ひとりぼっちの地球侵略 / 小川麻衣子 オガワマイコ

小学館『ゲッサン』(2012年4月号ー連載中)
既刊8巻

001


【レビュー】
ファンタジー / ジュブナイル / シリアス・バトル / ラブ(?)コメ

この春、高校に入学した少年・広瀬岬一は、登校初日からいきなり妙な先輩に
「お前の命を貰いに来た」と宣言される。
002

彼女は、一学年上の”ひどい変わり者”、大鳥希(おおとりのぞみ)というらしい。


003
 
なぜ「命を貰う」などと追いかけて来るのか問い質すと、
岬一の心臓はかつて自分がこの星に来た時に分け与えたものだ、などと突拍子もない事を言い出した。

当然信じられるわけもなく彼女の言葉を一蹴した岬一だが、
その夜に謎の生命体から襲撃を受けてしまう。

すんでのところで駆け付けた希は、その生物が他の星からの侵略者であり、
また、自身もたった一人で地球を侵略しに来たのだ、と告げる。
岬一は強い力を持つ彼女の心臓を持つが故に狙われている、
侵略者である大鳥希は、宇宙で唯一、岬一の”味方”だとも――。


様々な星からの侵略者を退けて自らが地球を侵略しようとする宇宙人?の少女に巻き込まれてしまった
不運な少年の運命はどうなってしまうのか。
004
 
タイトルは「ひとりぼっちの地球侵略」ですが、内容は一貫して「ふたり」だからこその
葛藤や苦悩、喜びや楽しみをテーマに進んでいきます。

006

めちゃくちゃ強くて文明レベルも高いのに、人付き合いをしたことがなくて不器用極まりない先輩が
ちょっとズレてるけどかわいい。

現在8巻まで刊行済みで、なぜ地球が侵略者に狙われるのか、大鳥希とは何者なのか、
岬一の過去に何があったのか・・・物語の革新もぽつぽつと語られ始めました。

先に風呂敷を広げて回収するのではなく、伏線を敷きながら設定を後出ししつつ答え合わせをするような、
巻を追うごとに面白くなっていくタイプの作品です。

設定・内容や世界観やジャンルなども含めて、僕が一番好きな漫画
『惑星のさみだれ』(水上悟志 / 少年画報社) 
と近いものを感じます。他には
『アリスと蔵六』(今井哲也 / 徳間書店) 
『青天の碧眼』(滝島朝香 / 竹書房)
『放課後カタストロフィ』(原作・猪原賽 作画・平尾リョウ / 小学館)
『ワールドトリガー』(芦原大介 / 集英社)
『ワールドエンブリオ』(森山大輔 / 少年画報社)
あたりのファンタジーが近いジャンルに入るかと。
ほか作品の雰囲気などは
タビと道づれ』(たなかのか / マッグガーデン)
ぼくらのよあけ』(今井哲也 / 講談社)
『スピリットサークル』(水上悟志 / 少年画報社)
などにも近いものがあると思います。