罪の色 夢の色 愛の色 嘘の色

あの日君は心臓の匂いがした

月明かりの下で

妄想日記…
こんな日々がわずかでもあったのかなーて。

そしてあの2人の舞も、比喩ならば共に過ごした夜もあったかもしれない…。中将は夜の屋敷に走り込んだのかもしれない。

それこそ、内海にいたるための河にたどり着くまでにも、身を隠した夜もあったのかな…。紫の脚で歩けるわけないし続きを読む

氷艶2019(4) 〜2人の皇子、鳳と蝶〜

ステファン・朱雀君
流石の美しさ。完璧な造形美。それらを確立しているのは持って生まれた造作だけではなく、たゆまない団練と美を追求する世界に身を置きつづけて蓄積された美意識。

朱雀帝のビジュアルが公開された時のツレの心ない(?)言葉。
“コレに対抗してかなきゃいけないタカハシは気の毒だなー”
いやいや、どうせずっと昔からだし。
“タカハシが飾っても、2.5次元を脱しない。ステファンは完全にファンタジー”
…この、2.5次元という言葉は、けっこう刺さりました。
今のこの1つのジャンルとして確立した発展・勢いを持つ2.5次元界隈をナメんなってカンジですが、なにせ相手は2次元ではなく、ファンタジー!
夢の具現!
気品、風格、美貌、身長
勝てるか!(笑)

いいでしょう。いいですよ。
確かに、確かに高橋大輔は高身長の俳優の方々と並べは小さい。
ビジュアル的に劣るというより、何故か目方が×0.8になっている。
しかし場所が氷の上ですからね。タカハシダイスケが1番魔法を使える空間。その時彼の支配する空間は、あっという間に広がる。
そして同じく、もっとも氷上で輝くステファンと対立する関係!

アイスショーにステファンがいると、大輔さんを厳しい目で見ることが出来る。
滑り自体だけでなく、その存在感や華やかさを引き比べて、今の大輔さんのコンデションを観察するモードに入る自分がいる。
今の大輔さんはステファンより優っているか。それとも劣ってるか。確認しながらみる。

そんなのファンじゃないというひとはいるかもしれない。
因みにだからどうだとかはない。本音をいえば、どちらも黙らせて欲しい私を。そんな思惑を黙らせ、何も考えられないぐらい魅了して欲しい。
そうであるべき2人だとおもっている。

この「月光かり…」は並び立つ2人の滑りを同時に見ることが出来る。そんな贅沢な時間が幕が上がってそこそこで見ることが叶うのだから、なんて贅沢なショーなのだろう!
歌合と言う名の東西が誇る美の結晶のごときスケーターの滑り合戦!
公演中もなんどもこの贅沢タイムが訪れる度に、この幸福を噛み締めましたとも!

朱雀君の優雅で雄大なスケーティング。滑り出しから充分な間を保ち、いつもの煌びやかさに絹をまとったような柔らかさ。
西洋の舞踊が放つ押しの強い華やかさではなく、「空」や「流れ」を重んじる東洋の美が意識されたものだと感じました。
ステファンが静かな抑揚を美しい姿勢と長い四肢で裾をはためかせる威厳のあるスケーティングで魅せれば、小柄な源氏の君の滑りはまさに対極。

繊細でありながら誘い出す花の蜜のような滑り出し。輪唱のように滑りを反物を重ね合わせていくような2人の滑りの中、どこか挑発的に激しさを増していく源氏の舞。
小柄であるはずの彼が身を仰け反らせ、袖をはためかせ裾をひるがえせば、蠱惑的でありながら体躯で劣る兄に勝るとも劣らない存在感。

ステファンの雄弁で優雅な滑りに対し、彼は1関節多いのではないかというほど関節を自在に操り、「ため」からの「瞬間」を操る。
あの鮮やかな「間」がスローモーションを幻視させ艶を産む。タイムラグこそあの空間を生む艶の正体。

これが本気の高橋大輔かと、初演の触りにして思いました。
これほどなのか。
彼が求めた現役の身体とは。

氷上でもっとも自由な男。陸の可動域がそれほどではなくても、彼より身体のあらゆる関節を自由に使いこなし動けるスケーターはいない。
その男が新たに身につけた踊るための身体で、氷上をはためく。
以前のように公演を重ねるほど滑りのキレが増すという印象は特にはなく、最初から圧倒的なスケーティングを見せつけてきました。
艶かで、無慈悲なくらい。

髙橋大輔が誰もが惹かれてしまう魅力の持ち主を体現するのに、派手なメイクも雅な衣装も空を舞う髪も、要らないのだなと思いました。
それを取り入れるのは必要だからではなく、見たいという我々の欲。
その滑りそのものが、どうしようもなく惹かれ、人の心を奪う美しい存在だと主張してくる。芝居以上の説得力を与える。

しかし今回の舞台は、その持っている「魅力」を伝えるのではなく、生き様を魅せる舞台。
髙橋大輔がもつ滑りの「艶」は始まりであり、魅せるべきものは別なのです。

氷艶2019(3) 〜愛しきわちゃわちゃ〜

人の営みや心の合間をすり抜ける風のような存在。
そんな初演の光の君の登場シーン。
自分の錯覚か初演以降は演出が変わったような感覚を覚えました。
女官の位置が変わって感じたのは自分だけでしょうか?
彼女らと戯れることで、孤独を癒しているような、そんな印象に変わっていきました。

さてそんな誰だか確信が持てなかった若き豪速スケーター(だって、その時はあの垂髪姿は初見だったわけで←言い訳)は、市で駆け回る暴走族ならぬ安定したボディーコントロールとエグいエッジで、直ぐに誰だかはわかりました。

この時の頭の中将との掛け合いも、回を重ねる毎にだいぶ印象が変わりました。
初演ではもっと反発する気満々というか「オレはお前のいうことなんか、きかないぞーっ」とグレてる少年風だったのですが、その後は完全に中将に甘えた(⌒-⌒; )
彼には何を言っても見放されない。自分の心の内をわかってくれる。

そんな惚気ならぬ2人の信頼関係を見せつけられる感じになっていった(笑)
そもそもこの「月光かり〜」で本筋を動かしていたのが長道の秘めた愛ならば、話を展開してくれていたのは、中将の変わらぬ光の君への愛情(なのか?)
貴方があんなまっすぐでやんちゃな可愛すぎる皇子に育てたんですねってカンジ。アレは源氏も難しくなった兄への愛情を投影していたのでしょうか?

そして初、光の君のお声…
自分は内心、大輔さんは台詞あるだろうし、多分歌もあるだろうなと思っていました。もしなかったら、それは大輔さんが亜門さんの期待に応えられなかった時(笑)
しかし耳に届いた「そうだ」の声。
大輔さん? アレ?違う?? そもそも吹き替え? 録音??
初演は役作りのためか、私にはわかりにくかったです。気のせいかそれ以降、台詞が増えた気がするし、声のトーンも明瞭になりました。

表情の見える席だったわけではないのであくまで印象ですが、源氏の君が市をどう思っているかが公演を通して変化しているように感じました。
初演では気晴らしの為に潜り込んで、街の賑わいを「覗き見」しているようでした。

それが回を重ねるごとに彼らに愛着を持っていることが仕種や空気の柔らかさから伝わってきます。
源氏の君にとって市は隠れ家であり、飾らない自分で居られる場所になっていたのです。
その後の中将と街民とのやりとりからも、2人が貴族であっても彼等に愛情をもって接しにいることが自然と伝わってきました。

なのであのシーンは公演を重ねるごとにワクワクする1番の癒しの場面でした。ああいうわちゃわちゃは、大輔さんはけっこう上手。
一度はコメディタッチのショーがあってもやれると思う。
ずっとこの平和な時間が続けばいいのに…。そんなことを願わずには居られない時間でした。


ちなみにそんな自分が「ああ、大輔さんの声だ」と安心したのは、紫に声をかけたところ。あの優しいトーンが耳に届いた時、ふっと力が抜ける感じがしました。
声音に滲む孤独と共感。優しい夜の気配。夜が来なければ人は休まらない。そんな「安らぎ」にも似た時間。
守るものが出来た瞬間、源氏の君は「らしさ」みたいなものが芽生えたようにも感じました。
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