今回のジャパンオープンはテレビ観戦となりました。
見る前にまたネットで結果を見てしまいましたが、正直結果は予想通り…。

しかし、実際見てみると…
あれれれれ?
会場で見た方々の感想と温度差があり…。

ぶっちゃ、今回一番凄いと思ったのは…パトリックです!
正直、すげぇ。マジ、一番巧い。
というか、よかった。

これだけ半年で変わるって凄い。今までは飛ぶようなスピードばかりだったけど、緩急もついて軽やかで、腕や指の動きまでよくなった。

これでジャンプ飛べたら、去年よりずっと素敵。見ていて楽しい。
こんなにパトリックが素敵になるとは…。

プルさんも凄いと思います。だって、なんだか今らしくなった。まだ雑いけど、古くさがなんか抜けた。
この変化って、すごいことだと思う。
彼は進化しているし、戦える。

一方、残念だったのは…大輔さん。
期待し過ぎていたかな? 現地で見たひとの評価は高いので、テレビでは現れないスケールの大きさだったのかな?
今までのフットワークや上体の使いの巧さとは違うスケーティングの伸びが決め手となるプログラム。
その点は、この選曲、このコレオはステップアップとしては正解かと。

ただ、とにかく物足りない印象。パスカーレプロに毒されたかな?

このまま、辛口に行きます。まず、前半のステップ。物足りないというより、中途半端。何が表現したいか、よくわからない。悲しみ、嘲笑、虚しさなどを重く表現したいのか…。
ただ、コレオとの差を明確にするなら、もう少し軽快さがある方がいいのではと思う。
ロミジュリのステップが、2つが似通ってイマイチの印象になってしまったように…。まだ余白があると感じてしまうのは、彼の今までの印象ゆえか?
あの間延びを振り付けを増やさずして重くするには、かなりの動きの伸びが必要だと思う。

一番気になったのは最後の盛り上がりで、なぜそこにスピン!?
いや、構成的にわかるよ。でもあと二秒待って!!
あそこは一番盛り上がるところだからっスピンで昇化させるなら、チェンジフットによる減速がつらい。さらなるスピン技術が必要だよ(理想的なのはバタフライからフライングで入って欲しい)先に、他選手のウィルソンの道化師の動画を見てしまったから、比べると劣る…。バトルのじゃなくて、去年の。この選手、今年持ち越しじゃないかな? 最後、イーグルでサークルを描き嘆きを表現するところがなかなかに盛り上がる

コレオは滑りにだけ頼っているので、もう少しディープエッジで緩急をつけた方がラストの盛り上がりに乗ると思う。シーズン後半に向けて、これ以上盛り上げられるプロになるのか不安になりました。
ブルースの時はそんな不安なかったのになー

高得点も、ジャンプを頑張ったのかと思いきや、回転不足がいっぱいだ…。
まだ初戦だから、今からだとわかっているんですけどね。

さあ、大輔さんはシェイちゃんと、奈々美先生の名前を、あげることが出来るのか…。
喝采ではなく、まだまだだよっていってあげて欲しい。

珍しく、辛口な感想となりました。
でも実は、毎日リピ中毒。
こんな風に何度もリピしちゃうのは大輔さんだけ。そしてステキなタンゴよりリピしてる(笑)

ああ、楽しみだーっ
このプロをどんな風にしてくれるのか!

そういえば、ネットで見かけた受け売りなのですが、今回のチャンのプロ との因縁は面白いです。
同じくオペラなんだと思いきや、この作者二人は親友同士だったそうです。
それが色々上演のことで仲違いし、この2つの演目どちらが秀でているか。それは観客が決めてくれるという…。
時を越えて、また2つの演目が競われることとなったわけです。

さてさて、どうなるか…。でも正直、若手の成長の方が怖いですね(笑)