2017年03月10日

<最高裁>窃盗の元中国放送アナに逆転無罪判決

銀行の記帳台に置き忘れられた封筒から現金約6万円を抜き取ったとして、窃盗罪に問われた元RCC(中国放送)アナウンサーの被告(70)の上告審判決で、最高裁第2小法廷は10日、「重大な事実誤認がある」と判断し、有罪とした1、2審判決を破棄、逆転無罪を言い渡した。無罪が確定する。

被告は2012年9月、広島市内の銀行で、女性が記帳台に置き忘れた封筒から現金6万6000円を盗んだとして起訴された。無罪を主張したが、1審・広島地裁は防犯カメラの映像などから「現金を抜き取ることが可能だったのは被告しかいない」として懲役1年、執行猶予3年を言い渡した。2審・広島高裁も1審判決を支持した。

弁護側は「被害者の『封筒に現金を入れた』との証言は変遷しており信用できず、そもそも現金が入っていなかった疑いがある。防犯カメラの映像も不鮮明で犯罪の証明がない」と上告していた。

毎日新聞 2017/3/10


security_taisaku at 19:27│裁判 | 冤罪
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