小中学生の子ども達が一生懸命バレーボールをやると
自然と笑顔が見られます。
一生懸命やることで楽しくなり
自然に笑顔になっていきます。

 
その姿を見て、
「やる気がないのではないか」
「必死さが足りない」
と思う指導者もいます。
一生懸命やるというと悲壮感が漂っていて
大声を出して必死の形相にならないといけないと
思っているのでしょう。

 
そのような指導者が子ども達に
「やる気が感じられない」など
言うと、何を言われているのかわからず
ぼかんとした顔をします。

 
笑顔でも、自然に出る笑顔
作られた笑顔があります。
高校などの体験会に行くと
いやにニコニコ笑顔を振りまいて
わざとらしく楽しそうに練習している場合があります。
自然な笑顔とわざとらしい笑顔はすぐにわかります。
わざとらしい笑顔のチームは、試合で劣勢になると
どのような表情をしていいのかわからなくなります。

 
その作られた笑顔や優しさに惑わされてしまう人もいます。
高校へ進んでから気がつき
悔やんでも遅かったという話は多く聞かれます。

 
さて、必要でない位の大声を上げて
必死に練習している選手は
目の前のボールに対して頑張っていることが多く
あまり周りや相手を見たり、考えたりしない傾向があります。

 
その姿が良いと思っている指導者は
あまり具体的な指導ができなかったり
選手自身が考えるようにするような指導ができなかったりします。

 
現代はインターネットを通してでも
誰でも情報や知識を得ることができます。
選手の方が指導者よりも知っている場合もあります。

 
一方的に上(指導者)から下(選手)
指示をしたり威張ったりする時代ではありません。
指導の方法も考えることが必要です。
指導者は日々勉強です。
体験練習の様子
58227