2003年03月
2003年03月23日
君も「海守」になろう
久留和を出て立石を通って佐島へ。小田和湾に入って湾の奥をぐるっと一周するコース。 湾の中は波が無いのでカヤックは係留中の漁船や大型ヨットの間を抜けて鏡面の如き海面を滑るように進みます。 湾の中の観音鼻を抜け、釣り人でにぎわう毛無島の横を通って発電所。そこから先は自衛隊の駐屯地、厳重な警備網をかいくぐって湾の奥まで侵入します。 |
湾の奥では海苔の養殖棚ができていました。浅瀬に立てられた無数の竹棚の間には青々とした海苔が育っています。
こうやってシーカヤックに乗って海を回っていると国籍不明の不審船や危険な生物に出会うことも多くあります。 |
この「海守」は海上保安庁が募集している日本の海を守る義勇兵の制度です。 江ノ島に上陸した不審な潜水艦や、某国の工作船、石油タンカーを狙うベスターや真珠貝を食い尽すガマクジラといった海からの脅威を勇敢なシーカヤッカーが力を合わせて退治するという夢のあふれる仕事です。 早速海上保安庁のホームページから入会手続きをしました。入会すると会員証や無線機になる秘密バッチ、勇気のしるしのステッカーなどが送られてきます。 勇敢なシーカヤッカーはぜひこの「海守」に志願しましょう! (距離6.5nm、平均速度3.3kt) |
2003年03月16日
春の海のヒネモス
「春の海ひねもすのたりのたりかな」江戸時代のシーカヤッカー蕪村の有名な句です。 菜島往復の定例コース。(距離4.6nm平均速度3.1kt) |
2003年03月10日
八景島ジェットコース他の真下にて
いつも漕いでいる久留和海岸を離れて三浦半島の反対側、横浜市の金沢八景に行ってみました。 人工浜の「海の公園」。横浜市の施設だけあってトイレや水道も充実しています。駐車場は1日1000円、朝から一日遊ぼうと思えば駐車時間を気にしなくていいので安心です。 駐車場でカヤックを車から降ろしてカートで海岸まで運びます。 |
「ウインドサーフィンは海岸の右端から出航して下さい」と看板に書いてあったので、シーカヤックもそれに従って海岸の端っこから出ました。 下が緑なのは芝生ではなくて一面の岩海苔。滑って転びそうになります。向こうに見えるおじさんはこの岩海苔をいっぱい採っていました。 |
風も波も無く鏡のような海面。正面に見えるのは八景島シーパラダイスのジェットコースター。 デッキには地図とGPSを装備して迷子にならないように注意します。今回は湾だけでなく、運河や川も探検するので地形図は必携です。 |
海の公園と野島の間の運河は釣り舟の航路になっているので野島に向かうためには一度大きく沖に回りこまなくてはいけません。 地図(2):航路を回り込んで野島公園を見たところ。 |
地図(3):野島公園と日産工場の間の水路に入るところ。ここには一般の船舶が入れないように杭が立っていますが、カヤックはその間をすり抜けて入れます。 この水路の手前にもブイのフェンスがあったけど、ちょうどカヤックの幅の隙間があったのでその間を通りました。カヤックだから出来ることです。 |
地図(4):平潟湾の南に流れ込む鷹取川。追浜高校、追浜中学、横須賀市立北部図書館のあたりは川沿いに桜の並木が続きます。 この日の桜はちょうど五分咲き、満開にはもう少し間がありそうですが、水面にも桜が映ってすっかりお花見気分です。桜の木は下から見るのが一番きれいに見えるそうです。カヤックで川から見る桜は特等席です。 |
地図(5):侍従川、かなり川幅のある運河で、途中には関東学院のカヌー部の艇庫もありました。 国道16号線を越えてどんどん遡上します。 |
侍従川を下って平潟湾に戻ります。この河口にもブイのフェンスがあったけど、なぜかカヌーが抜けられる隙間が作ってあります。 正面は野島。 |
平潟湾の奥をぐるりと回って、湾の北に注ぎ込む宮川を遡上します。 国道16号線の下を通って、ダイエーの横を抜けてそのまま京浜急行の線路も越えます。 |
地図(8):宮川の分岐点、正面に見えるのはバザアル金沢文庫。 この右の支流は谷津川になります。そのまま進めば京急金沢文庫の駅。 平潟湾に戻って野島の北側の運河を抜けて海の公園に戻りました。
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地図(11):休憩してから再び出航。今度は正面の八景島へ向かいます。 海の上に突き出したジェットコースター。 |
コースの下にはまるで誘うような水路が……。 真下から見るジェットコースターは迫力あります。頭の上に落ちてきそうな恐怖。こんなところを通っちゃいけません。 八景島シーパラダイスのお客は海をよく見ているようでカヤックを見つけるとカメラを向けたり手を振ったりしてくれます。
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八景島一周は40分程度。海の公園に戻るとウインドサーフィンも多く出ていてその間に上げました。 今回、三浦半島の東京湾側を初めて漕いでみました。新しいエリアを漕いでみるのは面白い発見がいっぱいあります。 |