東十条無頼

東十条の夜を彷徨い続けるオトコ独り、その妄想ロンド

楼蘭/こおり水からの4

寒気がとまらないが、これは冷え込んだ気候と (まあ勿論それもあるんだろうけど)服装の貧弱さに拠るものではなく、一昨日くらいっから私の中に巣くいはじめた風邪の悪寒。
昨日飲み始めたときには、こりゃけっこうキツいなぁと思ったけど、酔いが回るにつれパワーアップし (もういいよお前、これ以上パワーアップしなくて)、最終的には私の大好きな東京宝塚のマーメイドを独占して熱く語っていた。
のだけど ……

「その話、一昨日も言ってましたよ ♪」

―― 何度でも言うわよ。それが俺だ !!

<H30.1.13 飯田橋>
13-01-2018 014-21-41 AM
「楼蘭」

午後一時をちょい過ぎたところ。
目白通りの一本裏道を遡行していたら、中華屋をみつけた。まだばりばりの風邪気味、というより風邪真っ只中。途中のお寿司屋の天丼 (?)は、ちょっと自身なくて素通りしたが、中華だったらイケそうかなと思って。

因みに“ろうらん”と入力したら、一発変換される。
よほどポピュラーなお店なのであろうか。
店内はまだ数組のお客を抱え、勿論混み合っているとはとても言えないんだけど、寂れているという感じは微塵もない。相席前提の一番真ん中の島の一番入り口側に着いて、おもむろにランチの品書きを物色。

いつもの麻婆豆腐定食にしかけたんだけど、麻婆豆腐とご飯がともに不味かった場合を考慮し (おいおいおい !)、私としてはちょっと捻ったものを

13-01-2018 013-45-25 AM
定食メニュー
“マーボ麺セット” @850也。

やがて舞い降りたそれを見た瞬間、いきなりもう、これは食べれないよと思った。
いや、確かに風邪でおっかなびっくりなところも大きいんだけど、素で量多いでしょ、これ (笑)。とは自分に対するエクスキューズで、やはりこういう状況に陥ったときでも、男ならば根性でもヤケクソでもよいから、完食を目指すべきなのであろう。
でもさすがに、まさか大の大人が劇場のなかでゲーしちゃうわけにもいかないんで (笑)、今は無理はしないこととしたい。
半炒飯はお茶碗で。
風邪の影響による味覚の精度はさておいて、ふつうにけっこう美味い。またこの大きなマーボー麺も、私の選定そのものはけっして間違ってはいなく、サーフェイスの麻婆豆腐とミッドレンジに佇む麺とを巧く蓮華で分離しながら、少しづつやってゆく。

で、もうギブアップというところでお姉さんからこおり水をもらい、風邪薬を飲む。そしてすぐに立ち上がればいいんだけど、後ろ髪引かれる思いでまたまたラーメンどんぶりをちょっとずつ舐めてゆく、そんな女々しい男よ ……

―― それでもまあ、 1/3 くらい残しちゃってごめんなさい !

13-01-2018 014-17-06 AM
「飯田橋ギンレイホール」なる二番館で、「セールスマン」なる、イラン人監督、イラン・フランス合作の映画を鑑賞。
教師と役者の二足のわらじを履く夫。
イランの住宅事情がよく分からないんだけど、それまで住んでいたアパートが隣でやってる地盤工事で倒壊しそうになって (ほんとかよ !)、急遽新たな住処を劇団仲間に斡旋してもらうのだが、それが曰く付きの部屋で ……
開かずの部屋は前に住んでいた女性の私物を多く残し、それには手を着けてはならないとのこと。
ある晩奥さんがシャワーを浴びようとしたところチャイムが鳴って、旦那さんだと思って解錠し、ろくに確認もせずに再びシャワールームに還っていくんだけど、そこで見知らぬ男から暴行を受けちゃう。

夫が犯人を突き止めてみれば、その男はもうへなへなのお爺ちゃんで、元の居住者のパトロンであったんだけど、怒り収まらぬ夫がそのお爺ちゃんを徹底的に責めあげようとするのに対し、実際身も心も深く傷つけられた妻は、それでも、もう許してあげようよと ……

―― なんか最近、海外の女性の謙虚さが際立って立派に見えて仕方がないんだよなぁ。対して日本映画は、女優に、乳首を隠しつつおっぱいをどれだけ出させるかに死に物狂いになっちゃってるだけで (笑)

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神田尾張屋 富山町店/間違いなく最高4

朝鮮半島からの最強寒波襲来で、この冬一番の寒さとのこと。
とくに北陸は凄まじい大雪で、交通機関の麻痺など、各地に影響が及んでいるらしい。そんな中、来たる日曜日に仲間内で新年会が催されるとのメールがまわり、渦中の新潟在住のオトコから、「大雪で外に出れなく、パスします」との返信が。

―― いやいやいや、大雪じゃなかったら来るつもりなの ? わざわざ新潟っから上野まで。つっても (と言ってもの東京弁)、ほんとに来る時には来るから彼はすごいよなぁ ……

<H30.1.12>
12-01-2018 011-56-41 AM
「神田尾張屋 富山町店」

大きな一方通行から路地を覗いて“石臼挽き”、そして“江戸蕎麦”なる冠を抱いた看板は、既に視認できていた。
所用を終えて戻ってきても、まだ十一時半に遠く達していない。いちおう、目の前まで歩いて行ったらふつうに暖簾が出ているではないか。となれば縋る思いで暖簾を割ったところ、金髪の、(過去の)お姉さんが、疑心暗鬼の私を当たり前のように席へととおしてくれた。

BGMはお琴の和旋法が遠くに。
弾除けに積まれた土嚢のように並ぶ焼酎ボトルの壁の向こうは、撃ち場、もとい、おそばの打ち場のようである。さらにさきほどから、どうも頭上から派手な爆笑の渦が遠巻きに沸き起こっているようだが、二階に団体さんでも抱えているのであろうか。
そうこう観察しているうちにも、当然まだ空いてるんだけど、昼の早い神田にあって次ぎから次ぎへと後客が舞い込んでくるので、四人掛けを独占してしまっている私はもう気が気じゃないわよ ……

12-01-2018 011-51-04 AM
おもむろに紫煙を燻らせはじめる御仁。
私の卓もとうとう相席となって、おじさん二人チームが目の前に横並びで窮屈そうに着くと、間髪を入れずに「ビール」とやりはじめる。ちょっと困惑気味の花番のお姉さんだが、お店の決まり事としては、お昼にもちゃんとお酒も肴を出すスタンスのようで。まあ、それをやらなくっちゃ蕎麦屋の意味ないけどね。
そんなことでおじさんたち要求の一品料理も、ただ、「お時間をちょうだいしますよ !」と添えられつつ、滞りなく流れてゆくようである。

今月ももう12日。
今年の正月は先週の金曜から、または今週火曜から仕事始めというところが多いと思うが、“仕事中の”昼間っからの酒というのが許容されるのも、いよいよ今日が最後となろうか。それを名残惜しむかのように、最初のジョッキをおじさんたちは、ごっくん飲みから、気持ち噛み締めるように ……

12-01-2018 011-37-28 AM
“お蕎麦と天丼セット” @980也。

細打ちのきれいなお蕎麦が笊でやってきて、弥が上にも高揚する気分。
箸袋に本店、ここ富山町店、飯田橋店 (加えて飯田橋のきしめん店)とあるが、明らかにこのお蕎麦はそれらの兄弟店中最高の出来映えである。が、食べログの店数は高評価の本店に対し芳しくなく、ああ、やっぱ食べログの評価ってアテにならないんだなぁと、そんな当たり前のことをあらためて。いや、勿論お店の評価って料理の味だけじゃないと思うけど、総合的なものとしたって、別にこちらの本店だって、言うほど …… (皆まで言うでない !)

風邪気味のせいもあってか、甘みとしての甘さのあまり感じとれない、激しくスパルタンでもないつゆは、でもお蕎麦と巧くマッチしていると思った。
天丼はつゆだく。当然この価格で最高のたねは望むべくもないんだけど、すごく満足できるお昼ご飯を堪能することができた

12-01-2018 011-55-03 AM
「すみませ~ん、今いっぱいなんです」
「上もダメなの ?」

短かなシークエンスのリフレインが続く。
いっぱいって言われてんのに、奥にがんがん脚を踏み込んでいくおじさんたち (笑)。やはり二階も早い時間から宴会を抱えて満席なのであろう。俺も早く席を立ってあげたく、お姉さんを捕まえて急かすよう頼んでしまったその湯は、あくまでも、限りなく透明に近い真っ当なもの。

―― 限りなく透明に近いって言いたかっただけだけどね。いや、もっと正確に言って限りなく透明に近いブルセラって言いたかったんだけど、もうこれ以上無理だ、俺のイマジネイションじゃ …… おじさんたち、もうすぐどくからね ♥ 俺もおじさんだけど ……

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キッチンジロー/地階のパラトリプル4

晴れ渡るSL広場。
ウィスキィボトルを手にこちらを見下ろす巨大な井川遥に気圧されつつ、夜の街の昼間を、唯独り徘徊しはじめる。ハイボールというお酒は、ハードリカーであるウィスキィを“薄く”飲む為に開発されたやり方で、且つそのやり方は一定の商業的成功を納めた、とは私の理解。かたや、そんな薄めんだったら最初っからウィスキィなんか飲むなよ、というのは、これは私の見解

<H30.1.10 新橋>
10-01-2018 010-59-20 AM
「キッチンジロー ニュー新橋店」

午後十一時。
この“古いけど新しい”ビルの地下に「キッチンジロー」があるんだったら、無理に3階の「万世」を使わなくってもいいよなぁと、今更ながら気が付いた。
BGMは静かに洋楽。
フロアに並べた主に二人掛けテーブルのパラレルトリプルは、私にとって呪われた過去である小学校の教室を思い出させないこともないが、一人使いにも数名パーティにもそのまんまでの対応が可能であり、これが断然実用的なのであろう。

まだ時間が早いということもあって、先客はおじさん一名。ながら徐々にぽつりぽつりと、やはりお一人様が後に続く

10-01-2018 011-20-31 AM
“ハンバーグと花咲ガニのクリームコロッケ” @1,050也。

とん汁は肉の姿をほとんど見つけることができなく、これは私にとっては寧ろ好都合なこと。
まず小さなパンに小分けにされたコロッケ用ソースを潔くコロッケにまわし、皿のセンターに配置されたキャベツ千切りには、卓備え付けのドレッシングをまわす。続いて“素”のように見える付け合わせのスパゲッティに、こちらも卓備え付けのごま塩をまわすと見せかけて、それはやめておく。
私も時には、“味をみてから”、ということをするのだ。果たしてさのスパゲッティはちゃんと塩味がついていたので、その必要はなかった。

箸でリラックスしてやる洋食。
勿論とりわけ凄いハンバーグではないんだけど、でも、このくらいの価格帯のランチであれば、こういうので良いのだと納得させられる。そしてその満足を影ながら、しかし強力に補完しているのが卓上のソース、ドレッシング、ごま塩、そして必要な方にはビニル袋に少量ずつセパレートされている洋辛子、間違いなくそれらであろう

10-01-2018 011-06-07 AM
ランチラッシュタイムを控え、通路を向いて構えるウェイトレスさんたち。
立地が立地なので、もう間もなく、この界隈にお努めの方々でフロアはたちまち埋め尽くされるのであろう。“その時”を待つこの凜々しい立ち姿はある種の緊張感さえ漂わせ、ああ、仕事ってこういうもんだよなぁと ……

―― ねぇ、ママ !。仕事って、こういうもんだよね。雨が降ってきそうだから休んじゃうとか、そういうの仕事じゃないよね ……

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