わたしは人と違うから
いっぱい我慢をしないといけない
いつの日からか…
わたしはそう、義務付けられていると
思い込みはじめていた

わたしが好きだと思うもの
みんな嫌いなはずだから
わたしは好きって言わなきゃいけない

わたしが怖いと思うもの
みんな怖いと思わないから
わたしは怖くないと言い聞かせる

わたしは間違っていて
みんなが正しくて
だからわたしは我慢しなくちゃ
我慢しなくちゃ
我慢…
我慢…

そうしてたまったエネルギー
苦と負と悲と疲がたまったエネルギー
いつか、爆発してしまう
当たり前だ
頭はちいさなコンピューターだもの


そうしてわたしの頭は
何度か爆発を起こしてきた

「もう、我慢できない!!」
「わたしが、どうして、我慢しなきゃいけないのっ!!」
「わたしは、本当はこの人が、大嫌いなのに!!!」

そうして起こった爆発は…
すべて、わたしが、間違っているの

誰も…
我慢しろなんて、言ってない
言っている人もいるけれど
そう言う人は、みぃんな、わたしの嫌いな人
わたしの大好きな人たちは、
誰一人として、
「我慢しろ」なんて、言ってない


「嫌いな人の言うことも、聞かなくちゃ」
「嫌いと思うわたしが、間違っているんだもの」
ぜぇんぶ、わたしの、勘違い


爆発は
わたしの大好きな人たちを
深く、深く、傷つけてきた

爆発が起こるとき
苦しみと、悲しみと、憎しみと、疲れが、頭の中を占拠して
大好きな人が、消えてしまう
この世は全て
嫌いな人でうめつくされていて
嫌いな人の理屈が、正しいように思えて…

よぉく、見てごらん
その我慢の、苦しみも、悲しみも、
大好きな人を思えば、ちっぽけなもので
そのひとたちを傷つけるには、
あまりにも、くだらないこと

どうか、許して
わたしは、みんなと違うんだ
誰にも打ち明けないけれど
わたしは、人と違うって
ハンディキャップを、負い目に感じて
無駄な我慢をし続けてきたの

わたしの爆発で、失った「大好きな人」は、
数えてみれば、それはそれはたくさんの数…
わたしは、たくさんの人に…愛されてきたかはわからないけれど
たくさんの人を、好きになってきた

失った大好きな人を、返してよ…
わたしの、馬鹿な馬鹿な頭よ
もう一度、あの人たちと
お話がしたいんだ

取り返せない過去
時間を戻せたら、いいのに…