2016年01月13日

強姦事件、証拠を都合良く評価…弁護側、ずさん捜査を批判

逮捕から3年余り。悲痛な無実の叫びに司法が応えた。12日、鹿児島市で当時17歳だった女性に暴行したとして強姦(ごうかん)罪に問われた男性(23)に逆転無罪を言い渡した福岡高裁宮崎支部の判決。「『(被害者の)供述頼りの捜査をしないように』と判決が促した。非常に意義がある」。弁護団の野平弁護士(鹿児島県弁護士会)は12日の判決後、宮崎市内で記者会見を開き鹿児島県警の捜査を批判した。

県警を巡っては、冤罪(えんざい)を招いた2003年4月の鹿児島県議選を巡る公職選挙法違反事件(志布志(しぶし)事件)で自白偏重の捜査が問題視された。野平弁護士は「志布志事件は有罪と決めて積極証拠のみを集めたために起きた事件。今回の事件も同様で、無罪の可能性はないかと消極証拠を集めていれば、結果は違ったかもしれない。供述証拠を検討する仕組みを作るべきだ」と訴えた。

今回の1審判決は捜査側のDNA型鑑定に寄りかかって有罪を導いた。型は誰のものか特定できなかったが精液は検出されたとする内容。主任弁護人の伊藤俊介弁護士(鹿児島県弁護士会)は「精液が検出されたことを(被告の精液であるかのように)都合良く評価した」と批判。「1審の裁判所が正面から証拠認定に取り組んで判断していればここまで長く汚名を着せられることもなく、不信感を持った」と非難した。

毎日新聞 2016年1月12日


security_taisaku at 20:59│裁判 | 警察
最新記事
Archives
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計: