《 えっ? 「認知科学」ってオワコンなの? 》の
Part5でもあり、かつ、
 
《 サイバー・ホメオスタシス・コーチング 》の
Part1でもあります。

今までのお話は ↓からどうぞ
《 えっ? 「認知科学」ってオワコンなの? 》Part1 Part2 Part3 Part4

これまでの話が大前提ではあるものの、
内容とタイトルがあまりにかけ離れてしまうので、
タイトルが今回から変わりました。(^^;

ゴールは、《 サイバー・ホメオスタシス・コーチング 》とはなにか?です(^^)

今となってみれば、これこそ本来の流れだったと
確信に近いものがあったりします。(笑)


さて、コーチングの話に移ってきましたよね。

宗方仁に代表される、鬼コーチ陣営(笑)を含む
スポーツ関係に多く見られる、昔ながらのコーチというジャンルがありました。

そして、ビジネスコーチングに代表される、
コミュニケーション術としての面に重きを置いたコーチングの話に
入ってきたところでした。

いわゆるビジネスコーチングと言うカテゴリに言及する時、
あまりに「コミュニケーション術」としてのコーチングだと言う事を
強調すると、お怒りになられる方もいらっしゃるかもしれませんね。

「スキルアップや、目標達成といった事もちゃんと入っている」と…

大丈夫です。
そういう面も含まれている事もちゃんと認識してます。

とはいえ前回の投稿でも書いたように、「コーチング」を謳う
書籍でも「コミュニケーション術」であることをとても強調してる
事実があります。


「スキルアップや、目標達成」と言う事をわりと強調しているような
コーチングの書籍や団体では、

「ある一定のスキルや知識があることを前提に、
さらにそこからステップアップする部下の指導方法」

といった説明をしている事もあります。

すると、部下にうまく働いてもらう、部下の生産性をあげる、
命令伝達を効率的に行う、等の「技術」といった感じ
-今度は管理術的な-がどうしてもぬぐえていないのです。

さらには、「ある一定のスキルや知識」が、
前提に達していない場合はコーチングを中止し、
「トレーニング」と呼ばれるプロセスの実施に「戻る」と言うような
表現を使っている事さえあります。

「業務ありき」という感じが浮かび上がってきますよね。

ビジネスコーチングと言っている以上、それでもいいかもしれませんが
やはり「会社でコーチングのセミナーを受けたことがある」という方が
多い事実を考えると、「コーチング」=「ビジネスコーチング」と
言うイメージが強くなっているのも事実なんです。


そして前述したとおり、そういうセミナーに出ても、
コーチングは使わない、使えない、さらには「うざい」「暑苦しい」
という印象になったりしているわけです。


コーチングに対して「うざい」「暑苦しい」と言うイメージがあると
言われた時は、正直ショックでした。(笑)

でも、これは真摯に受け取る必要があるなと思ったんです。

「なぜ、こんな事になってしまっているのか?」を考えることも含めて。


わたしの考えはこうです。

ひとつには、ビジネスコーチングと言われているものは
非常に「低レベル(Low Level)」であるという事です。

あ、勘違いしてほしくないのは、ここでいう「低レベル」は
程度が低いとか「チープ」だとか言う意味の「低レベル」では
ありませんからね。

ここでの意味は「抽象度が低い」もしくは「より物理に近いレベル」
という意味です。

更にわかりにくくなってしまいました?(笑)

ひとつだけ確実に言えるのは「ののしる意味」で言っているわけでは
ないという事です。


ここでも、コンピュータをアナロジーとして使ってみましょう。

というか、そもそも「Low-Level xxxx」というのは
コンピュータの世界でよく使われる言葉なんですね。


本来、コンピュータは「機械語」と呼ばれる2進数で表記する
命令しかわからないんですね。

しかも機械語は、CPUと呼ばれるコンピュータの頭脳ともいえる
演算装置の機能に依存しています。

この「機械語」だけを使うと、画面に「A」と言う文字を出すだけでも
いくつも命令を並べていかなければならないんです。

あまりにもわかりにくいって事で、この機械語に人間にわかる
ラベルを付けたものが「アセンブラ」と呼ばれるものです。

どちらにしても物理的な装置にベッタリ、つまり「より物理に近いレベル」なので、
「機械語」は「Low-Level-Language」と呼ばれるんです。

これをもうちょっと人間にわかりやすく抽象度を上げようよ、
って事で、いわゆる一般的なプログラミング言語というものがあるわけです。

その中の一つに「C言語」というのがあります。
(ほかにもBasicとかJavaとかPerlとかRubyとかあります。聞いたことありますか?)

このC言語を使って、画面に「Hello」と表示するには、

puts("Hello"); 
と書くんですね。

たった1行ですが、これをアセンブラに翻訳すると、
-------------------
0000 48656C6C .string "Hello"
     6F00
              .text
              .globl main
              main:
              .LFB0:
              .cfi_startproc
0000 55       pushq %rbp
              .cfi_def_cfa_offset 16
              .cfi_offset 6, -16
0001 4889E5   movq %rsp, %rbp
              .cfi_def_cfa_register 6
0004 BF000000 movl $.LC0, %edi
     00
0009 E8000000 call puts
     00
000e B8000000 movl $0, %eax
     00
0013 5D       popq %rbp
              .cfi_def_cfa 7, 8
0014 C3       ret
              .cfi_endproc
              .LFE0:
              .Letext0:
-------------------
※C/C++ to Assembly使用

こんなに膨大になってしまうんです。
しかも、直感的になにをやっているのかわかりませんよね? 

「低レベル」と「高レベル」の違いが
少しはわかっていただけたでしょうか?

「C言語」ではたった1行で済むものが、この量と複雑さです。

「やってられない感」わかりますか?


でも、「低レベル」にもいい事があります。
それは、コンピュータの動きがつぶさにわかるし、
装置の本来の動きを理解するには役に立つんですね。


このブログをお読みの方なら、すでになんとなく
言いたいことが見えてきたのではないかと思います。


そうなんです。
ビジネスコーチングは、この機械語的な側面があるんですね。

「まずは、傾聴です。」
「傾聴の練習をしてみましょう!」

「さあそしたら、質問です。」
「質問の練習をしてみましょう!」

「次は当然、承認です」
「承認の練習をしてみましょう!」

コーチングの分厚い本を見てみればわかると思いますが、

こうして、こうして、こうして、この場合はこうして
そして、こうやって、こうやって、次にはこうして…

こんな状況の場合は、〇〇法を使って分析して…
また違った場合は△△と言うテクニックを駆使して…
この場合の質問は□□的な事に分解して…

大変なんです。(^^;
下から積み上げるのは…

でも、最初はとっつきやすいんです。

「そうかそうか質問すればいいんだな」と…

ちょっとやってみて「なるほど」… 
「すごいすごい、たしかに変化がある」…

しかしその先が見えてこないんです。

「この場合はどうしたらいいんだ?」
「こんな時は?」
「クライアントにこんな風に返されちゃったんだけど…」


テクニックの名前、その内容、どういう時に使うのか?
それを覚えて、積み上げて、そくざに適用させて使いこなす様になるには、
相当な訓練が必要に思えるのです。

会社の方針で、受講させられた「コーチングセミナー」からの
延長でそこまでのモチベーションが生まれるでしょうか?

これが多くの、コーチングを「使えない」「使わない」という
声につながっているのではないかと思うわけです。

さて、もうひとつの「うざい」「暑苦しい」という
イメージはどこから来るのでしょうか?

って事で、Part2へ続きます。
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