女はこんなことを言ってきた。

「お見せする前に話しておきたいことがあります。
その家の持ち主である45歳の女性が、その家で死んだのです。
殺人とか自殺、または事故だったわけではなく、ある朝ベッドの中で死んでいたのが、ボーイフレンドによって発見されました。心臓発作だったらしいのですが。
いずれにしても、家の中で人が死んだ、一時でも死体があった家というと、ほとんどの人がいやがり、購入しません。
長い間売れずにいるのです。それでも良ければ見せますよ」
というのである。

その話を聞いても私は何とも思わなかった。
日本では、自宅でお通夜、葬式をすることもあるので、家に遺体がある情景はきわめて自然である。
ところが現在アメリカでは、自宅で死ぬことはほとんどないし、病院で死んだ後もすぐに葬儀場へ運ぶので、家に死者がいることがないのである。
よって、その売り家のような状況は一般のアメリカ人には受け入れられないらしい。

さて、その家を見せてもらったところ、なかなか良い家で「買ってしまおうか」とも思ったが、結局購入するまでには至らなかった。
細部で、今ひとつというものがあったからである。

後日この話を友人のまさみちゃんにした。
「やっぱりあの時、買っておけば良かったかなあ。いい家だったし、その地域がどんどん開発されて、値段も高くなり、きっと今じゃ手が出ないだろうからね〜」

すると彼女は真顔でこんなことを言ったのである。
「いや、えりり。その家は買わなくて正解だったよ。
45歳の女性というと普通は死ぬ年齢ではないでしょ。
本人の準備ができていないのに急死してしまったということは、その人はまだ天国に行くつもりはないはずだよ。
そのような場合、家に魂が残るんだよね!!!
そんな家を買ってごらんよ。大変な目に合うかも。ちょっと怖い」

その話を聞いて、私は思わずぞっとしてしまった。
まさみちゃんは、昔から霊感が強く、いろいろな現象を見てきた人なのだ。
その彼女が言うと、妙に説得力がある。

買わなくて良かったということなのだろうか。

その後、家が売れたのかは知らない。

scorpione at 14:20|PermalinkComments(0)TrackBack(0)アメリカ生活 

September 17, 2007

英語と格闘

外国語を使う生活をしていると、母語のありがたみをしみじみ感じることがある。
私の母語はもちろん日本語で、それもぺらぺらなのだ。
集中して聞き取ろうとしなくても、何かをやりながらでも、他人と話している時でも回りから聞こえてくる日本語は簡単に理解できてしまう。
テレビを見ていても100%内容がわかる。
これって実はものすごいことなのではないか。

英語を話すと疲れる時がある。
一生懸命に理解しようとして耳を傾けても、全然言葉が頭に入ってこないこともあるからだ。
まだまだ修行が足りないということか。

先日、ある場所の住所を電話で聞いた。
電話の相手は道路の名前を「Baby Avenue」だと教えてくれた。
ベイビーアベニューとは、また変わった名前だなと思い、その場所に行ってみると、
それはベイビーではなくて「Bay View Avenue」だった。
ベイビーとベイヴューの違いを聞き取れなかったのだ。

こんなこともあった。
引越しのあと、壊れた家具があったので、それを報告すべく引越会社に電話した。
「Furniture」(ファニチャー)(家具)と私が言っているのに、
相手は「Funny chair?」(ファニーチェアー?)(変な椅子?)と聞きなおしてくる。
「ファニーチェアーとは、一体どんな椅子のことです?」などと言うので、私はほとほと困ってしまった。

以上のような例は数えたらきりが無いほどある。

しかし外国語を話す時、外国語を話す人と会話する時は、ある程度勘を働かせることも必要なのではないかと思う。
つまり、「Baby Avenue と聞こえたが、ここは港町。
Bay View Avenue のことだろう」とか、
「Funny chair と聞こえたが、ここは引越会社のお客様相談室。
Furniture と言いたいのだろう」というような勘のことである。
勘も能力のひとつなのではあるまいか。

今日も私は英語と挌闘している。

scorpione at 07:58|PermalinkComments(3)TrackBack(0)アメリカ生活 

September 14, 2007

目から血を流す女

不思議な習性を持つ友人がいる。

J子とはイタリア時代に、彼女が働いていたローマのレストランで知り合った。
学年は違ったが同じ学校の卒業であることがわかり、すっかり意気投合してしまい、お互いが日本に帰国してからも付き合っていた。
そして私が横浜で生活していた頃、J子がしばらく私のアパートに居候した。

ある朝、彼女より先に起きた私は、ベッドでまだすやすやと寝ているJ子の目頭から血が流れ出ているのを見て驚いた。
脳の血管が切れて、目から血が出ているのかと恐ろしくなり、急いで彼女を起こした。

「ちょっとちょっと、目から血が出ているよ。だいじょうぶ?」
問いかける私に彼女は冷静に答えた。
「ああ、これね。いつものことなの。
寝ている間に目頭の皮膚が乾燥して割れちゃうのよ。
そこから血が出ているだけ。目から出ているわけじゃないから心配しないで」

心配するなと言われても、目頭から血を出す彼女の顔には、たびたび固まった血の筋がついていた。
本当に大丈夫なのだろうかと思ったものである。

その後彼女とはコンタクトを失い、今どこでどうしているか知らない。
彼女は網走というクールな響きを持つ町の出身だった。
網走にいるのだろうか。

scorpione at 08:15|PermalinkComments(1)TrackBack(0)愉快な人々 

September 03, 2007

同じ顔

同じ顔ならかしわ炭のパックをしたら、バーサと同じ顔になった。

scorpione at 06:11|PermalinkComments(3)TrackBack(0)わんこ 

January 12, 2007

雨に濡れるアメリカ人

アメリカ人は傘をささない。
という言い方は正しくないかもしれないが、多くの人が傘すらも持っていないのが実情である。
シアトルのように、雨の多い都会では時々傘をさしている人を見かける時もある。
しかし大半は雨に濡れるのを何とも思わないか、傘を持つのが面倒くさいようだ。

ついこの間まで私が住んでいたのは、人口2500人の小さな町だった。

そこでの出来事である。

小降りの雨なら私も濡れるのを気にしないこともあるが、その日はどしゃ降りで、しかも風が強かった。
強風を避けるため、傘を顔の近くで持ち、足元だけを見ながら私はスーパーまで15分ほどの道を歩いて買物に行った。

家に帰ってくると友人から電話があった。
「さっき、あなたが歩いているのを、誰かが見たってさ」
驚いた私は言った。
「何でそれが私だってわかるのよ。私は傘で顔を隠すように歩いていたんだけど」
「あのね〜、ここで傘をさすのは、日本人のあなたくらいしかいないってみんな知っているよ」

そう言われてみて気が付いた。
どんなに雨が降っていても、濡れるのを厭わずに歩く人が実に多いのだ。
大人も子供も濡れながら歩いている。

あるアメリカ人になぜ傘を持たないのか聞いてみた。
「傘?そんなの持つなんてかっこ悪いじゃない!!!」

は〜、そういうものなのだろうか。

scorpione at 08:04|PermalinkComments(2)TrackBack(0)アメリカ生活 

January 10, 2007

グランドキャニオンで眠れたか

知り合いにラスベガスをベースにする観光用小型飛行機のパイロットがいる。
河合さんという、名高達郎ばりのかっこいい人だ。
と言うと「名高がかっこいい?」と思う人もいるかもしれないが、私はああいう、くどい顔が好きである。
ちなみに村上弘明も好きだ。
私がどういう人をハンサムと思うかなどということは、誰も興味ないだろうが・・・

ところで、最近日本でも散骨をする人が多くなってきたが、アメリカでは昔から散骨はポピュラーだったらしい。
そのほとんどの場合、海に撒くのが一般的だが。

さて、これは河合さんの体験談である。

ある時、河合さんのところに散骨飛行の要請があった。
依頼人は飛行機でグランドキャニオンの上空まで行き、そこから散骨したいということだった。
故人がグランドキャニオンに特別の思い入れがあったのだそうだ。

遺灰を入れた骨壷を持つ遺族を乗せて、飛行機は飛び立った。
グランドキャニオンに到着し、河合さんは言った。
「このあたりが、ご希望地点の中心です。ではどうぞ撒いて下さい」

遺族は骨壷の蓋を取り、飛行機の窓を開けた。
壷を逆さにして、いざ撒こうとした瞬間、強風が外から吹き込み、宙にあった灰は飛行機の中に逆戻りしてしまった。
そして飛行機の中にいた人々にほとんどの灰がかかってしまったのである。
遺族であっても、その不測事態に全員パニックになった。
河合さんも灰を被りギャーと思ったが、パイロットである彼は、何とか平静を保った。

さて、灰はどうなったのだろうか。
残念ながら、グランドキャニオンには落ちなかったそうである。

scorpione at 07:53|PermalinkComments(1)TrackBack(0)飛行機の話 

January 08, 2007

27

先日、久しぶりにKちゃんと東京で会った。
Kちゃんは何回かこのブログに登場している、外国の賓客を案内するガイドである。
英語とフランス語を駆使して、毎日日本中を飛び回り、いつもパワー全開のベテランガイドなのだ。

Kちゃんは仕事が終わってから、私の滞在していた広尾まで来てくれたので、夜の10時をだいぶ過ぎていた。
開いているお店はあまりなく、ファミリーレストランでいいよね、ということになり、ジョナサンへ行った。

彼女は「えーっ、そんなに食べられるの?」というような量とグラスワインを注文した。
そして「グラスワイン一杯190円はうれしいよね。ジョナサン、結構使えるじゃん。
あっ、すみません、ワインのおかわり下さい」
と言いながら、パクパク食べるのだ。
それを見ながら、彼女の元気の源は食べることと、飲むことなんだと私は確信した。

さて、その時にKちゃんは自分のこんな話をした。
「あたし、今までも数字にものすごく弱いって思っていたけれど、やっぱり全然だめだってことがこの間わかっちゃった。
本来ならこんな話恥ずかしくてできないんだけど、あまりにも可笑しくて自分でも笑っちゃったから話すよ」

それは少し前のツアーの話で、お客が総勢27人、ガイドがKちゃんを入れて3人いたそうである。
Kちゃん以外の二人は比較的新人の若いガイドだったらしい。

観光に出る朝、Kちゃんはリーダーとして、他のガイドに言った。
「じゃ、27人を3班に分けるから、10人と10人と7人ということにしましょう」

彼女のことだから、大きな声で凛とした態度で言ったに違いない。
すると若いガイドが申し訳なさそうに言った。
「あ、あの〜、27人は9で3つに割り切れると思うんですけど〜」
「へっ?! 27は3で割れる? そ、そうか、そうだよね。あははは・・・・」

まったくもっておちゃめなKちゃんである。

scorpione at 15:38|PermalinkComments(1)TrackBack(0)愉快な人々 

January 06, 2007

仲良し

仲良くお昼寝はなとバーサは今日も仲良くお昼寝。



scorpione at 22:02|PermalinkComments(1)TrackBack(0)わんこ 

January 05, 2007

否定された密かな楽しみ

添乗中は常に緊張状態でいる。
いつ、どこで、どんな事件に巻き込まれるかわからないからだ。
しかしその緊張も、最後に成田空港に到着し、税関内でお客の荷物が全て出てきた段階で一気に解け、清清しい気分になる。

「お疲れ様でした。お気をつけてお帰り下さい」
と三々五々通関していくお客に声をかけ、最後の一人を見送ると、最高の満足感を得られるのだ。

当時、私は横浜に住んでいたので、成田空港から横浜シティーエアーターミナルまで、リムジンバスに乗った。
そのバスの中で、私には長年続けてきた、ある密かな楽しみがあった。

海外の食べ物で疲れた胃を休めるため、空港の売店でおにぎりとお茶を買い、リムジンの一番後ろの席に座りゆっくりとおにぎりを味わうという、ごくごく些細な楽しみだった。
しかしこれが私には、実に至福の時だったのである。

ある日のこと。
いつもの通り、一番後ろの席に座り、一人静かにおにぎりを食べていると、バス内が空いていたにもかかわらず、ひとつ前の席に男性二人が座り込んできた。
そしていきなり一人が、
「常識のないやつもいたもんだ!!」
と言ったのだ。

それが私に向けられたものなのかどうか、判断がつかなかったが、どう考えても私に言ったものらしい。
あまりの言葉に私はショックを受けてしまった。

宴会騒ぎをしながら、大勢で飲み食いしていたわけではない。
後部席で隠れるようにおにぎりを食べていただけなのに・・・

現在のように、通勤電車で化粧をし、菓子パンを食べ、床に座る人など皆無だった時代のことである。
リムジンの中で食べ物を食べるということが、その男性には常識外れにみえてしまったのだろうか。

scorpione at 09:59|PermalinkComments(3)TrackBack(0)添乗奮戦記