ひつまん。

2014年05月

毎度お世話になっております。

できれば節目の100日目、本日中に達成したいなあと思ってアピールしていた甲斐ありまして、
当ブログの来訪者が1000を越えました。

基本的に身内しか見ていないツイッターとフェイスブックでのみ更新告知をしているため、
お情けアクセスもあることでしょうが、素直に嬉しいです。

今後とも面白いと感じた漫画をもりもり挙げていきますので、ぜひよろしくお願いいたします。

P.S. 今日は一週間ぶりの書店だったので、12000円ほど注ぎ込んできました。
おいおいレビューしていこうと思います。

【私信】
お陰様でアクセス増えてきたなー、1日どんくらいのアクセスかなー?とか思ってなんとなく
数えてみたら、どうやら今日でこのレビューブログ開設からちょうど100日が経ったようです。 
いつもお世話になっております。
ぼちぼち「あの漫画買ってみたよ」「おもしろかった」など非常に嬉しい声もいただいており、冥利に尽きるというものです。

尚、レビュー作品は現在20タイトル目のようです。
概ね5日に1つですね。 週2度くらい更新したいなーとは思ってるのですが。
とりあえず自分のペースでやらせて頂いております。
良ければ今後ともご贔屓に。

さて、ブログ100日目ということでなんかこう特別なタイトルを・・・と思いまして、
自分の中で幾つかある”特別な作品”について触れてみようかと。

それなりの数の漫画を読み買いしてきて、いざ漫画の話をしようとなったとして、
このタイトル・あのシーンだけで何時間だけでも語れる!という作品があります。

一番素晴らしいと思う漫画は、『惑星のさみだれ』
10巻通して一筋のブレないストーリー、節々に貼られた伏線の上手さ、キャラクターの魅力、
熱血あり感涙あり笑いあり考えさせられる面も多々あり、とにかく一番完成度が高いなあ、と。
綺麗に終わりつつ、その後の想像の余地も残しつつ、短編集に載った後日譚も爽やかに、
全てにおいて満足な一作でした。
我が家からは様々な友人が様々な漫画を借りて行きますが、貸出回数No.1は『惑星のさみだれ』です。
まあ僕が来る人来る人に全力で勧めているだけなのですが。
同作者が現在執筆中の『戦国妖狐』は、今個人的に最も続きが気になる漫画です。

一番推してる漫画は『ハクメイとミコチ』
商業誌デビュー作で、掲載誌も一般知名度は高いとは言い難いながら、随一の画力と魅力的な
世界観・キャラクター。いわゆる「もっと評価されるべき」作品として、コミック売り場担当の頃から
多めに在庫持って新刊扱いの期間が終わっても新刊一等地に積み続けました。
この漫画を知らないままの人がいることがもったいなくて仕方が無いです。
ブログを初めて最初の最初にレビューした作品にあたります。

一番泣いた漫画は、『トライガン マキシマム』
あのシーンは何回読んでも泣きます。今でも泣きます。
『惑星のさみだれ』の”勇者の剣”でも滂沱しましたが、あのエピソードは別格です。
いま読み返してもちょっと涙出ました。
これ以上に泣かされるシーンはには出会った事がありません。
あのサシ飲みの見開き1ページだけで何時間か語れます。

そして、一番思い入れが深い、愛着がある作品が、小箱とたん先生の『スケッチブック』です。
どっちが先だったかははっきり覚えてないですが、所有している中で最も買った時期が古い漫画は
『ヘルシング』1巻か『スケッチブック』1巻のどちらかです。
その時点で『スケッチブック』は決して知名度が高くなく、携帯もなければネットもろくに触らず、
事前情報も何もないままなんとなく表紙に惹かれて買って、「なんだこれ!なんか好きだ!」と
凄まじい衝撃を受けたのが、今の自分に繋がっているのかなあと思います。
人生初の購入コミックにして初”掘り出し物”であり、もちろん今でもトップクラスにお気に入り。
人生で最も読んだ回数の多い漫画は、『スケッチブック』か『ジョジョの奇妙な冒険』の2択です。
もちろんアニメ2期も全力で待機しております。
そんなこんなです。

スケッチブック / 小箱とたん コバコー
 マッグガーデン『月刊コミックブレイド』(2002年4月創刊号ー連載中)
 現9巻刊行・最新10巻 6月3日発売予定 
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ジャンル:高校生(美術部)日常4コマ / のんびりまったりほんわか/ 雑学 / 時々シュール

さすがに10年以上我が家の漫画ローテーションに居座り続けただけあって、だいぶ色褪せてしまってます。
アニ○イトでまだ無料で透明カバーがもらえた頃に買ったし、それなりにだいじに扱ってるんですけどねえ。

当ブログ取り扱い作品では唯一のアニメ化済、巻数もトラウマ量子結晶以来の3巻越えです。
間違いなく知名度はダントツでしょう。
・・・あれ?レビューする必要なくね?

もちろん愉快極まる美術部の面々については紹介するまでもありませんよね!
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僕は涼風コンビ&朝倉師匠が大好きです。

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宝物。たしか出張版の初版分を買った時にランダムでついてくるしおり。
ドンピシャで涼風コンビを引き当てて小躍りした思い出。
 
どんな漫画かって聞かれると、 ゆるっとぐだっとどうでもいいことを少し掘り下げつつ
日常のささいな疑問にすら思わないような疑問だったり言葉の成り立ちだったり
虫の名前だったり豆知識だったり虫の知識だったり虫についてだったりを取り上げたり、
オチのつかない4コマだったり毒にも薬にもならないような雰囲気だったり・・・・
なんか不思議な作品です。 
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涼風コンビはいっつも元気。
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主人公(?)はだいたい常時こんな感じ。

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見開きはスキャンが難しいです。

まあレビューというよりは好きな漫画語りですし、『スケッチブック』ほどの超有名作品ならきっと
全員知ってるしほとんどの人が持ってるでしょうから・・・。

何がいいって、内容が”ほど良く薄味”だから何度も何度も読めるというか、飽きが来ないというか。
スポーツとかバトルものってドキドキするバトルやワクワクする頭脳戦、ハラハラする展開も
だいたいは何周か読んだらそれでお腹いっぱいになるけれど、この作品はそういうのがない。

濃厚なバトル漫画をステーキとするなら、この作品はお茶? ガム?何度でも長く楽しめるタイプ。

アニメ版の『スケッチブック -full color's』は
『ARIA』 (天野こずえ / マッグガーデン)
『たまゆら』(原作・佐藤順一 漫画化・momo / マッグガーデン)
『ちろり』(小山愛子 / 小学館)
あたりが好きな方向けですが、原作コミックはアニメに比べ隠れシュール風味が格段に多く、
また別のテイストに仕上がっています。
とりあえず、僕はスケッチブックが、涼風コンビが大好きです。 

ふらいんぐうぃっち / 石塚千尋 イシヅカチヒロ
 講談社『別冊少年マガジン』(2012年9月号ー連載中)
 現1巻刊行・第2巻6月9日発売予定

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【レビュー】
田舎暮らし・ほっこり日常・ちょこっとファンタジー

小幡真琴、15歳。どこにでもいそうなのんびり屋で方向音痴な女子高生。
神奈川県から、青森県に住む又従兄妹の圭・千夏兄妹の家に引っ越して来ました。

あ、いちおう魔女やってます。

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マイペースな真琴と、もっとマイペースな周りの人々の田舎暮らし。
言うほど魔法は使いませんし、言うほど変なことも起こりません。
普通に畑を耕したり、散歩したり、春の訪れを感じたり。
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普通に普通な魔女の過ごす、なんの変哲もない青森の日常。
作者自身が青森県育ち青森県在住ということで、行ったことない僕でも青森気分に浸れるような
うららかのんびりな描写が魅力的です。

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【告知】 6月9日に2巻が出ます。
今の僕の生きる希望です。これを読むまでまだ死ねない。
連載開始した当日からツイッターなりフェイスブックなりで全力で拡散してきましたが、
まだまだまだまだ知名度と内容の良さが釣り合ってない勿体無い作品です。

この作品も、マガメガという講談社のWebサイトに一話が載っています。
最近はネットで第一話が見れる作品が多くて嬉しいです。
 
下記の作品が好きな人にはまず間違いなく外さないです。騙されたと思って買ってください。
絶対に、外しません。
もし外したら僕が定価で買い取って他のこの漫画を好きになりそうな人に転売する覚悟です。
・『よつばと』(あずまきよひこ / アスキー・メディアワークス)
・『ばらかもん』(ヨシノサツキ / スクエアエニックス)
・ 『ハヤチネ!』(福盛田藍子 / スクエアエニックス)
・『みなみけ』(桜場コハル / 講談社)
・『スケッチブック』(小箱とたん / マッグガーデン)
・『すみっこの空さん』(たなかのか / マッグガーデン)
・『のんのんびより』(あっと / メディアファクトリー)
・ 『ゆるゆる』(たかみち / 少年画報社)
・『ゆゆ式』(三上小又 / 芳文社)
・『となりの魔法少女』(七葉なば / 芳文社)
・『かみちゅ!』(原作・ベサメムーチョ 漫画化・鳴子ハナハル / アスキー・メディアワークス)
・『おいでませり』(大石まさる / 少年画報社)
・『てるてる天神通り』(児玉樹 / KADOKAWA)
・『たまゆら』(原作・佐藤順一 漫画化・momo / マッグガーデン)
・『ARIA』(天野こずえ / マッグガーデン)

挙げた中に好きな作品が2つ、もしくは太字1つでもあれば絶対に確実に楽しめます。
講談社『別冊マガジン』から少年サイズで刊行しています。作者「あ」行です。
見つからなければ書店員さんに聞きましょう。在庫が無ければ取り寄せましょう。 
ここ最近の新作日常ものとしてはトップクラスの期待値と勝手に踏んでます。
ぜひ読んでみて買ってみてください。 

 / ソウマトウ
 集英社Webサイト『アオブロ!』→『となりのヤングジャンプ』(2011年5月-連載中)
 現1巻刊行(2014/05/20 本日発売)

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【レビュー】
ダークファンタジー / ほのぼの日常 /  コズミックホラー・ゴシックホラー

広いお屋敷に、少女が一人と猫(?)のクロ一匹。ふたりは仲良く暮らしています。

かわいらしい表紙・・・ちょっと独特な猫の顔の描き方。
裏表紙には
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なにかが。

窓に!窓に!


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大きなお屋敷に、なぜかひとりで暮らしている・ココ。
ひとりだって大丈夫、飼い猫のようなモノのクロとはとっても仲良しで寂しくありません。
週に一度、家庭教師のブレンダ先生と娘のセサミちゃんが来るのもとっても楽しみ、
お友達のミルクちゃんと遊んだりもします。
みんなにはココには見えない『なにか』が見えているようですが、そんな事はべつに
たいしたことではないのです。




この世界のルールは一つ。
 ―『道』から出てはいけない。

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とまあ、こんな具合に普通の女の子とちょっと不思議な猫のほのぼの日常ものです。
となりのヤングジャンプというサイトでバックナンバーの閲覧もできます。

世界観のヒントはおそらく、多くの人が幼少の砌に経験のある『白線から出ずに歩く』遊び。
白線の向こうは崖、ワニ、溶岩・・・様々なものが待ち受けていたことでしょう。
この『黒』作中においても、”なにか”が、人々が道から外れるのを待ち構えています。 

バックナンバーがサイトで見れることですし、ネタバラシにはならないと思いますが、この作品は
神さまのいう○おりにゲームしたり魔法少女がオブ○エンドったりハ○イジュウが現れるような、
パニックホラーの類ではありません。ああいった得体の知れない存在にもりもり人が
ジェノサイドされていくような作品ではなく、飽くまで「隣り合わせの恐怖」は隣り合わせのままです。
おにいちゃん以外。
そもそもココはその恐怖を認識してすらいません。できません。

この作品をコズミックホラーと捉えるかほのぼの日常ものと捉えるか、それは読み手次第です。
ココとクロの日常を眺めるのであれば何の不安も恐怖もない「ほのぼの日常」ですし、
周囲の人々の目線に立ってこの漫画を読むなら狂気と恐怖と絶望に満たされた世界観でしょう。

僕はクロ目線で”父娘もの”みたいだなあ、と思いました。
手が掛かる天然娘・ココを影ながら支えつ遊びつ一緒に暮らすクロ、彼の感情は殆ど
絵からは読み取れませんが、ココと一緒で楽しい・嬉しい、ちょっと大変、そんなクロの
一喜一憂を節々に読み取れてほんわかさせられました。

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ふたりが幸せならそれでいいか。
マリアのおにいちゃんは犠牲になったのだ・・・

系統としては・・・困ったことに不勉強ゆえ類似作品が
『棺担ぎのクロ - 懐中旅話 -』(きゆづきさとこ / 芳文社)
くらいしか思いつきません。あれのダーク要素をめっちゃ強くしてほんのりホラー風味にした感じ。
或いはゲームだけど「サイレントヒル」のめっちゃ上手い人のプレイを見ているような???
自分で言っててもよくわかりませんが、ほんとそんな気分なんです。

第一印象はミト○ンっぽい絵柄で不安○種の空気を出しつつびんちょ○タンをやってる感じかなあ
、と思いましたが、いかんせん私は該当作品の単行本を購入していないため、
本来ならば名前を挙げる権利すらないのですが・・・
ちょっとこう例えるしかなかった己が非力さが哀しいです。

しかし非常に面白い作品だなあと感銘を受けたため、敢えて拙文ですがご紹介差し上げます。

ニッケルオデオン / 道満晴明 ドウマンセイマン
  小学館『IKKI』(2010年11月- 連載中)
 現2巻刊行

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【レビュー】
不条理 / シュール / 理不尽 / 非日常的日常

しばしば「奇才」「鬼才」と帯に銘打たれる漫画家というものを見かけますが、
この道満晴明はその中でも自分の知る限りとびっきりです。
そして、「ニッケルオデオン」は道満晴明作品の中でもとびっきりです。

本作品は、1話あたり見開き3~4ページの、独立したショートショートを集めた作品集です。
これほど濃密な3ページ漫画ってそうそうないんじゃないか、ってくらい、1話ごとにしっかり
キャラクターとストーリーと独特すぎる世界観を描ききる手腕は、比肩する漫画家などそうそう
いないのではないでしょうか。

IKKI連載ですが、第一編をこちらのWebページで読めます。

この第一編、間違いなく道満晴明ワールドの一端ではありますし、自分もこの話が大好きですが、
この空気から次の話でおもむろになんか切なくなるホモの話を投げつけて来て、更にその次には
絶望的なモンスターパニック(?)・・・と160キロのカーブの後に100キロのストレートを投げてくるような
緩急自在のまとまりがあるようでないような、でもやっぱりまとまってるし惹き込まれるショートショートを
これでもかと繰り出してくる、その量と質が尋常じゃない。

『ニッケルオデオン【緑】』 のScene7「契約」、Scene9「カミサマレガシィ」 は、まさに星新一の
ショートショートに匹敵するレベルの完成度を誇る4ページだと思う。
誤解を招かないように付け加えておくと、これは私にとって最大級の賛辞です。 

普段なら内容の画像を添えて紹介するところですが、1話4ページかつ不条理ショートショートという
内容のとおり、コマやセリフ、ページを切り取っても何がなんだかわからないし、かといって1話まるっと
スキャンなんて法が許しても私の矜持が許さないので、やっぱり購入して読んで欲しいところです。

たぶん星新一や阿刀田高が好きじゃないって人はあんまり受け付けないんじゃないかなあ。

系統としては、
『成程』(平方イコルスン / 白泉社) 
が辛うじて近いと言えるかなあと。
うちの蔵書郡の中では鬼才っぷりで平方イコルスンとツートップを争ってます。

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