近江商人発祥の地として知られるこの町には、和と洋の風景が自然に溶け込み、
どこか懐かしい空気が流れる町でした。
今回は、建築家であり、『メンソレータム』で有名な近江兄弟社を創業した
ウィリアム・メレル・ヴォーリズの建築を中心に巡ってきました。
近江八幡に数あるヴォーリズ建築の中で、私が特に印象に残った建物をご紹介したいと
思います。
ヴォーリズ記念館
かつてヴォーリズが満喜子夫人と暮らした住居。
こじんまりとしたレンガのステップから玄関の中に入ると、靴入れ兼用の腰掛が。
人が集い易いように配置され居間の暖炉、更に奥へは和室が続きます。
キリスト教の伝道活動・建築・医療・教育の分野で活躍したヴォーリズですが、
質素で『隣人愛』に満ちた暮らしをおくっていたそうです。
池田町のレンガ壁と旧近江ミッション・ダブルハウス
迫力のあるレンガ壁。街並み、緑とも調和しています。
ひとつひとつ形の異なるレンガ。手焼きレンガを作る過程でできた焼き損じのレンガを活用したそうです。
近江兄弟社学園ハイド記念館
いまは、学生の集いの場。ゆったりと、時間が流れる。
以前は幼稚園だったため、階段の手すり・イス・洗面所など子供サイズ。
ここでも、ヴォーリズのやさしい設計を見ることができました。
最初はのんびり、ゆったりお散歩気分だったのですが、ヴォーリズ建築の内部や展示パネルで
ヴォーリズの人生に触れることのでき、充実した一日でした。
日本の気候や風土や習慣、考えぬかれた導線。また学校の設計では、日々使う子供たちにやさしい設計。
常に実用性を重要に考え、そこに簡潔で豊かな外観のデザイン。
『建物の風格は人間の人格と同じく、その外見よりもむしろ内容にある』という、
千里中央店の池内店長が紹介していたヴォーリズの言葉が、実感できました。
私も、使い手が健康で快適な空間作りを第一に考え、お庭つくりを続けていきたいと思います。
ザ・シーズン 大阪南港ATC 鶴井