(2018.8.1更新 Dropbox容量変更)

クラウドストレージ(またはオンラインファイルストレージ)は、ファイルをバックアップ、他のユーザーと共有、データ授受に便利なオンライン上のデータ保存・共有サービスです。個人ユーザー向けの人気のサービスは、パブリッククラウドを使ったサービスが多い。     

これまでファイルがどのパソコンからでも使え、Finderに一般のファイルと同様に表示される便利さからDropboxだけを主に使っていましたが、ほかの人気サービスも調べて使ってみようと思い立ちDropbox、Google Drive、Microsoft OneDrive、Amazon Cloud Drive、Boxサービス概要、料金を比較してみた。 

機能比較の一覧ファイルはこちら(OneDriveの共有画面が開きます:2つシートがありますが、「2018」が最新です)・(一時期リンクが内部向けになっていたので修正しました!)・・

https://1drv.ms/x/s!AlbriModEyOHkAs4wH8sLT4TPSBJ

↑こちらのExcelファイルはダウンロードもできます。



じつは表を全力で作ったら書きたいことがほとんどないのですが、それぞれ感想を紹介しておきます。

Dropbox

個人向けに関しては、無料版が0円(2GB)、Plus版が月額1000円(1TB)、Professional版が月額2000円(2TB)~

いまではiCloud driveもGoogle DriveもOne Driveもほぼ同じような挙動をするため珍しくなくなったけれど、「まるでデスクトップにあるファイルがほかのマシンから使えているみたい」なシームレスな使い勝手が特徴のオンラインストレージ。Dropboxはシリコンバレーにある起業を目指す人のための学校Y Combinatorで生まれたそうですよ。かなり前にアップルも買収したかったという噂も聞いたことがあります。

ユーザーエクスペリエンス的にはとても使いやすいですが、共有フォルダを「自分のパソコンでデータを削除するとほかの人からもデータがなくなる」ことや、モバイルデバイスの写真やスクリーンショットを自動同期したらとても無料では容量が足りない(私の場合はそうですが…)のがネックかも。また、有料プランの契約は年間プランのみです。(2018年現在は月額可能になっています) 

※同期したらパソコンのディスク容量が足りない、ということに関してはProfessional版サービスで「クラウド保持したすべてのデータをどこからでも利用可能に」するオプションが利用可能になっています。スマホアプリ版と同じ要領で、ファイルリストを見て使いたいものだけローカルに落とすことが可能な利用イメージになると思います(スマートシンク機能)。今後はこちらが主流になるのかもしれませんね。
ほかに、有料の個人向けのPlusとProfessionalの違いは、ディスク容量が1TB違う、ファイルの復帰可能な日数が違う(30日 vs 120日)、Dbx内のテキスト全文検索ができる、共有したファイルのリンク管理、閲覧者履歴が追加されるなどです。

また最近はビジネス向け利用にも力を入れているようなので、Business プランが複数あり3人以上から登録が可能、こちらの場合はどんなに安くても年間5万円ほどかかってしまいますが、ディスク領域は「3TB」もしくは「必要なだけ」とあるのでどうもいまのところ無制限に使える模様。



個人的には「同期エラーでデータが消える不具合が過去にあった」のですが、macOSを複数使っていてデバイスごとにアプリバージョンが違ったりする際にトラブルが発生したことがあるようで、いまは問題ないでしょう。なお、エレメンタリーかもしれませんが、DropboxはMacでしか使えない文字列をファイル名に付けるとWindowsから見えなくなります。Mac同士では見られて問題なく使えますし、生ファイル(古い!)を入れてクリエイターが壊れるみたいなこともないのですが(古い!)、Windowsでは、文字化けではなく、まったく見えなくなるのでビックリ! なんてことがあるかも。

少しだけ使うなら無料版でもいいですが、ファイルを共有すると、必ず相手がアップロードした分だけ自分の容量も使われてしまうので2GBはあっというまです。共同作業の場合に無料で通すのはかなり難しい。

※リンクにはお友達紹介リンクをしこんでいるよ
※いつのまにかProがPlusに名称変更らしい…なんだかな?
仕様変更したら株価下落。しかし本丸は8月9日の業績発表のほう

Amazon Drive

Primeユーザーは写真のみ無制限、最小は100GBで月207円、その上は1TBごとに月額1150円。

Amazon Drive は以前「Unlimitedストレージ」で容量無制限というオプションがありましたが、Unlimitedなくなりました。詳細はこちらに記載しました。

Amazon Prime Photoは、アマゾンプライムに入っている場合に無料、写真のみ容量無制限に保存できるサービス。問題は、このプライムの特典で手に入れられる領域は写真しか無制限バックアップできず、そこにはビデオとファイルは含まれないこと。ファイルの容量は5GBですから、本格的に使うには少なすぎます。

オンラインストレージの料金は現在Google Driveとまったく同じ価格帯です。

常駐型のデスクトップアプリ「Amazon Cloud Drive」は、Dropboxのように「オンライン上にもローカルのフォルダを作成する」というより「ホームディレクトリをバックアップする」という設計。これもGoogleの「同期とバックアップ」によく似た設計です。 以前は無かった自動シンクもできるようになっています。グループなどでの「共有」という概念は感じられません。

スマホ用のアプリで写真をアップロードするにはPrime Photoというアプリを使って自動バックアップ、閲覧ができます。 ただしここでも、動画はバックアップ範囲外ですからLive Photoや動画をスマホで取った場合その行き場がないわけです。

本気で利用するなら課金は必須のサービス。

Google Drive

※2018年5月15に変更発表あり:Google Oneが随時各国スタート。最小契約が100GBあたり200円程度となり。2TBで1000円(9.99ドル)と容量が倍程度になるとのこと。すでに契約してれば個別の申し込みは不要です。

Drive全体で15GBまで月額無料(Gmail、Photoを含む)、100GBで月額250円(年払いは207円)、それより上は1TBごとに月額1300円(年払いで1083円)

Gmailはいまだに容量が増え続けていると信じて疑わなかったのですが、いまでは無料枠は、Google Driveの合計使用量で15GBでキャップされていたのですね。

また30TBなどのオプションもありますし、1ファイルのファイル制限が5TBと大きいので、個人で大容量を一気に確保するならばGoogle Drive一択なのかなと思います(ビジネス版ならほかのストレージは無制限のものもあり)。

履歴と復元ができるのもいい機能ですが、履歴は、ドキュメントをGoogle Docsで開いて一つずつ確認するタイプの履歴機能(Wordの校正機能のようなイメージ)なのでコラボレーション向きかと思います。復元(版の管理)は自分の所有ファイルもしくは編集したファイルに対して行えるようです。履歴タイミングは結構細かい(保存30日)

たとえばバックアップしていた50ファイルくらいを一気に昨日の状態に戻したいというのには向かないと思うんだがコラボレーションで間違って修正されたファイルを戻すとか、誰が使ったか確認するとか、いいかも。


Google Photoは契約容量と関係なく、アカウントさえあれば全員使え、アプリもiOS、Androidともすでに充実しており、さらに「高品質」を選べば(過去のファイルもセッティングで「容量を解放」ボタンから圧縮すればディスク容量を0に)、容量はずっと0なので、無制限に保存が可能。

なお、Google DriveをDesktopで利用する際、以前は「Google Drive」というアプリが必要でしたが、今後は「Backup and Sync(同期とバックアップ)」というアプリを使います。設定がやや変わりますが、1つのアプリで「写真の同期」「デスクトップファイルのバックアップ」「共有フォルダ(Google Drive)の同期」を一気に行うイメージです。

Google Driveの共有機能はファイル所有権が明確で、フォルダ内に「ファイルをアップロードした人=所有者」のディスク容量だけが消費されます。ファイルを共有しているグループの他のメンバーは容量がカウントされません。比較的少ない契約でもグループ作業がスムーズに行えるのでよい仕様だと思います。一方で、なぜかファイルがアップロード・同期されないなどDropboxで体験しないエラーを実際、体験したことがあります(個人的におよび伝聞で。謎のエラーが多いのは困ります)

ビジネス向けは「Drive File Stream」というアプリに一本化(正確には二本化?)されます。ビジネス向けはストリーミング機能があるなど機能差もあり、そのあたりの差別化はDropboxもOneDriveも行っているので、各社今後も進みそう。


Microsoft OneDrive

無料では5GBまで利用可能。
50GBで月額249円に
ただし、Office Soloに契約している場合1TBまで無料なので、これが本命です。
また、企業など向けのOneDrive Businessは定価は月額540円(1TB)ですが、これもOffice 365に付属させることができるので基本One DriveはOfficeのオマケとして使うイメージです。

一時期全員に対して「容量無制限」だったOneDrive、一人の心ないユーザーが75TBもアップロードしたから容量が1TBに制限されてしまったというちょっとした悲しい話もあります。

アプリの使い勝手は、Dropboxに似ています。Mac 版は少し開発が遅いようだけれど、Windowsでは半分デスクトップにインプリメントされたような使い心地で使いやすい。また、個人、ビジネスなど複数アカウントがあれば、アプリからアカウントを複数追加し、同時ログインしておくことができます。 

個人向けのOneDriveには、Printscreenで撮影したスクリーンショットを自動的に保存できる(Dropboxと同じ)機能もあります。
ビジネス版では同じ機能が働かないようなのですが、その代わり、OneDrive BusinessのドキュメントをiOSで開いたときにコピーされず編集でき、ドライブ内に保存して戻せるような気がしますね。


ブラウザ上でOfficeが使えるWord OnlineやExcel Online、Power Point Onlineというサービスは、オンラインサービス自体は無料ですが、Office 365を入れているパソコンでは、ブラウザ上のOnlineファイルと、デスクトップアプリで編集するローカルファイルはシームレスな状態です。これらのファイルをOneDriveで操作すると、ファイルの扱い・ファイルを開いた編集の両方が、ブラウザでもローカルでもでき、多数のデバイスとシームレスやりとりできるのがとても便利。


ただ、ひとつ困ることは、Macでzip圧縮してファイルをアップロードしてシェアすると、Windowsで文字化けするそうです。昔そういうトラブル、よくありましたよね? Gmailとか使っていると不便さ忘れるけれど、これはうっかりするととても不便です。CleanArchiveみたいなものが必要です。

ちなみにOffice 365 ではSharepointもありますね。

Box

Box Personal 無料(10GB)、Box Business 1800円(容量無制限)など

使ったことがないので細かい感想がありませんが、エンタープライズでは人気のようです。個人向けはストレージサイズに対してプランの価格が高すぎるので、試験的にしか利用できなそう。

容量無制限、セキュリティ 、各種のアプリ(Blackberry版とかまである)、差分管理など、企業グループで使うサーバーとしては良さそう。


Apple iCloud Drive


5GBまで月額無料。ほかは段階的に、月額 130円(50GBまで)、400円(200GB)、1300円(2TB)となっている。(公式サイト2017/06/08現在)

iCloud DriveなのでWindows使えないと思ったら使えてた。きっと使いにくそうだけれど…。

Apple ユーザーでもiCloudはシンクさせるすべてのデバイスを最新のOSで統一しないとならないという意味ですごく敷居が高いのですが、個人的にもこれ、とうとう使い始めました。

「写真」は以前からすべてオンラインに上げることもできます(容量さえあえば)が、写真共有はあやしい挙動もありました(コマンドごとに同じファイルでも上書きせず別々に繰り返しアップロードしてしまう)し、今日びの写真の多さからいって、数十GBなどにすべてを保存することは無理でしょう。ごく一部の「同じMacを使っている家族や親戚と写真を共有する時用」レベルの使い方推奨。
 
一方で、デスクトップや書類フォルダをクラウドドライブ化するというのは賢いなと思います。デスクトップ全体がクラウドになっていれば、「ついデスクトップに置き忘れた」ファイルは、デフォルトでクラウドに格納されるので、もう「置き忘れ」は発生しないというわけです。しかもそのファイル、iPhoneの「フォルダ」からすぐに見られるのですよね。(エイリアス様のものが作成されているのでファイルの閲覧にはダウンロードは必要なのですが)

使い方次第ですが、Macユーザーならやはり、iCloud Driveはかなり便利だと思います。