2005年11月27日

一匹のナンキン

sf0511nankin 我家の1匹のナンキンをご紹介。
 鱗並びは荒々しく、おまけに猫に鱗を剥がされ美肌からは遥か遠い。締まりの無い頭にはデザインセンスの欠片も無い赤い天然の入墨が施されている。辛うじてナンキンらしく腹は出ているが、そのボディラインは骨太筋肉質の体育会系のシルエットである。その上、ナンキン業界では忌み嫌われる三つ尾の尾鰭を持つ(なぜ嫌われるかは不明)。頭は白くなくてはならない・・尾は四つ尾でなくてはならない・・と、言われる出雲ナンキン規格からは逸脱しており、愛好家の評価ではオゾマしい姿の魚である。本来ならば幼魚時代に削除され、もう、この世には居ないはずだが、生産者の情けと物好きな管理人のおかげで今日に至る。我家には規格に沿うリッパなナンキン達も居るが、この魚ほど泳ぐ姿が優雅で力強い魚は居ない。尾鰭の縁が土佐錦の様に微妙にカールしており、可憐にヒラヒラと反転させながら泳ぐ。それでいて、筋肉隆々の魚体がしなれば、推進力も十分で、他のナンキン達は「マッテくれー!」と後を追う。思わず「見事じゃ!」と唸るのは管理人だけではあるまい(管理人だけの可能性は否定しない)。2歳になってやっと10センチを超えたチビナンキンだが、いつか瓢箪池に放し、無事成長し、猫もたじろぐ巨艦金魚となり、その頃でも野太い体をふてぶてしく揺らし・・百万匹に1匹が持つと言われる絶妙にカールする反転尾鰭(百万匹に1匹は言い過ぎかも知れん)で水を切り・・・ガラの悪いヤンチャが風雅な裾さばきで広い池を回遊する風情や存在感は、より別格の姿であろうと思う。その日が来るのが実に楽しみ。この野性味とゴージャス感を併せ持つ瓢箪池仕様の魚を死なせるワケにはイカン!と、つくづく想うのである。
 以上は、残された人生に自分の価値観と審美眼に忠誠を誓った男の親バカ・マイ金魚自慢でした。

『追記』
 未だに、出雲ナンキンの規格から外れたこの魚を何て呼んで良いのか分からない。自分の愛魚を「ナンキンモドキ」などと自虐的に呼ぶナンキン飼育者が後を絶たない。もし、出雲ナンキンの命名権を所有する団体組織が存在するなら、こういう魚をどう呼ぶべきかキチンと呼び名を決めて頂きたいと思う。名を付ける価値も無い魚であれば、「金魚のクズと呼ぶべし。」とかでも良いので正式表明して頂いた方が個人的にはサッパリし、当サイトのタイトルも『金魚のクズ、飼育記・・金魚のクズが舞い踊る庭池構築に・・・・・・』に変更する。もし、その様な団体組織が存在しないなら、この先も出雲ナンキンと呼ばせて頂くしか無いのである。既に、この呼び名の問題は解決されている可能性もあるが、出雲からは遠い所に住んでおり、断片的なネットでの情報のみが全ての管理人なので、ご存知の方がおり、コメントなど下されば感謝・・。

seebee at 21:41│Comments(0)TrackBack(0)clip!魚ファイル 

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