2015年08月19日

万引「制御できず」無罪 高次脳障害の被告に大津地裁

滋賀県草津市のスーパーで食料品を万引したとして窃盗罪に問われた女性被告(64)の判決が18日、大津地裁であった。裁判官は女性が高次脳機能障害の影響で「心神喪失の状態にあった」と認め、無罪(求刑懲役6月)を言い渡した。

判決や担当弁護士によると、女性は2013年5月、草津市のスーパーで商品のコメなど4点を盗んだとして、窃盗罪で同年7月に在宅起訴された。女性は起訴後に弁護士から高次脳機能障害の可能性を指摘され、医師の診察などを受けて障害者手帳を交付された。弁護側は窃盗の事実を認めた上で、女性が事件当時、中等度〜重度の高次脳機能障害の影響で心神喪失の状態にあったとして無罪を主張していた。

裁判官は、女性がくも膜下出血の後遺症による高次脳機能障害で「善悪の判断ができなくなっている」と指摘。一見障害があると分からないが、発症後に性格が変わり窃盗を繰り返した点などから「障害の影響は大きかった」とし、女性には行動を制御する能力がなく、刑事責任は問えないと結論付けた。

大津地検は「判決内容を精査し、上級庁とも協議の上、適切に対応したい」とのコメントを出した。

京都新聞 2015年8月19日

security_taisaku at 10:14│裁判 
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