猛禽ちゃん / 阿久井真 アクイマコト
小学館Webサイト『裏サンデー』(2014年10月ー2015年4月)
全6巻・完結済

 001

【レビュー】
日常・ファンタジー  / ラブコメディー

小学館のWebコミックサイト『裏サンデー』連載の、ちょっぴりファンタジーなラブコメディ。


002
こちらが ヒロインの猛禽 るい。マジメで頑張り屋だけどちょっと笑顔が苦手で不器用。
首を180度回転できたり、木の上に住んでいたりと謎の多い女の子。

007
こっちは主人公(?)の小鳥 遊。ワガママ放題な不良少年。


物語は、ヤンチャしちゃってる小鳥くんが猛禽ちゃんのバイトしている店で
暴れてトラブルを起こしてしまうところから動き始めます。
後日カラオケボックスで猛禽ちゃんに再会した小鳥くんは早速インネンをつけようとするのですが、

008
こわいおねえさんがいっしょでした。


いろいろあって猛禽ちゃんの友人に弱みを握られた小鳥くんは
イヤイヤながらお詫びを兼ねて猛禽ちゃんと同じお店でバイトをするハメになるのですが、
どうやらバイト先のレストラン「グワイヒア」には秘密があるようで・・・?


005

えっ?

『人間』×『???』のちょっと新感覚なラブコメディー。


1巻は読んでみて「Webコミックの中ではまあまあ面白いかな」的な(エラそうですが)印象だったのですが、
この漫画、5巻~6巻のクライマックスで評価がウナギ登りしました。
何がって、一話一話読んでる時には気付かなかった二人の心情の変化や考え方の変化が、
ラストで一気に物語を動かしていくのですが、その展開というか構成が凄くバランス良くて。


自分至上主義で他人の気持ちなんて考えてこなかった小鳥くんと、
そもそも人の気持ちってなに?という所からのスタートな猛禽ちゃん。
もどかしいながらも確実に一歩ずつお互いを理解しようと歩み寄り、
それでも時に壁にぶちあたったり、周りの人の手助けだったり妨害だったりを受けながら
ほんとうに少しずつ前に進んでいく二人。


 003
笑顔が”作れず”、子供にギャン泣きされていた猛禽ちゃんが、
009
最終巻表紙に辿り着くまでの道のりがもう、なんというかほんとよかったなあって感じ。

クライマックスの見開きブチ抜きは予測可能回避不可能で、
「この漫画読んでて良かった」って心底思えました。

一話一話を切り取るとギャグテイスト有りのラブコメディなんだけれども、
全編通して読むと感動系ラブロマンスになるという二度おいしい作品です。

そんなに詳しいわけじゃないですが、ラブコメ・ラブロマで僕のお気に入りランキングを作るなら
間違いなく五指には入る傑作と断言できます。

一話試し読みは「裏サンデー」から。
アプリ「マンガワン」で全話無料で読めますのでそちらもおすすめ(※1日あたりの制限時間あり)

系統としては
『温泉街のメデューサ』(轍平 / 集英社)
『てるてる天神通り』(児玉樹 / 角川書店)
『姫さま狸の恋算用』 (水瀬マユ / マッグガーデン)
『ディアティア』(かずまこを / 白泉社)
『カプチーノ』(菊池まりこ / エンターブレイン)
仙石寛子作品集
  『背伸びして情熱』(芳文社)
  『三日月の蜜』(芳文社)
  『この果実は誰のもの』(芳文社)
  『夜毎の指先、真昼の果て』(白泉社)
  『あなただけ宝石』(白泉社)
  『花はニセモノ』(白泉社)
  『私に見えない恋心』(竹書房) 
あたり好きな人にオススメしたいところ。