2009年04月10日

ぐみ

AZです。

zackeyもnyaveさんも、みんな帰っちゃったよー。孤食だ。しかも、あの部屋で一人で寝るのは恐怖だって、この間zackeyが言ってた。なんで帰る日を明日にしたんだろう…。うえぇええぇ。

まぁいいや。
今日は沖ノ島に行きました。そこで見つけたナマコさんと、先月の高校生の実習でドレッジに引っかかったナマコさんの紹介。

グミグミの骨片グミ
棘皮動物門ナマコ綱キンコ目キンコ科グミ Cucumaria echinata





高校生の実習の時のドレッジに大量にいました。その数日後にNHKのニュースで「千葉県でグミが大量発生」というニュースがありました。漁の網に詰まるからよくないとかなんとか。今までは九州の方で問題になっていたけど、館山にもグミが!という内容。でも図鑑によると、「相模湾に多産し、伊勢湾および有明海にも産する」と書いてあるから、温暖化云々のせいだというのはちょっとね。
乾燥させると肥料になるし、塩で処理すると魚のえさにもなるようなので、なにかしら利用法はあるみたい。

見た目として、砂の中に転がっている様は、まさにカブトムシの幼虫。サイズも同じくらいだし。触手は水槽の中で慣れた頃に出てくるようです。結構立派。10本ある内、2本は短いのが特徴。植物のグミに似ているからこの名前がついたのでしょうか。植物のグミは美味しいけれど、さすがにこれは…。
右の写真はグミの骨片。網目状のリングから突起が1本。他にも形成途中の骨片が何種類もあったけど、骨片はこの1種類しかない。紛らわしくて同定が難しかった。


ムラサキグミモドキムラサキグミモドキムラサキグミモドキ
棘皮動物門ナマコ綱キンコ目グミモドキ科ムラサキグミモドキ 
Afrocucumis africana




今日の沖ノ島で先生が見つけたもの。「ムラサキグミモドキだと思うけど、きちんと同定はしたことがない」という理由で、やってみました。
骨片からしても、体色からしてもムラサキグミモドキ。間違いなく。大きさはグミとほぼ同じ。体色は背側はムラサキ色だけど、腹側が白色。岩の割れ目によくいる。グミは海底にいるのに比べて、こいつは海岸の岩場にいるから、確実に似て非なるものなんだと思う。グミモドキには他にもグミモドキ、オキナグミモドキなんていうのもいる。この2種は海底にいるからムラサキグミモドキよりはグミっぽいのか。


ちなみに。ナマコは皮膚に骨片(骨があるんだよ!)というものを持っていて、種によって形が違う。顕微鏡で観察すれば、どの種なのか一発で分かります。なので同定には骨片を見るのが、いちばん楽な方法。爪の先くらいの皮膚をハサミで切り取ってカバーガラスで押しつぶせばいいけど、皮膚が厚くて硬い場合にはアルカリ性洗剤でタンパク質を溶かすと、骨片だけが残るのでとても見やすい。

ナマコさんを傷つけたくない時には、骨片を見ない方法もある。形、体色、大きさ、触手の数とそれぞれの長さ、管足(イボイボしているもの)の出方と並び方に長さ、間歩帯(管足のないところ)の様子、あとは生息地などなど。これらを総合すれば同定することも可能。
とてつもなく面倒だから、私はナマコさんに皮膚を提供してもらうよ!



sea_urchin_tateyama at 20:11│Comments(2)TrackBack(0)磯図鑑 | AZ

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この記事へのコメント

1. Posted by nyave   2009年04月11日 14:37
やほー。もう東京に帰ったのかな??
しかしすごく良い骨片ですね!
グミの方もわかりやすいし、ムラサキグミモドキのも図鑑で見たことあるのそのまんまで素晴らしい。
グミの利用法にびっくりです。意外と使えるんだなぁ。
2. Posted by AZ   2009年04月12日 15:41
>nyaveさん

やっぱ東京は都会じゃふ。人がいっぱいいるおー(・ω・)

骨片かわいい。ウニの骨片もいいが、種によってこんなに違うのは画期的だと思う。

…味が気になるなー(独り言)

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