2004年09月05日
当池のシュブンキンその一話
当池の一匹の魚を紹介したい。2003年8月からワキン以外の品種を計27匹を池に放し、そして今日までの約一年間、健気にも生残った唯一の魚が写真のシュブンキンである。ところが金魚の品種を厳しく語るならこの魚をシュブンキンと呼んではクロートからは「なんも知らんやっちゃ」といわれる代物らしい。シュブンキンはキャリコと呼ばれる斑模様の透明鱗と長い吹き流しの尾鰭を持っていなければ「デキソコナイ」として扱われるらしいのだが、この魚、完全な鮒の尾鰭なのである。その魚体の輪郭は鮒尾のワキンと全く変わらない。ホームセンターのペットコーナーで購入した魚だが隣のシュブンキンの水槽には300円の値札が付くのに対し、この魚の兄弟と思われる鮒尾のシュブンキンの水槽には一匹150円とあった。となりのエリート・シュブンキンより安かったのは店員が良心的クロートであったらしい。市場価値はさておいて、金魚サイトを巡るうちに、この鮒尾のシュブンキン、イギリスで改良され一つの品種として固定されたロンドンシュブンキンとそっくりなことを発見。まさか遥々イギリスから150円で売られるために日本に来たはずはないので、これからはシュブンキンと呼ばず謙虚にロンドンシュブンキンモドキと呼ぶ。(デキソコナイシュブンキンと呼んだ方がより謙虚かも)
一年前に池に放した時は7センチぐらいだったが今では約17センチと瓢箪池では最大の魚体を誇る。これまでワキンの群れに混じらず別行動をとる傾向があったので、やはり唯一の異民族である自分を自覚しているのかと考えていたが、現在では群れの中心的存在になっている。ワキンよりも人慣れするのが遅かったのが別行動の原因では・・と今は考えている。
2歳になると当歳時の模様が変化した。3歳になるとまた変化するのかは不明だが、気長に瓢箪池物語をご贔屓にしてくださる方には来年も「あのロンドンシュブンキンモドキは、どうなってしまったのかっ?」という見出しでご報告したい。当歳の頃はメリハリのない斑模様と乱視になりそうな透明鱗が好きになれず、金魚は赤白くっきりすっきり模様の更紗に限ると思っていたが、この血まみれのランボーと重なる姿にいつのまにか池の辺りで「ランボーはどこだ?」と一番の生存確認対象魚となる。ご近所の中ではハードボイルド系の人生を歩んだと自負してる管理人が、まさか金魚を飼うとは思いもしなかったし、まさか「キンギョに名前を付けて喜ぶ男」にまでなるとは・・全く人生ってわからないものです。
このロンドンシュブンキンモドキには続きの話があるので次回の投稿にて・・。
『追記』2005年1月16日
上記のランボーの体表の柄はその後あまり変ることはなかった。透明燐の柄は2歳でかなり固定されるというのが観察結果。ランボーはアオサギと共に天高く逝った。享年、明3歳。

