2014年10月

2014年10月23日

<エボラ熱>対策強化急ぐ 入国者水際チェックなど

西アフリカで流行し、感染の拡大が懸念されるエボラ出血熱への対策として、厚生労働省が検疫の強化や国内で患者が出た場合の態勢づくりを急いでいる。入国者に対する水際でのチェックや、小規模な診療所で患者が見つかった場合の対応が課題だ。

「米国で患者が出たことで、にわかに緊張が広がった」。厚労省の担当者はそう打ち明ける。同省は、エボラ熱が国内で流行する可能性はほとんどないとみている。しかし西アフリカでの感染者の増加に歯止めがかからず、米国での医療従事者への2次感染が波紋を広げていることが、同省の対応に影響している。

今月21日、厚労省は流行が広がるリベリア、ギニア、シエラレオネの3国からの入国者への検疫態勢を強化した。患者との接触歴や症状の有無に関わらず、21日間にわたって健康状態を検疫所に報告することを義務づけるという内容だ。

エボラ熱は潜伏期間が長く、感染しても空港では症状が出ていない場合があるため、入国後の健康の監視が重要だとしている。健康監視は検疫法に基づく措置で、報告事項は1日2回(朝・夕)の体温などが含まれる。

しかし空港でのチェックには限界がある。厚労省の幹部は「滞在した地域や現地の状況を申告するよう求めても、意図的に隠されれば検疫をすり抜ける危険がある」と指摘する。3国から日本への直行便はなく、空路はパリやロンドン、ドバイなどを経由する。米国で発症したリベリア人男性は患者との接触歴を「ない」と虚偽申告し、検疫をすり抜けたとされる。

厚労省は、国内で感染者が発生したときの備えも重視する。国はエボラ熱など危険な感染症の患者を受け入れる45の医療機関を指定。隔離施設や防護服を整備している。問題は、診療所など小規模な医療施設に感染が疑われる患者が来たときの対応だ。3カ国の滞在歴などが判明した場合、診療所でどう対応すべきかを日本医師会と協議している。保健所から搬送車両が到着するまでの患者の扱い方や、健康状態を調べるための採血の可否などが検討課題だ。

これまでに、リベリアに滞在した男性が帰国後10日目に発熱し、指定医療機関でない沖縄県の病院で診察を受けたことが判明している。検査の結果はマラリアだったが、厚労省の担当者は「この病院の態勢で、エボラ熱なら2次感染の危険もあった」と話す。

厚労省によると、2013年の1年間で3国からの日本への入国者は帰国を含めて488人。最近はエボラ熱流行の影響で3国の日本人滞在者が減っているとみられ、今月に入ってからの入国は1日数人程度だという。

毎日新聞 2014年10月22日

security_taisaku at 21:17|この記事のURL感染病 

妊娠降格判決。「本人承諾なしは原則違法」最高裁が初判断

妊娠した女性が勤務先で受けた降格処分が、男女雇用機会均等法に違反するかが争われた訴訟の上告審判決で、最高裁第1小法廷は23日、「本人の承諾がないような降格は原則として均等法に違反する」との初判断を示した。その上で女性側敗訴とした2審・広島高裁判決を破棄、審理を高裁に差し戻した。女性側が逆転勝訴する公算が大きい。

妊娠や出産を理由にした女性への差別は「マタニティーハラスメント」と呼ばれる。均等法もこうした女性への不利益な扱いを禁じているが、具体的にどのような場合に違法となるかの判断枠組みを最高裁が示すのは初めてで、企業に問題解消への取り組みを促すことになりそうだ。裁判官5人全員一致の意見。

広島市の女性が、勤務先だった病院を運営する広島中央保健生活協同組合に賠償を求めた。小法廷は「負担軽減のための配置転換を契機としていても、降格は原則違法」と指摘。適法となるのは「本人の自由な意思に基づいて承諾したと認められるか、降格させなければ適正配置の確保ができず業務上の支障が生じるような特段の事情がある場合」に限られるとした。

そのうえで「女性は管理職の地位と手当を喪失しており、降格を承諾したと認める理由はない」と判断。降格の業務上の必要性を巡る審理が不十分とした。

1、2審判決によると、女性は理学療法士として病院で約10年勤務し、2004年に管理職の副主任に就任。08年に第2子を妊娠後、配置転換を求めたところ、異動先で副主任の地位を降ろされた。

毎日新聞 2014年10月23日

security_taisaku at 21:04|この記事のURL裁判 

2014年10月17日

まんだらけ万引き被告「顔写真警告にがくぜんとした」

古書店「まんだらけ」(東京都中野区)でブリキ製玩具「鉄人28号」(販売価格27万円)を盗んだとして、窃盗の罪に問われた千葉市若葉区の港湾荷役作業員の男(50)の初公判が17日、東京地裁であった。男は「間違いありません」と起訴内容を認めた。検察側は懲役1年を求刑し、結審した。判決は31日に言い渡される。

検察側の冒頭陳述などによると、男は8月4日夕に同店を訪れ、玩具が並ぶショーケースに鍵がかかっていないことに気づいた。いったん店を出た後、ポリ袋を持って店に戻り、玩具を盗んだあと、同7日に別の専門店で6万4千円で売ったという。

被告人質問で、男は「競馬などで借金があった」と説明。同店がホームページで「返さなければ顔写真を公開する」と警告したことは玩具を売却した後に知ったといい、「がくぜんとした。買い戻して返そうと思ったが、できなかった」と述べた。

論告で検察側は、過去にも同店で玩具を盗もうとしたことがあるとして「再犯の可能性がある」と指摘。弁護側は「大きく報道されて社会的制裁も受けた」として、執行猶予付きの判決を求めた。

朝日新聞デジタル 2014年10月17日

security_taisaku at 20:03|この記事のURL裁判 

2014年10月13日

窃盗症」主婦に酌量減軽 静岡地裁判決

スーパーで万引を繰り返したとして常習累犯窃盗罪に問われた静岡市清水区の主婦(49)に対し、静岡地裁は9日、懲役1年8月(求刑懲役3年)を言い渡した。
弁護側は、主婦が衝動的に万引を繰り返す精神疾患「クレプトマニア(窃盗症)」の診断を受け、「専門的治療が必要」と主張していた。

裁判官は「(刑務所で)相当期間の矯正教育を受けたにもかかわらず、盗癖の改善が不十分」と指摘した。その上で、「罪の重さをしっかり受け止めさせた上、早期に治療を受けさせるのが相当」と、酌量減軽した理由を述べた。
判決によると、主婦は2009〜11年、いずれもスーパーで食料品を万引したとして窃盗罪で計3回の有罪判決を受け、仮出所して7カ月後の今年7月13日、同区のスーパーで果物などを万引した。

静岡新聞 2014年10月9日

security_taisaku at 13:42|この記事のURL裁判 
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