2004年12月12日

シンボルアスリートは時代遅れのシンボル

 北島康介選手、清水宏保選手、谷亮子選手、野村忠宏選手などに続き、野口みずき選手もJOCの肖像権ビジネスを拒否する意向とのことだ。理由は競技に専念したいからとのこと。


 そもそも肖像権を自身で管理した場合に2000万円以上の収入がある選手にとってその金額の問題も大きいが、それ以上に野口選手のようにJOCの都合によってスケジュールが制限されることはJOCに協力することは自分の首をしめることになる。
 またJOCに管理を依頼した場合には自社広告にさえ出るためには2億円という多大な金額をJOCに支払わなければならないことになってしまう矛盾もある。
 これに対し、JOCは拒否した場合にその競技団体への強化費の減額という対抗手段を用意している。これも甚だおかしいことだ。北島選手は対抗手段として自ら強化費の代わりに連盟へ寄付を行なうことを表明しているが、なぜ北島選手が寄付しないといけないことになるのか。
 JOCはこういう権威を利用した人質ビジネスモデルは即刻やめるべきだ。個人に属する権利は個人が自由に管理することが基本であり、管理をJOCに依頼するかどうかは選手が決めることだ。JOCは他の肖像権管理会社よりも優位な条件を用意すればいいだけのことだ。他の競合会社と公平な競争状態がのぞましい。
 そもそも各競技団体も強化費目的で自身の選手を売っていることになる。JOCからの強化費を目当てに努力を怠っているツケを個人に押し付けているにすぎない。JOCから強化費がでないならば強化費は各競技団体で考えるべきことだ。努力しない団体間の持ち合いはやめる時期に来ている。もうそろそろスポーツ界も自立し可能な競技団体は積極的にプロ化を考える時期だ。

seablog at 12:45
スポーツ 

トラックバック一覧

1. JOCは共産主義??  [ 立ち呑み黙示録【ブログ版】絵日記 ]   2004年12月12日 22:00
Excite エキサイト : スポーツニュース 陸上女子マラソンの野口みずき(グローバリー)が、日本オリンピック委員会(JOC)が新しい肖像権ビジネスの中核とする「シンボルアスリート」の契約に応じない見通しとなった。指導する藤田信之監督が、「契約すればCM撮影など
2. 金メダルのビジネスモデル  [ ノーリーズン再び ]   2004年12月15日 22:41
JOCが来年から導入するマーケティング事業の軸となるシンボルアスリート制度ですが、北島康介選手、谷亮子選手、野村忠宏選手に続いて野口みずき選手も辞退、また室伏広治選手も態度を保留するなど、早くも岐路に立たされています。...
ちょっと古いネタで恐縮ですが。 昨年末(確かクリスマス)、フィギュアスケートの試合を見に行きました。 浅田真央選手がトリプルアクセルを2回決めた試合です。 (安藤美姫選手が

コメント一覧

1. Posted by 宏香   2004年12月13日 22:02
またまたトラックバックありがとうございます。
北島としては「チョー気持ち悪い」話ですよね。
個人的には所属企業のCM活動だけでも許可して欲しいですね。特に男子駅伝などは中継のおかげで有名になった選手がどんどん実業団入りして活躍している現実を見ると、駅伝の活躍で企業PR度があると見込んでいる企業も多数ありますからねぇ。タレントよりもギャラは安く上げられますし、企業スポーツへの取り組みも高く評価され、なおかつスポーツの貢献も高まるんではないでしょうか?
それを「パートナー制度」でJOCが邪魔してるのは残念!波田陽区のようにざっくり斬りたいですね(笑)。
2. Posted by Shintaro   2005年12月25日 18:13
>人質ビジネスモデル
見事な表現ですね。

北島選手を始め、拒否した選手はそれぞれの競技団体に寄付を行わないと裏切り者扱いされそうで可哀想です。
3. Posted by SEABLOG   2006年01月25日 08:00
こんにちは。TB・コメントありがとうございました。
トリノオリンピックが近づいてきてさらに問題が顕在化してきましたね。
シンボルアスリートを優先的にオリンピック派遣すると思われても仕方ないようなあからさまなことを行なうとは...。
もはやオリンピックは純粋なスポーツから離れてきて単なるショーに近づいているということですね。
またよろしくお願いします。
4. Posted by kuru   2006年03月13日 16:18
JOCについてのコメントも同感ですが、そもそも
この"シンボルアスリート”なるシステムを作ったのは
大手広告代理店Dです。
シンボルアスリート制度によって、Dは
JOCスポンサーから1社あたり3億円取って、
シンボルアスリートには1人あたり2000万円しか払わない・・・。
これは小学生が計算しても、D大儲けの図式が
はっきりわかるのではないでしょうか。
しかも、代理店はD独占。

アスリートにとっても、JOCにとっても不利な話が、
いまもなお成り立っているのは、JOCや
各スポーツ連盟内のごく一部の人間が、
Dと癒着しているからです。

今回、あるスポーツ連盟の不祥事がすっぱぬかれたのも、
電通と切れようとする連盟内部の一部の動きに対し
電通のメディア操作による圧力がかけられたためと
思われます。

5. Posted by SEABLOG   2006年03月14日 00:14
kuruさん、こんにちは。
たしかにそうですね。スポーツだけでなく政治や大手企業の人事、国際政治などいろいろ関係していますよね。

ただ、JOCも各スポーツ協会も自らの頭脳がないことも事実。利権が頭脳の育成を阻んでいるんですよね。どこも一緒なのかもしれませんが...。
かつてイチロー選手を売国奴と言ったナベツネ氏は本当はそういう利権に群がるものを売国奴と呼ぶべきですよね。

またよろしくお願いします。
Link
Archives
Page