2004年09月08日

当池のシュブンキンその二話

sf0409sakura2 前回の投稿で紹介した当池のロンドンシュブンキンモドキ(長いのでこれからランボーとする)は、この春の産卵シーズン、「参加することに意義あり」が哲学ではないかと思われるほど精力的にメスを追う姿を見かけた。そして秋を迎えた瓢箪池生まれの当歳魚の中に数匹の赤白更紗の魚がいる。これまで更紗のワキンだろうと思っていたがどうやらこの数匹の幼魚、ランボーの息子か娘らしい。父親と同じフチのないドロッとした黒い大きな目と透明鱗を持っていることが分かった。3月には瓢箪池では素赤のワキン以外の異品種の魚はこのランボーだけだったのでワキンを母とした交雑種に間違いないと思われる。
 金魚は大きく育つ品種でも30センチ位までと言われるが、九州の養魚場で創られたジャンボオランダシシガシラという品種は環境が良ければ50センチを超える魚体に成長するらしい。オランダシシガシラとワキンを交配してできた品種らしいのだが、このランボーの遺伝子と当池のワキンのメスの遺伝子を持つ魚は成長が素晴らしく速いのである。過酷な瓢箪池で寿命を全うできることが条件になるが、もしや50センチを超える巨体になるのではと楽しみにしている。体色は同じ透明燐でも父親とはずいぶんが違うのは母親(素赤のワキン)の影響かと思う。日本の金魚業界では赤白更紗の透明燐を持つ金魚の名の頭には「桜」という一文字がつけられる。(桜リュウキン、桜錦など)この業界のしきたりに沿って名付ければ、この魚達は「サクラ・ジャンボ・ロンドンシュブンキンモドキ」という新品種の始祖魚になる可能性を秘めている。今でも強引に「新品種だあ!」と叫べばそうならなくもない。「そんな新品種わしゃ絶対に認めんぞっ!」という方も多々おられるのは承知。管理人も「大それたことをしてもーた。」とは思ってないし、この魚は明日、アオサギの餌食になる運命かもしれないのである。ただのマイ・キンギョ自慢ではあるが一匹の異品種が生き延び子孫を残してくれたおかげで数匹の変わり種が生まれた。素赤のワキンだらけの池に明るい未来の光明が差した気がしたのである。千年前、金魚の故郷中国で金魚愛好家の陳さんや劉さん達が新しい姿を持った金魚の誕生を祝い一杯やった気持ちがよく解るのである。
 このランボーの仔の兄弟を「大桜(オオザクラ)ブラザーズ」とし、その中でも一番のお気に入り(写真の魚)を「サクラ」と命名した。もうキンギョに名前をつけるのなど全然平気な男になる。

追記(2004年10月21日)
上記の大桜ブラザーズ、決して新品種ではなく既に「桜ワキン」という名で市場に出ていることを発見。未熟者の早トチリであった。お許し下され。ワキンと透明鱗を持つ魚を交配させれば容易く生まれるらしい。世間では見向きもされない品種らしいが瓢箪池生まれの桜ワキンは別格の美貌を誇る。(親バカ)

『追記』2005年1月16日
ワキン族NO.1の美貌を誇ったが、この正月に仲間もろともアオサギの餌となる。こいつだけは残して欲しかった。享年、明2歳。

seebee at 20:02│Comments(0)TrackBack(0)clip!魚ファイル 

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