小学校のころ
夏休みがあけたくらいに
誰かが必ず作文を読んだ
そのときのことを
ふしぎなくらい よく覚えている
「人にしんせつにするなんて、
ばかみたいだと思っていました
でも、人にやさしくすると
自分にかえってくるって、わかったんです!
だから、これからも、
わたしは 人にやさしく
いきようと思います!」
「差別なんてしない!
わたしはそう決めました!」
そのときのわたしは
知らなかったのです
こんなことを言う子たちはみんな
「こう書けば、先生がほめてくれる」
「こう言えば、みんなより優秀な生徒と自慢ができる」
「おこづかいがもらえる」
そう思って書いていたこと
わたしが今でも帰り道で
線路に向かって歩こうかなと
夜道をとぼとぼ歩いたり、止まったりするのは
あの子たち
そしてあんな子供たちを
よいこ、よいこと認めていた
ずるがしこい人たちのせいなんだと
とてもくやしくなる
「人のために働くとか
バカみたいな夢を持ってるやつは
2,3年くらいでやめていく
現役で働き続けられるのは
現実を知っている奴だけだ」
そう言っている人を見たことがある
わたしは甘い夢を見ていたわけじゃない
楽して、おいしい思いができると思ったことなんて
一度もない
だけど人は
「やさしくするのが、一番大事なことなんだ!」
と思い込んでいる人は
「うすらバカ」だと鼻で笑うんだ
知らなかった
あのさくぶんは全部
嘘だったなんて
みんな、正しいから、
表彰されるって信じてたから
いいことを言うから
正しいことを言うから
褒められてるんだって、
本気で思ってたから
いきていると
毎日、たくさんの人に
やさしくされる
こんな素敵な国は
日本しかないって、言われたこともある
でもわたしは
どっちが正しいか
見極めるために
じっと見てたんだ
さくぶんは正しかったのか
それともまちがっていたのか
でも、さくぶんは
嘘だった
「あのおっさんウザイよね、マジめんどくさい。死ねばいいのに。」
そんなことをいってても
おかねはもらえるんだ
そういう人こそ
おかねがもらえるんだ
つまり、長生きできるんだ
今言われたって、どうしようもない
これまで右利きで育ったのに
「やさしい子になりなさい」
「いつも笑顔で、あいさつできる子でいなさい」
そのために右手で
いっしょうけんめいお箸を握ったり
何かをつまんだり
誰かに運んであげたりしてたのに
「大人なんだから、現実を見なさい」
って、左手にさせられたって
どうしたらいいかわかんないよ
手だったら
練習すればなおるけど
練習したってできないことは
いっぱいある
さいしょから、上手な生き方を
教えてくれればよかったのに
なんで、嘘ばっかり教えるんだろう
みんながみんな、
社会に便利な子どもになって
ほしいんじゃないの?
どうして最初はおりこうさんで
大人になったらいきなり
わるいこでいることを 強いられるの?
何が正しくて 何が悪くて
どうやって生きればいいか わかんない
だってもう
まわりはみんな、わたしが夢見るうすらバカだって
思ってるんだもん
夏休みがあけたくらいに
誰かが必ず作文を読んだ
そのときのことを
ふしぎなくらい よく覚えている
「人にしんせつにするなんて、
ばかみたいだと思っていました
でも、人にやさしくすると
自分にかえってくるって、わかったんです!
だから、これからも、
わたしは 人にやさしく
いきようと思います!」
「差別なんてしない!
わたしはそう決めました!」
そのときのわたしは
知らなかったのです
こんなことを言う子たちはみんな
「こう書けば、先生がほめてくれる」
「こう言えば、みんなより優秀な生徒と自慢ができる」
「おこづかいがもらえる」
そう思って書いていたこと
わたしが今でも帰り道で
線路に向かって歩こうかなと
夜道をとぼとぼ歩いたり、止まったりするのは
あの子たち
そしてあんな子供たちを
よいこ、よいこと認めていた
ずるがしこい人たちのせいなんだと
とてもくやしくなる
「人のために働くとか
バカみたいな夢を持ってるやつは
2,3年くらいでやめていく
現役で働き続けられるのは
現実を知っている奴だけだ」
そう言っている人を見たことがある
わたしは甘い夢を見ていたわけじゃない
楽して、おいしい思いができると思ったことなんて
一度もない
だけど人は
「やさしくするのが、一番大事なことなんだ!」
と思い込んでいる人は
「うすらバカ」だと鼻で笑うんだ
知らなかった
あのさくぶんは全部
嘘だったなんて
みんな、正しいから、
表彰されるって信じてたから
いいことを言うから
正しいことを言うから
褒められてるんだって、
本気で思ってたから
いきていると
毎日、たくさんの人に
やさしくされる
こんな素敵な国は
日本しかないって、言われたこともある
でもわたしは
どっちが正しいか
見極めるために
じっと見てたんだ
さくぶんは正しかったのか
それともまちがっていたのか
でも、さくぶんは
嘘だった
「あのおっさんウザイよね、マジめんどくさい。死ねばいいのに。」
そんなことをいってても
おかねはもらえるんだ
そういう人こそ
おかねがもらえるんだ
つまり、長生きできるんだ
今言われたって、どうしようもない
これまで右利きで育ったのに
「やさしい子になりなさい」
「いつも笑顔で、あいさつできる子でいなさい」
そのために右手で
いっしょうけんめいお箸を握ったり
何かをつまんだり
誰かに運んであげたりしてたのに
「大人なんだから、現実を見なさい」
って、左手にさせられたって
どうしたらいいかわかんないよ
手だったら
練習すればなおるけど
練習したってできないことは
いっぱいある
さいしょから、上手な生き方を
教えてくれればよかったのに
なんで、嘘ばっかり教えるんだろう
みんながみんな、
社会に便利な子どもになって
ほしいんじゃないの?
どうして最初はおりこうさんで
大人になったらいきなり
わるいこでいることを 強いられるの?
何が正しくて 何が悪くて
どうやって生きればいいか わかんない
だってもう
まわりはみんな、わたしが夢見るうすらバカだって
思ってるんだもん