ひつまん。

2015年04月

ソマリと森の神様 / 暮石ヤコ グレイシ-
徳間書店Webサイト『コミックぜにょん』連載開始(2015/04/26ー)
未刊行作品

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【レビュー】
ファンタジー / 異世界 / シリアス / ハートフル

昨日(4/ 26)に『コミックぜにょん』にて第一話が発表された、人外×少女の絆を描くファンタジー。

連載開始告知の一枚絵の時点で琴線鷲掴みにされ、待ちに待った一話も読んだ瞬間に虜になる
傑作オーラぷんぷんの期待作です。 



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とあるゴーレム(森の守り人)は、森の中で人間の少女と出会う。
少女はボロボロの身なりのうえ、首輪をつけられ孤独に座り込んでいた。

無題

その少女は、ゴーレムを見て屈託のない笑顔で「おとうさん」と呼びかけてきた。


・・・斯くして少女とゴーレムの旅が始まります。
この段階では、少女がどういった経緯で、そこにいるのか、そんな身なりなのか、何もわかりません。
色々と想像の余地を残した導入に、さっそく惹き込まれました。

ゴーレムと少女は、他のニンゲンを探して街に行きます。

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獣人・亜人たちはのんびり和やかに暮らしていますが、人間は見当たりません。
どうやらニンゲンは戦争の末に衰退、僅かな残りも迫害・捕獲の対象となり
ほとんど死に絶えてしまった世界のようです。
なんか和やかそうな獣人だけどめっちゃ怖いこと言うてる。設定が重い。

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世界観の説明が重くてシリアスムードと思いきや、「ソマリ」と名付けられた少女は
天真爛漫な癒しムード満載。
シリアスとほのぼののバランスが僕好みで絶妙です。

ニンゲンであることをバレないように、「ミノタウロス」族のフリをするため
角付きフードをかぶってるわけですが、このソマリ、かわいすぎる。

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ねこちがう。


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ゴーレムさんは表情が一切変わらないし価値観もズレズレだけど、
どうやら希薄ながら感情はある様子? 
むしろ感情のないゴーレムさんに父性を芽生えさせるほど
庇護欲をかきたてるソマリが凄いということかもしれない。 


いやしかしこれは素晴らしい作品ですよ。1話読んだだけで僕のお気に入り確定しました。
シリアスな世界観や過去、設定を仄めかしつつ安心感ある展開を序盤に続けて、
途中でガチシリアス・欝展開にするけど最後は大団円だったり哀しくも爽やかな泣ける〆だったり、
そういうバランスが大好きなんです。 

どういう展開になっていくかはわかりませんが、この描き込み・タッチ・テンポ・キャラクター、
それらを総合した作品の”空気”がすごく好きなので、期待を込めて続きを待つことにします。


再掲、1話立ち読みはコチラから。
合う合わないはあるでしょうけど、何はともあれ読み逃す勿れ。


1話だけなので類似作品の判断が難しいですが、

『魔法使いの嫁』(ヤマザキコレ / マッグガーデン)
『魔女の心臓』(matoba / スクエアエニックス)
IT’S MY LIFE』(成田芋虫 / 小学館)
好きな人は鉄板でしょうね。絶対に外さない。

ほか近い系統と言えそうなのは
『アリスと蔵六』(今井哲也 / 徳間書店)
『棺担ぎのクロ。 懐中旅話』(きゆづきさとこ / 芳文社)

ジャンルは少し違うけどシリアスと安心感のバランスって意味では
バックトゥザ★ヒーロー』 (鬼灯 / 徳間書店)
好きにもオススメできると思います。

ノー・ガンズ・ライフ / カラスマタスク
 集英社『ウルトラジャンプ』(2014年10月号ー連載中)
 既刊1巻


 001

【レビュー】
ガンアクション / 異能バトル / SF ハードボイルド
 
002
 
舞台はとある大きな戦争の後のスラム街。
戦争を契機に「身体機能拡張技術」という技術が確立され、
「拡張者」と呼ばれる身体改造手術を施した者たちが多く生み出された。

主人公はそんな街で拡張者に関わるゴタゴタの解決を生業とする乾 十三(いぬい じゅうぞう)。
自身も過剰拡張者であり、銃と化した頭部が彼のトレードマークである。

ある日、十三の事務所に逃げ込んできた奇妙な拡張者を匿ったことから、
彼は巨大な陰謀に巻き込まれていく・。

戦争特需と身体拡張技術により巨大企業に成長したベリューレン社という会社が
この作品のキーになるわけだが、お察しの通りこの会社が黒い。
〇イオ〇ザードの〇ンブレラ社とタメ張れるレベルで真っ黒。
街を牛耳る巨大企業に図らずもケンカを売ってしまった十三だが、
誰も認めず誰ともツルまない性格から、戦力は自分独りのみ。
カギとなるのは匿った拡張者の少年・・・?



設定自体はディメンションWや血界戦線、エリア51など既存作品にも多く見られる
人体改造・スラム街・異形のモノ・・・といったSFハードボイルドアクションの鉄板。

そんでもって、そういった既存有名作品の中に入れても見劣りしないほど
主人公がカッコいい。

004

非常識な外見に似合わずそこそこ常識的で勘も鋭く、言うまでもなく強靭で、
ウィットに富んだ皮肉も得意、頑固一徹で筋を通す男気もある。

003
 
目も鼻も耳もない、口みたいなのがついたリボルバー頭なのに、いや、そんな外見だからなのか、
決めゴマのカッコ良さが尋常じゃない。

果たして乾 十三とは何者なのか、どういった経緯でこのような異形になったのか。
「道具」呼ばわりされる事に対する異常な嫌悪と憤怒の理由は・・・
と、気になる点も多い。2巻が待ち遠しくて仕方ありません。、


下記に好きな作品がある人には、押さえといて損は無いというより
必修科目「読んでおかなければならない」のレベルだと思います。
『血界戦線』(内藤泰弘 / 集英社)
『トライガン・マキシマム』(内藤泰弘 / 少年画報社)
『ディメンションW』(岩原裕二 / スクエアエニックス)
『HELLSING』(平野耕太 / 少年画報社)
『ノブナガン』 (久正人 / アーススターエンターテインメント)
『エリア51』 (久正人 / 新潮社)
『KEYMAN』(わらいなく / 徳間書店) 
『GANGSTA』(コースケ / 新潮社)
『BLACK LAGOON』(広江礼威 / 小学館)
『デストロ246』(高橋慶太郎 / 小学館)  

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