コーチングの師である、苫米地博士は、

「認知科学の時代は終わり」

と、最近の著書や、トークの中で発言してるんです。


このブログをお読みの方ならもしかして、

「えっ?それっていいの?」

「大丈夫なの?」

と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?


それはそうですよね。

だって、苫米地式認定コーチのわたくしだって、
コーチングの特徴を説明するときには、

「認知科学の知見をふんだんに盛り込み……」

って使いますからね。


コーチングの大家、ルー・タイスと苫米地博士が
共同で開発したセルフ・コーチングプログラム
「TPIE」だって同じです。
(「TPIE」については、こちらを参照してください。)



もともと、ルー・タイスは40年にわたり
自らが開発したプログラムにより、
米国での長者番付に載るほどの成功を自らもつかんだ上に、
そのプログラムを実践する多くの人をゴールに導いてきました。

この40年の間にも、ルー・タイスは常にその
プログラムを洗練させ、強固なものにするため、
多くの専門家の協力を得てきました。

マーティン・セリグマン博士

アルバート・バンデューラ博士

等は、著名と言うよりは、第一級の心理学者です。
(どれくらいすごいかは、ネット検索していただければ一発です)

そういった方に、正式に協力者として名前を連ねていただいているわけです。

それは、ルー・タイスのプログラムの確かさを
悠然と物語る事実でもあるんです。


そこにさらに苫米地博士が加わり、開発されたのが「TPIE」なのです。

TPIEでのルー・タイスの語りの後ろに透けて見える、
苫米地博士の知見や理論は、ルー・タイスのそれまでのプログラムに、
更なる厚みをつけているわけです。

「TPIE」の普及に携わり、何度も何度もルー・タイスの
レクチャーを聞いた上で、さらに苫米地式コーチングの
パーソナルコーチとして認定されているわたくし故に、
その厚みの中に詰まったものの凄さが見えるような気がしています。


そして、この「TPIE」の事を説明する際も、やはり

「ルー・タイスのコーチングのコンセプトに、苫米地博士の
認知科学の最新の理論を応用して… …」

となるわけです。


それよりなにより、苫米地博士自身の肩書が

「認知科学者」

ですからね!


それこそ、「認知科学がオワコン」っていいの?
って話じゃないですか!
(実際にはオワコンとは言ってませんが(*≧m≦*) )
(※オワコン:終わったコンテンツの事です)


で、なぜそんな事になっているかって話ですよね。

そもそも、「認知科学」ってなんぞや?
って所から始めましょうか…

苫米地博士はこんな風に言ってます。

知的・精神的作用を研究対象とするのが「認知科学」

そして、
「人間の知的活動を情報処理の視点で徹底的に解明」
とも言っています。

さらに関連分野として

 認知心理学、進化心理学、文化心理学、人工知能、計算機科学
 心理言語学、認知言語学、計算言語学、認知人類学、認知考古学
 神経科学、認知神経科学、機能脳科学、認識論、存在論

を挙げています。

もちろん「情報処理」という分野を考えれば、
数学、物理学といった分野も包摂されるわけで、
あらゆる学問の知識が必要であり、且つ、逆に
あらゆる学問に影響を与えているとも言えるんですね。

そんな認知科学は、人工知能の研究と深いかかわりがあるわけです。

人間の脳の働きを徹底的に解明しないかぎり、
それを人工的な知能として再現できないですもんね。

その認知科学の研究過程でいろんな理論が出てきました。

ロジャー・シャンクによる
「CD理論」「スクリプト理論」「MOP理論」
「ケースベース理論」「XP理論」

マービン・ミンスキーによる
「フレーム理論」

等です。

いろんな理論があるとはいえ、そのベースにあるのは
「機能主義」(ファンクショナリズム)というパラダイムでした。

つまり、心とか脳の働きはすべて「関数」で記述可能という考え方です。

苫米地博士は、このパラダイムの真っただ中にいたわけです。


ここで、「パラダイム」について考えてみたいと思います。

「パラダイムシフト」なんて、いまや結構普通に使いますよね。

ちょっとした新しい見方や新しい考え方を学んだ時でも、
「パラダイムシフト」したって言いますよね。

実際そういう意味で使われて、そういう意味で受け取るわけです。

所が、科学研究における「パラダイム」の概念を提唱したトマス・クーンの
説明をのぞいてみると、随分と違ったものが見えてくるのです。

Part2へ続く

参考文献

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ライフ・コーチングやセルフコーチングについてはこちら... 
    =>「井上和也 オフィシャル Webサイト」