06年飼育観察記
2006年12月07日
秋の瓢箪池
ただいま12月の初旬。秋のことを思い出しながら、キーボードをカチャカチャしている。11月の始めに恒例のアオサギの飛来があり、とうとう池で魚を狙う決定的証拠写真の撮影に成功した。喜んでる場合でもないが、ネタには違いないので、今回はこの鳥のことで秋の観察レポートを乗り切る・・。
今年やって来るアオサギは、まだ幼鳥らしく、小型で世間知らずで人間との間合いが小さい。そっと近づけば6メートルまでは近づける。毎日来る・・というより、いつも近くに居る・・と言う方が正確。探せば屋根に居たり電柱に居たりで、御近所のアイドル的存在にまでなった(幼鳥なので、あどけなさが残るせいかも)。「池に網を張れ。」と、うるさかった家族も、春に魚が数匹残っていれば夏には賑やかな池が蘇ること(金魚は子沢山なので)を知ったし、この鳥がやって来るのが、イヤではないらしく、やかましくは言わなくなった。冷たい池に足を入れ、じっと水中を覗く姿は、テレビのネイチャー番組を生で見ている気分。この鳥は、勝手に捕獲したり飼ったりするのは禁止の保護鳥に指定されてるらしい。こういう鳥が自宅に飛んで来るのを喜ぶ手もあるし、魚を食われて悲しむ手もあるが、管理人の場合、嬉しくも悲しくもない無我の境地(正確な表現かどうかは不明)。意思を持って行動を起こせば、こういう状況は、いつでも変えられるので静観している。
池の魚はどうなってしまったのか?というと、魚が全く見えないので不明。今でもアオサギが来るということは、まだどこかに潜んでると推測。こういうことは野生の鳥の方が鋭い。淋し気な池だが、もう冬の季節に突入なので瓢箪池界隈は、どこも淋しげな晩秋の風景である。
今年やって来るアオサギは、まだ幼鳥らしく、小型で世間知らずで人間との間合いが小さい。そっと近づけば6メートルまでは近づける。毎日来る・・というより、いつも近くに居る・・と言う方が正確。探せば屋根に居たり電柱に居たりで、御近所のアイドル的存在にまでなった(幼鳥なので、あどけなさが残るせいかも)。「池に網を張れ。」と、うるさかった家族も、春に魚が数匹残っていれば夏には賑やかな池が蘇ること(金魚は子沢山なので)を知ったし、この鳥がやって来るのが、イヤではないらしく、やかましくは言わなくなった。冷たい池に足を入れ、じっと水中を覗く姿は、テレビのネイチャー番組を生で見ている気分。この鳥は、勝手に捕獲したり飼ったりするのは禁止の保護鳥に指定されてるらしい。こういう鳥が自宅に飛んで来るのを喜ぶ手もあるし、魚を食われて悲しむ手もあるが、管理人の場合、嬉しくも悲しくもない無我の境地(正確な表現かどうかは不明)。意思を持って行動を起こせば、こういう状況は、いつでも変えられるので静観している。
池の魚はどうなってしまったのか?というと、魚が全く見えないので不明。今でもアオサギが来るということは、まだどこかに潜んでると推測。こういうことは野生の鳥の方が鋭い。淋し気な池だが、もう冬の季節に突入なので瓢箪池界隈は、どこも淋しげな晩秋の風景である。
秋のナンキン荘
こちらの水槽は、池から約8メートルの所に設置しているので、目敏いアオサギは、餌(ナンキン)に気付いた様でチョッカイ出した形跡があった(水槽に被せた簾が乱れていた)。が、犠牲魚は無し。金網を剥いでまでナンキンを食う鳥は居ない。
毎朝、餌を与える時、桜組水槽6匹、桃組水槽7匹の点呼をとる。この時の出欠を確認して、全員揃っていればて「今日も元気だ。仕事(遊び)に行こう。」というのが日課。10月のある朝、桃組の1匹が餌を食べに来ない。簾を捲って水槽の奥を覗くと1匹が底に沈んで動かない。「久しぶりの病魚かっ?ネタができた!」と、喜んでる場合ではない。この姿は、これまでにも数回、経験した。皮膚や鰓に異常がないので、慌てて隔離治療はしない。まずは餌切りからスタート。2、3日は、動きが悪かったが、その後は、餌を撒くと仲間と餌を奪い合っていたので一安心。
11月中旬にもなると水温は15度を切る日が多くなったので給餌を朝の一度にした。現在、12月初旬、水温8度から11度。暖かい日を見計らい今年最後の換水を行なえば本格的越冬体制に突入。
毎朝、餌を与える時、桜組水槽6匹、桃組水槽7匹の点呼をとる。この時の出欠を確認して、全員揃っていればて「今日も元気だ。仕事(遊び)に行こう。」というのが日課。10月のある朝、桃組の1匹が餌を食べに来ない。簾を捲って水槽の奥を覗くと1匹が底に沈んで動かない。「久しぶりの病魚かっ?ネタができた!」と、喜んでる場合ではない。この姿は、これまでにも数回、経験した。皮膚や鰓に異常がないので、慌てて隔離治療はしない。まずは餌切りからスタート。2、3日は、動きが悪かったが、その後は、餌を撒くと仲間と餌を奪い合っていたので一安心。
11月中旬にもなると水温は15度を切る日が多くなったので給餌を朝の一度にした。現在、12月初旬、水温8度から11度。暖かい日を見計らい今年最後の換水を行なえば本格的越冬体制に突入。
2006年09月25日
7〜9月の瓢箪池
いつの間にか間もなく10月。3ヶ月振りの更新は気合いが入るか?というとそうではなく、いつもと同じくネタ探しの繰り返し。とりあえず、今年の夏は、いつもの夏より暑かった、というネタから。ただし、魚も暑かったのかは不明。
7、8月。春に生まれたワキンの稚魚は管理人の寵愛を享けなくてもスクスクと育ち、親魚の餌を奪うほどに成長。2匹、赤白更紗の魚を発見したが、やはりワキンの仔はワキン。鮒型金魚以外は見つからない。当時、池の3分の2ほどは、睡蓮の葉に覆われていたので、「まだ奇跡の突然変異種が隠れてる可能性はある・・」と、淡い期待を抱いていた。しかし、淡い期待の夏は終わった。
9月。秋を迎えた四代目は約200匹。ちなみに3代目は約80匹、2代目は約4匹(どれも似た様な魚なので、大きさだけで推測)。2代目の魚は塩焼きサイズまで、3代目の魚は唐揚げサイズに成長した(池が狭く見えてならん)。四代目の幼魚を見ると、腐れ縁ほど濃い縁は無いのでは・・と思える。間もなく毎年恒例のアオサギの襲撃が始まるので2007年の新年を迎える魚の数は現在不明。魚達は睡蓮鉢の影がお気に入りなので全滅の心配はない。腐れ縁なので、特別優しくもしないし、冷たくもしない。
7、8月。春に生まれたワキンの稚魚は管理人の寵愛を享けなくてもスクスクと育ち、親魚の餌を奪うほどに成長。2匹、赤白更紗の魚を発見したが、やはりワキンの仔はワキン。鮒型金魚以外は見つからない。当時、池の3分の2ほどは、睡蓮の葉に覆われていたので、「まだ奇跡の突然変異種が隠れてる可能性はある・・」と、淡い期待を抱いていた。しかし、淡い期待の夏は終わった。
9月。秋を迎えた四代目は約200匹。ちなみに3代目は約80匹、2代目は約4匹(どれも似た様な魚なので、大きさだけで推測)。2代目の魚は塩焼きサイズまで、3代目の魚は唐揚げサイズに成長した(池が狭く見えてならん)。四代目の幼魚を見ると、腐れ縁ほど濃い縁は無いのでは・・と思える。間もなく毎年恒例のアオサギの襲撃が始まるので2007年の新年を迎える魚の数は現在不明。魚達は睡蓮鉢の影がお気に入りなので全滅の心配はない。腐れ縁なので、特別優しくもしないし、冷たくもしない。
7〜9月のナンキン荘
7、8月。夏でも水槽の水温は30度を超えることはなかった。簾で水槽を覆うのは実に効果的。季節により、天候により、覆い方を変えている。この簾の魔術師の話は、いずれ金魚飼育・テクニック編にて、ご紹介予定。
9月。今の水温は23度付近をウロウロ。全員、グッドコンディションをキープ。夏より9月の方が明るいところで泳ぐ時間が長い。食欲も夏より旺盛かな?と感じるが、水槽が小さいため、魚を大きくすると魚の首を締めることになるので控えめに与える。ナンキンが我家へ来て、今年の9月でちょうど2年になるが、2年前より住居は同じ。身長が3倍になったので体積だと約27倍に成長。もし魚体の大きさに比例して、糞や老廃物で水を汚すと仮定すれば27倍換水しなくてらならんのか?と一瞬考えたが、換水ペースは2年前とほぼ同じ(理屈に合わん・・)。今の季節は10日に1度、3分の2の水を入れ替える。水はいつも概ね透明を維持。台所の改修工事中で大工に換水作業スペースを提供したが、ちょっと後悔。換水作業は、ただでさえ面倒なのに、この状況だと腰痛を引き起こす。工事が終われば、1匹のナンキンのポートレートを撮影予定。品評会ウケするのでは?と思える美貌のナンキンが1匹いるのである。これまた、いずれ、ご紹介予定。
9月。今の水温は23度付近をウロウロ。全員、グッドコンディションをキープ。夏より9月の方が明るいところで泳ぐ時間が長い。食欲も夏より旺盛かな?と感じるが、水槽が小さいため、魚を大きくすると魚の首を締めることになるので控えめに与える。ナンキンが我家へ来て、今年の9月でちょうど2年になるが、2年前より住居は同じ。身長が3倍になったので体積だと約27倍に成長。もし魚体の大きさに比例して、糞や老廃物で水を汚すと仮定すれば27倍換水しなくてらならんのか?と一瞬考えたが、換水ペースは2年前とほぼ同じ(理屈に合わん・・)。今の季節は10日に1度、3分の2の水を入れ替える。水はいつも概ね透明を維持。台所の改修工事中で大工に換水作業スペースを提供したが、ちょっと後悔。換水作業は、ただでさえ面倒なのに、この状況だと腰痛を引き起こす。工事が終われば、1匹のナンキンのポートレートを撮影予定。品評会ウケするのでは?と思える美貌のナンキンが1匹いるのである。これまた、いずれ、ご紹介予定。
2006年07月02日
5月、6月の瓢箪池の様子
5月の上旬から睡蓮の葉の下でワキンがゴゾゴゾと産卵してるのを数回目撃。池の縁を覗くと稚魚が泳いでいる。池の住人には親ワキン(数十匹)、トノサマガエル(10匹程)、ヤゴ(多分沢山)などが居て、全てが稚魚の天敵であるので産卵の数ほどは稚魚は多くない。末端価格25円のワキンを四代にも渡り繁殖させる人間は世に多くはおるまいと思うが、これは管理人の意思を持った努力ではなく瓢箪池の環境とワキンの逞しさが成した結果である。
5月から近所では代掻き田植えの最盛期になり時々、川の水が濁る。注水中、見張りをしてるわけではないのでしばらくして覗くと「ありゃ!」という事態になることもあるが、水が泥色に染まっても魚には異常はない。こういう事態が3年近く繰り返されているので池底には数センチの泥が貯まる。その他の堆積物(落ち葉、糞等)とが入り交じり魑魅魍魎の住処となっている可能性は否定できないが、このヘドロ状態の堆積物が、四代にも渡り稚魚の糧になる微生物に恩恵をもたらした可能性も否定できない。現在、2年と11ヶ月「不潔な池、最長不倒期間」を更新中である。
メダカサイズを超えた稚魚がいるのでコストパフォーマンスの高い鯉の餌を砕いて粉状にしてバラ撒いているが秋に何匹が生き残るかは不明。
5月から近所では代掻き田植えの最盛期になり時々、川の水が濁る。注水中、見張りをしてるわけではないのでしばらくして覗くと「ありゃ!」という事態になることもあるが、水が泥色に染まっても魚には異常はない。こういう事態が3年近く繰り返されているので池底には数センチの泥が貯まる。その他の堆積物(落ち葉、糞等)とが入り交じり魑魅魍魎の住処となっている可能性は否定できないが、このヘドロ状態の堆積物が、四代にも渡り稚魚の糧になる微生物に恩恵をもたらした可能性も否定できない。現在、2年と11ヶ月「不潔な池、最長不倒期間」を更新中である。
メダカサイズを超えた稚魚がいるのでコストパフォーマンスの高い鯉の餌を砕いて粉状にしてバラ撒いているが秋に何匹が生き残るかは不明。
5月、6月のナンキン荘の様子
こちらの水槽も設置から現在までの2年近く、一度も水槽を洗浄をしていないので「不潔な水槽、最長不倒期間」を更新中である。しかし、換水時には人力シュポシュポポンプで底に堆積する糞やゴミを吸い取りながら排出するので、換水完了時は割と奇麗。水槽の底や壁面には緑というよりは黒に近い苔がビッシリ付いている。これが我家のナンキンの健康の秘訣であると思っている。
4月には産卵の兆候は見られなかったが(近年稀なほど低温多雨だった)、5月初旬には、数匹のナンキンに追星(オスの発情の証)が確認できた。朝の水槽は鬼ごっこ状態になるのが恒例行事となっている。時々、リング(水槽)のコーナーでメスが押さえ込み状態になる。ここまでの状況が揃えば生まれて初めてのナンキンの人工繁殖(ワクワク)に取りかかるのは可能。イメージトレーニングは既に完了。秋には出雲の品評会になぐ込み(ドキドキ)に行くような妄想も一瞬湧いた。が、今年のナンキン繁殖は断念(詳しくは語らないが、とにかく多忙)。健康で不運に合わなければまだ数十回のチャンスがあり、それほど残念な気持ちにならないのは管理人の特技。
我家のナンキンはメスの方が少ない様で、オスの集中攻撃を受ける傾向がある。楽しい事でもやり過ぎは体に良くないと思うので、フラフラしたメスにはザルを水槽に入れ、しばらく隔離静養させている(写真下参照)。既に数回は水槽内で産卵したと推測。ナンキンはせっせと底に溢れた卵を餌にしている模様。
4月には産卵の兆候は見られなかったが(近年稀なほど低温多雨だった)、5月初旬には、数匹のナンキンに追星(オスの発情の証)が確認できた。朝の水槽は鬼ごっこ状態になるのが恒例行事となっている。時々、リング(水槽)のコーナーでメスが押さえ込み状態になる。ここまでの状況が揃えば生まれて初めてのナンキンの人工繁殖(ワクワク)に取りかかるのは可能。イメージトレーニングは既に完了。秋には出雲の品評会になぐ込み(ドキドキ)に行くような妄想も一瞬湧いた。が、今年のナンキン繁殖は断念(詳しくは語らないが、とにかく多忙)。健康で不運に合わなければまだ数十回のチャンスがあり、それほど残念な気持ちにならないのは管理人の特技。
我家のナンキンはメスの方が少ない様で、オスの集中攻撃を受ける傾向がある。楽しい事でもやり過ぎは体に良くないと思うので、フラフラしたメスにはザルを水槽に入れ、しばらく隔離静養させている(写真下参照)。既に数回は水槽内で産卵したと推測。ナンキンはせっせと底に溢れた卵を餌にしている模様。
2006年06月04日
2006年05月01日
飼育観察記・2006年4月
『瓢箪池の様子』
今年は瓢箪池をナンキンパラダイスにする勝負の年の筈だが、相変わらず池の王者はワキン。ワキンを川に流してしまうか、引っ越し先を見つけるかで悩むが、川に流してしまうのは、「惨殺する」のと同じことなのでこれは無し。将来、死んで地獄に落ちても、お釈迦様が「あの男は、ワキンには情けをかけた。」と言って地獄の池に蜘蛛の糸を垂らしてくれる可能性は否定できない(否定する人の方が多いと思うが、ご存知無い方は、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』という寓話があるのでいっぺん読んでくだされ。)。今月のネタは我家の名木(藤)が満開になったことのみ。良いのである。平和の証。
『ナンキン荘の様子』
産卵の兆し無し。メスを追跡する魚は、まだ見ない。追星(オスの発情の証)の出た魚も居ない。性欲より食欲のナンキン荘。良いのである。金魚どころでない生活が続く・・。
今年は瓢箪池をナンキンパラダイスにする勝負の年の筈だが、相変わらず池の王者はワキン。ワキンを川に流してしまうか、引っ越し先を見つけるかで悩むが、川に流してしまうのは、「惨殺する」のと同じことなのでこれは無し。将来、死んで地獄に落ちても、お釈迦様が「あの男は、ワキンには情けをかけた。」と言って地獄の池に蜘蛛の糸を垂らしてくれる可能性は否定できない(否定する人の方が多いと思うが、ご存知無い方は、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』という寓話があるのでいっぺん読んでくだされ。)。今月のネタは我家の名木(藤)が満開になったことのみ。良いのである。平和の証。
『ナンキン荘の様子』
産卵の兆し無し。メスを追跡する魚は、まだ見ない。追星(オスの発情の証)の出た魚も居ない。性欲より食欲のナンキン荘。良いのである。金魚どころでない生活が続く・・。
2006年03月31日
飼育観察記・2006年3月
『瓢箪池の様子』
もう、アオサギは来なくなった。海の干潟の方が効率的で豪華な食事にありつける季節になったらしい。アオサギの残飯である瓢箪池の生き残りのワキン達にとってはメデタシメデタシなのだが、また秋か冬には再び魚を食いにやって来るだろう。この池の魚達は愛想無しで人が覗けば睡蓮鉢の影に隠れる。餌を投げても人影が消えるまでは食べない。一冬、アオサギに追いかけ回されたせいで危険地帯と安全地帯を把握した模様。添付の写真も魚影らしき物をやっと撮影できたしだい。愛想の有無に関わらず餌も与えるし水にも気を配る。ただし、ナンキン荘のナンキン達と比べると、手抜きしていることは正直に認める。今、池で泳ぐ魚は初代の孫にあたる。初代と二代目には美しい魚(シュブンキンと桜ワキン)が居た(カテゴリー「魚ファイル」参照)が、選別・削除という作業を繰り返さなければ、残る魚は赤か黒の鮒になるだろう。この選別・削除という物悲しい作業(個人的な意見)無しで美しい魚が舞い踊る池にするのが瓢箪池物語のテーマなのだが、実現の可能性は小さい事は薄々は感じる。ただし、美しい魚の定義を広く解釈すれば解決できる問題かも知れんと考える。
3月下旬のある暖かい日、水面で動く小さな影を発見。なんと!2センチから3センチほどの魚が突然沢山現われた(数十匹)。勿論、突然発生した訳ではなくて、以前から池のどこかで生息していたのは明らかだが、今回、初めて存在を確認できた。殆どが黒い稚魚の体色をしている。今年産まれの稚魚なのか?・・昨年の秋に産まれて稚魚のまま冬を越したのか?・・しかし、金魚は秋や冬にも自然繁殖するという話は聴いたことがないので、もしかすると「チワワワキン」という、いつまでも子供の体型を維持する新種の可能性がある。あるが、管理人が新種好きなのと、無理矢理強引に新種にする傾向もあるので、可能性と言う以外は語る術無し。この小さい魚の誕生と生い立ちは、いまだ謎。
『ナンキン荘の様子』
昨年の秋に猫に襲われ傷を負った魚も傷跡は残るが全員体調良好で今年の冬を越した。8匹のナンキンが猫に殺られ、残るナンキンは現在13匹。素赤や赤勝ち更紗が殺られ、何故か白い魚が多く残る。「猫は赤い金魚から襲う」という、金魚学に一石を投じる生物学的仮説を世界へ発表したい欲望が渦巻くが、複数回の観察結果ではないし、確認の為に生体実験を行なう予定もないのでこの件は封印。
3月は春だが2回寒波が来て雪まで降った。この変化自在な季節は要注意。気遣うことは気候の変化を機敏に察知して水温の高低差を小さくすること。方法は冷える日の前後日は簾で水槽を覆い暗くすれば水温変化は和らぐ(どれほど魚が喜ぶかは不明)。水深が浅く水量も豊でない水槽で生きる魚には、これぐらいはしなくちゃねっ!・・と、思う。
日中の水温が10度を超える日には一日一度、少しの餌を与える。餌を与えると水中に良からぬ物質が発生するので換水もする。エアーポンプが故障して、もう2ヶ月ほど水中に空気を送ってないが息苦しい素振りを見せる魚はいない。しかし、間もなく産卵シーズンを迎え、色々と本能的な激情がありハアハアいう魚が出るかも知れんので近日中には再稼働予定。明日から4月、ナンキンの産卵が気がかりになる季節となった。ホントはモッとモッとモッと以前から気にかけ周到な準備するのが正解だが、締め切りが迫ってパワーを発揮するタイプなので、何かとこういう状況になりがち・・。懸案は、明け3歳になるメスナンキンが無事に卵を産んでくれるか?・・オスナンキンが女に優しい連中か?・・しかし、これは魚任せなので心配するのは無駄。もう一つの懸案は、生まれる稚魚の生きる糧であるミジンコの大量確保なのだが、まあ、卵を池に沈めて静観するというラクチン栽培漁業(別名、ホテマクリ繁殖、詳しくはカテゴリー「魚や飼育のことなど」をご参照くだされ)も検討しておるので、その時はその時。
この3月の間に人工ミジンコ生産を予定していたが、現在になっても準備すらしていない。しなかった訳は、我家の近所では春になれば何の努力もしないで広大なミジンコ発生池が出現することを思い出したのである(既に出現済み)。実は田圃のことなのだが、管理人は他人の汗と努力を有効利用することにウシロメタさは無い。昨年の観察では、この田圃には2週間ほどでミジンコが湧いてくるはずなので、それを掬くえば種ミジンコが手に入る。それを瓢箪池仕様の培養液に泳がせれば10日ほどでミジンコがウハウハ湧いてくる手筈(これも昨年の観察から)。産卵は早くて4月下旬と予測しているので、なんとか締め切りギリギリで間に合いそうなのである。もし、湧いて来なければ、田圃で巡回採取という力技もある。2006年瓢箪池式ミジンコ・ウハウハ製造や、ナンキン達の春の祭典(産卵)の様子などは、またいずれ・・。
『追記1』
ブラインシュリンプという定番の金魚の稚魚用の餌が存在するが、我家の経済的事情と管理人の志向性に反するので不採用。
『追記2』
瓢箪池物語、3月末に更新!・・などと宣言してしまい公約を果たす為に「今夜は焼酎無しでキーボードをカチャカチャやるど!」と、一瞬考えたが、実際は焼酎有りでカチャカチャしたしだい・・これからは、も少しファジーな公約にしようと思う今日この頃。
もう、アオサギは来なくなった。海の干潟の方が効率的で豪華な食事にありつける季節になったらしい。アオサギの残飯である瓢箪池の生き残りのワキン達にとってはメデタシメデタシなのだが、また秋か冬には再び魚を食いにやって来るだろう。この池の魚達は愛想無しで人が覗けば睡蓮鉢の影に隠れる。餌を投げても人影が消えるまでは食べない。一冬、アオサギに追いかけ回されたせいで危険地帯と安全地帯を把握した模様。添付の写真も魚影らしき物をやっと撮影できたしだい。愛想の有無に関わらず餌も与えるし水にも気を配る。ただし、ナンキン荘のナンキン達と比べると、手抜きしていることは正直に認める。今、池で泳ぐ魚は初代の孫にあたる。初代と二代目には美しい魚(シュブンキンと桜ワキン)が居た(カテゴリー「魚ファイル」参照)が、選別・削除という作業を繰り返さなければ、残る魚は赤か黒の鮒になるだろう。この選別・削除という物悲しい作業(個人的な意見)無しで美しい魚が舞い踊る池にするのが瓢箪池物語のテーマなのだが、実現の可能性は小さい事は薄々は感じる。ただし、美しい魚の定義を広く解釈すれば解決できる問題かも知れんと考える。
3月下旬のある暖かい日、水面で動く小さな影を発見。なんと!2センチから3センチほどの魚が突然沢山現われた(数十匹)。勿論、突然発生した訳ではなくて、以前から池のどこかで生息していたのは明らかだが、今回、初めて存在を確認できた。殆どが黒い稚魚の体色をしている。今年産まれの稚魚なのか?・・昨年の秋に産まれて稚魚のまま冬を越したのか?・・しかし、金魚は秋や冬にも自然繁殖するという話は聴いたことがないので、もしかすると「チワワワキン」という、いつまでも子供の体型を維持する新種の可能性がある。あるが、管理人が新種好きなのと、無理矢理強引に新種にする傾向もあるので、可能性と言う以外は語る術無し。この小さい魚の誕生と生い立ちは、いまだ謎。
『ナンキン荘の様子』
昨年の秋に猫に襲われ傷を負った魚も傷跡は残るが全員体調良好で今年の冬を越した。8匹のナンキンが猫に殺られ、残るナンキンは現在13匹。素赤や赤勝ち更紗が殺られ、何故か白い魚が多く残る。「猫は赤い金魚から襲う」という、金魚学に一石を投じる生物学的仮説を世界へ発表したい欲望が渦巻くが、複数回の観察結果ではないし、確認の為に生体実験を行なう予定もないのでこの件は封印。
3月は春だが2回寒波が来て雪まで降った。この変化自在な季節は要注意。気遣うことは気候の変化を機敏に察知して水温の高低差を小さくすること。方法は冷える日の前後日は簾で水槽を覆い暗くすれば水温変化は和らぐ(どれほど魚が喜ぶかは不明)。水深が浅く水量も豊でない水槽で生きる魚には、これぐらいはしなくちゃねっ!・・と、思う。
日中の水温が10度を超える日には一日一度、少しの餌を与える。餌を与えると水中に良からぬ物質が発生するので換水もする。エアーポンプが故障して、もう2ヶ月ほど水中に空気を送ってないが息苦しい素振りを見せる魚はいない。しかし、間もなく産卵シーズンを迎え、色々と本能的な激情がありハアハアいう魚が出るかも知れんので近日中には再稼働予定。明日から4月、ナンキンの産卵が気がかりになる季節となった。ホントはモッとモッとモッと以前から気にかけ周到な準備するのが正解だが、締め切りが迫ってパワーを発揮するタイプなので、何かとこういう状況になりがち・・。懸案は、明け3歳になるメスナンキンが無事に卵を産んでくれるか?・・オスナンキンが女に優しい連中か?・・しかし、これは魚任せなので心配するのは無駄。もう一つの懸案は、生まれる稚魚の生きる糧であるミジンコの大量確保なのだが、まあ、卵を池に沈めて静観するというラクチン栽培漁業(別名、ホテマクリ繁殖、詳しくはカテゴリー「魚や飼育のことなど」をご参照くだされ)も検討しておるので、その時はその時。
この3月の間に人工ミジンコ生産を予定していたが、現在になっても準備すらしていない。しなかった訳は、我家の近所では春になれば何の努力もしないで広大なミジンコ発生池が出現することを思い出したのである(既に出現済み)。実は田圃のことなのだが、管理人は他人の汗と努力を有効利用することにウシロメタさは無い。昨年の観察では、この田圃には2週間ほどでミジンコが湧いてくるはずなので、それを掬くえば種ミジンコが手に入る。それを瓢箪池仕様の培養液に泳がせれば10日ほどでミジンコがウハウハ湧いてくる手筈(これも昨年の観察から)。産卵は早くて4月下旬と予測しているので、なんとか締め切りギリギリで間に合いそうなのである。もし、湧いて来なければ、田圃で巡回採取という力技もある。2006年瓢箪池式ミジンコ・ウハウハ製造や、ナンキン達の春の祭典(産卵)の様子などは、またいずれ・・。
『追記1』
ブラインシュリンプという定番の金魚の稚魚用の餌が存在するが、我家の経済的事情と管理人の志向性に反するので不採用。
『追記2』
瓢箪池物語、3月末に更新!・・などと宣言してしまい公約を果たす為に「今夜は焼酎無しでキーボードをカチャカチャやるど!」と、一瞬考えたが、実際は焼酎有りでカチャカチャしたしだい・・これからは、も少しファジーな公約にしようと思う今日この頃。
2006年02月28日
飼育観察記・2006年2月
『瓢箪池の様子』
淋し気な1月の飼育観察記を反省して2月は新ネタ満載の絢爛豪華なレポートを目論んだが、まだ2月はネタに乏しい季節(季節のせいにすることにした)。それでも池の水は、薄い緑(植物プランクトンが繁殖)に染まり、なんとなく春の気配が漂う。睡蓮の新芽も出て来た。これまた春の気配。新水を池に注ぐと、ワキンが睡蓮蜂要塞から顔を出す。これまた春の気配。このまま放置すれば秋には、またもや数百匹の赤い鮒が泳ぐことになるのだろう。
アオサギは、もはや瓢箪池の関係者の一員。今でも数日に一度は来訪。世間では魚を食って行く害鳥かも知れんが、アオサギにはアオサギの切ない事情があるので黙認・・と、語って、その後なんも言わなければ、自然生物に情けをかける優しい人間を気取れるのだが、実は管理人の場合は心傷まずワキンを処分してくれる天からの使者である。・・おのれの手を汚さず、邪魔者を抹殺・・とも言える。昨年、続々とアオサギの腹に消えてゆくワキン達を見ると気の毒になり睡蓮鉢を池の中央に集めて要塞などをこしらえた。その要塞が威力を発揮したのは明らかで、まだ数十匹のワキンが生息。予定では今頃はワキンは池から消滅、池の初期化を兼ねて大掃除と修復、春にはナンキン荘のナンキンに卵を生ませて、その卵を池に沈め、この池で成長させる計画を練っていた。池にワキンが残れば卵を食い、ナンキンの稚魚を食う。中途半端な情けをかけたせいで、なんかすっきりしない今日この頃である。・・出雲ナンキンパラダイス計画・・今年もどうなるか不明なのが、瓢箪池物語の特色。
『ナンキン荘の様子』
今月も楽チンと言えば楽チンな飼育作業であった。数日前に今年2度目の換水(約半分)を行なった。冬は、こういう時しか魚を見る事が無い。猫対策で金網を張ったが、金網越しに魚を見ると乱視になりそうな気がする。水槽の底には黒緑の糞が沢山残るので壁面の苔で飢えを凌いでいたらしい。「冬の低水温期には金魚に餌を与えるべからず」と言う金魚飼育界の鉄則があるらしいが。苔を食うならいっそ餌を与えても良いのでは?という疑惑が湧く。疑惑は湧くが、追求する気力は無いので、この話はおしまい(最近、とあるメールのことを追求し過ぎて墓穴を掘った人間が世間を騒がす)。下旬に水温が10度を超えた日に約2ヶ月半振りに餌を与えた(ペレットを極少量)。ナンキン達は「これは、もしや忘れかけとった餌とちゃーうんか?!」と大騒ぎ。狂喜して食べた。水温10度が瓢箪池の給餌の分岐点(一般的にはもう少し高水温で餌を与え始めるらしい)。初旬にエアーポンプが壊れて水中のブクブクする気泡は停止状態。そのまま放置したが、全員、異常無し。ウジャウジャと水槽に金魚を詰め込まなければ、冬は酸素吸入器を稼働させなくてもOKかも知れん(電気代節約、幾ら家計のたしになるかは不明)。水槽全面を覆っていた簾を少し開けて明るいエリアを作ったが、まだ暗い奥で過ごしていることが多い。機嫌が悪いのか?まだ水温が低くて朦朧状態なのか?は不明。日中、日が射した時には明るい所へ顔を出すこともある。昨年の秋より幾分痩せた魚もいるが、腹がポッチャリした魚も居る。全員、明け3歳のバリバリのメスとオス達であるので、今年は一度だけ意地と見栄でナンキンの人工繁殖を行なう覚悟。明日から3月。そろそろ2006年ミジンコウハウハ生産の準備開始予定。
2月末、冬の断末魔が聞こえる(実際には、そんなモンは聞こえないが、最後の台詞を気取ると、つまらん投稿が格調高くなる気がするのは管理人だけだろうか?)。
『追記』
滅多に更新しない、こんな淋し気なサイトに毎日数十のアクセスあり。瓢箪池の様子が気になる方が人類に存在する証。ありがたい様な、申し訳ない様な複雑な気持ちが長く続いた。気まぐれに不定期に更新するより、更新日を決めた方が愛読者の方への感謝の証になるのでは考え、今後はネタの多少に関わらず、月に一度、月末頃に新規投稿を予定。・・無駄なアクセスは人生の無駄遣い・・(見ず知らずの方の人生より我家のナンキン達の魚生の方が気になる人間が言う台詞ではないかも知れんが・・)。
淋し気な1月の飼育観察記を反省して2月は新ネタ満載の絢爛豪華なレポートを目論んだが、まだ2月はネタに乏しい季節(季節のせいにすることにした)。それでも池の水は、薄い緑(植物プランクトンが繁殖)に染まり、なんとなく春の気配が漂う。睡蓮の新芽も出て来た。これまた春の気配。新水を池に注ぐと、ワキンが睡蓮蜂要塞から顔を出す。これまた春の気配。このまま放置すれば秋には、またもや数百匹の赤い鮒が泳ぐことになるのだろう。
アオサギは、もはや瓢箪池の関係者の一員。今でも数日に一度は来訪。世間では魚を食って行く害鳥かも知れんが、アオサギにはアオサギの切ない事情があるので黙認・・と、語って、その後なんも言わなければ、自然生物に情けをかける優しい人間を気取れるのだが、実は管理人の場合は心傷まずワキンを処分してくれる天からの使者である。・・おのれの手を汚さず、邪魔者を抹殺・・とも言える。昨年、続々とアオサギの腹に消えてゆくワキン達を見ると気の毒になり睡蓮鉢を池の中央に集めて要塞などをこしらえた。その要塞が威力を発揮したのは明らかで、まだ数十匹のワキンが生息。予定では今頃はワキンは池から消滅、池の初期化を兼ねて大掃除と修復、春にはナンキン荘のナンキンに卵を生ませて、その卵を池に沈め、この池で成長させる計画を練っていた。池にワキンが残れば卵を食い、ナンキンの稚魚を食う。中途半端な情けをかけたせいで、なんかすっきりしない今日この頃である。・・出雲ナンキンパラダイス計画・・今年もどうなるか不明なのが、瓢箪池物語の特色。
『ナンキン荘の様子』
今月も楽チンと言えば楽チンな飼育作業であった。数日前に今年2度目の換水(約半分)を行なった。冬は、こういう時しか魚を見る事が無い。猫対策で金網を張ったが、金網越しに魚を見ると乱視になりそうな気がする。水槽の底には黒緑の糞が沢山残るので壁面の苔で飢えを凌いでいたらしい。「冬の低水温期には金魚に餌を与えるべからず」と言う金魚飼育界の鉄則があるらしいが。苔を食うならいっそ餌を与えても良いのでは?という疑惑が湧く。疑惑は湧くが、追求する気力は無いので、この話はおしまい(最近、とあるメールのことを追求し過ぎて墓穴を掘った人間が世間を騒がす)。下旬に水温が10度を超えた日に約2ヶ月半振りに餌を与えた(ペレットを極少量)。ナンキン達は「これは、もしや忘れかけとった餌とちゃーうんか?!」と大騒ぎ。狂喜して食べた。水温10度が瓢箪池の給餌の分岐点(一般的にはもう少し高水温で餌を与え始めるらしい)。初旬にエアーポンプが壊れて水中のブクブクする気泡は停止状態。そのまま放置したが、全員、異常無し。ウジャウジャと水槽に金魚を詰め込まなければ、冬は酸素吸入器を稼働させなくてもOKかも知れん(電気代節約、幾ら家計のたしになるかは不明)。水槽全面を覆っていた簾を少し開けて明るいエリアを作ったが、まだ暗い奥で過ごしていることが多い。機嫌が悪いのか?まだ水温が低くて朦朧状態なのか?は不明。日中、日が射した時には明るい所へ顔を出すこともある。昨年の秋より幾分痩せた魚もいるが、腹がポッチャリした魚も居る。全員、明け3歳のバリバリのメスとオス達であるので、今年は一度だけ意地と見栄でナンキンの人工繁殖を行なう覚悟。明日から3月。そろそろ2006年ミジンコウハウハ生産の準備開始予定。
2月末、冬の断末魔が聞こえる(実際には、そんなモンは聞こえないが、最後の台詞を気取ると、つまらん投稿が格調高くなる気がするのは管理人だけだろうか?)。
『追記』
滅多に更新しない、こんな淋し気なサイトに毎日数十のアクセスあり。瓢箪池の様子が気になる方が人類に存在する証。ありがたい様な、申し訳ない様な複雑な気持ちが長く続いた。気まぐれに不定期に更新するより、更新日を決めた方が愛読者の方への感謝の証になるのでは考え、今後はネタの多少に関わらず、月に一度、月末頃に新規投稿を予定。・・無駄なアクセスは人生の無駄遣い・・(見ず知らずの方の人生より我家のナンキン達の魚生の方が気になる人間が言う台詞ではないかも知れんが・・)。