07年飼育観察記

2007年06月16日

2007春の瓢箪池

 毎年、金魚の繁殖シーズン前(3月、4月)には、池の大掃除と改修を計画するが、今年もやり損ねた。ワキンが舞い踊る池に体力と銭と貴重な休日を投資する気になれないのが原因。そんなこんなで5月初旬にはワキンの稚魚が泳ぐ様になり、今年も池の様子は現状維持で瓢箪池は、なんの進展もない(愛読者の方々へは、すまん気持ちで一杯・・)。
 今年は例年より稚魚の数が少ない。池の縁を覗いてやっと数匹が確認できる程度。親魚の多い年は産卵数に対して稚魚の生育率が低い・・という『瓢箪池の法則』があるので想定内。金魚は昼間の殆どを食料探しに費やすので親魚が卵や稚魚を食ってしまった・・と、いうのが管理人の推測。5月からマツモムシという吸血水生昆虫が大発生。この虫の餌食になった稚魚も沢山いただろうと思う。トノサマガエルも既に数匹。今後も続々とやって来るので、「果たして稚魚達は、どーなってしまうのかっ?」という危機的状態。瓢箪池の野生化が進む。

 道端で路頭に迷っていたイモリを保護して池に放したが、現在でも生存してるかどうかは不明。

sk070611ike

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2007春のナンキン荘

 5月になるとオスナンキンがメスナンキンを追いかけ始めた。数匹のナンキンが水面でバシャバシャと絡みながら、アクロバット泳法のパフォーマンスを見せたので既に数回は産卵が行なわれた模様。卵は魚の栄養となり、水槽内で稚魚が孵化することはない。近所の田んぼにはミジンコがわんさか。ほんの少しの気力があればナンキン生産に取りかかれるのだが、普段の換水さえ面倒な今日この頃・・。サブタイトル『出雲ナンキンが舞い踊る庭池構築に燃える管理人と・・・』を『・・・に燃えた・・・』に、すべきか?と悩むが、このまま放置(また燃える日が来るかも知れんし)。
 転覆病のナンキンはその後も変化無し。善くも悪くもならない。もう半年近く逆立ち状態で泳ぐ。

sk070614nankin

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2007年03月31日

2007冬と初春の瓢箪池

 毎年数回、池に氷が張る日があるが、今年は張らなかった。雪がシンシンと降り積もる渋いナイスショットなどを添付予定だったが、そういう風景にもお目にかかれなかった・・冬は冬らしくしろよ・・と、いうことで地球温暖化の話はおしまい。
 春、アオサギの空襲を逃れて残った魚は約50匹(思ってたより多い)。食われ損ない、体に大きな裂傷を負った魚が数匹居る。痛みを御馳走で紛らわせよう考え、これまでワキンには内緒にしていた管理人オリジナルブレンドのナンキン専用の餌を与えた(普段は鯉の餌)。昨年調合したものなので香りは極上ではないが、ワキンにとっては稀に見る美味であると推測。瓢箪池で泳ぐワキンとは「餌と水はやるから勝手に生きてろ!」という感じでつき合っているが、ナンキン荘のナンキンとは「出来るだけのことはするから、なんとか生きてねっ!」という感じでつき合ってるので、おのずと餌も異なる。「魚種差別だー」だとか「なんで、あのコだけにはやさしいのっ!?」と言われても反論はしない。ただいま3月末。睡蓮の新芽がチラホラ。

sk070331ike

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2007冬と初春のナンキン荘

 昨年の12月中旬に水槽のフタをしてから、3月中旬までは、ほぼ放置状態。こういう楽な季節があるのは実にありがたいこと。とは言いながら、たまには簾を捲って中を覗くし、水温が10度に迫った2月に一度、半分の水を換えた。3月初旬には暖かくなり、そろそろ春モードに突入と考えていたが、突然、寒波がやって来て水温が7度にまで下がった。中旬にようやく水温10度を超え、春の飼育態勢となった。根拠はないが、この水温10度が我家では飼育態勢の分岐点となっている。餌を与え始める前にまずは水換え。ほぼ3ヶ月もの間、餌は与えてないのに糞がずいぶん底に貯まっている。昨年の越冬前には水槽の底・壁には苔がビッシリ付いていたが、冬が終わった今では、底に沈めた濾過リングの苔さえ薄くなっている。冬に餌を与えるか?与えないか?は今でも悩ましい問題だが、苔を残しておれば魚は勝手に食べる(そのせいかどうかは不明だが痩せた魚が居ない)。「新鮮な天然植物性栄養補給と水質維持のため水槽の苔は残すべし」という飼育レシピを我家に追加したので「ゴシゴシ水槽を洗ってる方もいかがですかー?」と、推奨したい気分。間もなく産卵シーズンとなるが、アクセス数うなぎ上り間違い無しのナンキン増産計画は今年も無し。ただし、成り行きでどういう行動をとるか予測が付かないのが管理人の特色・・。

追記1・・
添付写真は1匹のナンキンが逆立ちしているポーズ。お茶目なのではなく転覆病を患っているのである。

転覆病:
バランスを司る浮き袋の調整に不具合が生じ、正常な態勢を維持できない病気。原因は良く判らないが、消化器系の不調から発症するケースが考えられるらしい。肥満体型の金魚に多い病気。基本的には不治の病だが、水温を上げると直ったケースが報告されている(参考文献を見なくてもこれぐらいは語れるよーになった)。

 管理人にとっては初めて見る病気である。発見したのは最近ではない。実は、1月に水槽を覗いた時には軽度の症状は見せていた。現在は、泳ぎを止めれば即、逆立ち状態となり以前より悪化。それでも気合いを入れて泳げば一時的に正常な態勢に戻るし、水面に撒いた餌もなんとか食べる。不治の病なら静観するしかないし、水温を上げると直る場合があるなら、今後の水温上昇に期待することになる。こういう状態になっても仲間から虐められるわけではないし、群れから離れたと察知したらいそいそと泳ぎだす。小さな水槽での過密飼育の場合は別として、金魚は側に仲間が居ることが無情の喜び・・と、思わざるを得ない光景を幾度も観察してるのでこのまま放置。ただし、衰弱して感染症の症状を見せたら迷わず隔離予定。

追記2・・
転覆病の追加情報...
冬の低水温期に発症する場合が多い。
初期なら餌を止め、水温を上げれば直る(不治の病ではないらしい)。
以上は参考文献より...

sk070331nankin

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2007年01月05日

新年の瓢箪池

 謹賀新年。アオサギはまだやって来るが、消息不明だった生き残り(食い残り)のワキン達が最近、時々、睡蓮鉢の影から出て来る(隠れ飽きたと推測)。まだ30匹程は生存しているのを確認。殆どが10センチ以下小さな魚である。この池ではアオサギの目から逃れられた小さな魚だけが生き残る。生き残った褒美に餌を撒いた。ホントは今の季節には餌は与えない方が魚の健康の為にはいいかも?・・と、思うが、魚の哀れさに負けて、つい情緒的な行動をとった。警戒しながらも食う(案外、健康の為になってたりして?)。来年まで生き残る魚はこの中の数匹。瓢箪池の魚の魚生は短い。犯人はアオサギと網を張らない怠け者の管理人。

sk070103ike

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新年のナンキン荘

 昨年の最終投稿後、アクセスが跳ね上がって一日のアクセス数最高記録を更新した。たぶん、ザ・出雲ナンキンの投稿写真が効いたのだと推測(カテゴリー/魚ファイル/を参照くだされ)。世間には生意気なドシロートが飼う高級金魚をじっと監視している方々が少なからずいらっしゃる事を発見(一言多い性格は今年も直らず)。「能書きウンチクはいいから飼ってる魚を見せろっ!」ということだと理解。「グダグダ言わずに結果を出せ!」と、何度か叱られた経験があるので良〜く解る(叱った経験もある)。世間は正しいのだと思う・・思うが、『金魚で結果を出す』と、いうのが未だにどういうことをいうのかよく解らないので、今後も「オメーラ生きとるかー?」という腐れ縁の付き合いとなる。

 ナンキン荘は越冬体制に突入。エアーレーションも止めた。最近は水温4度から7度を推移。約10日振りに簾を捲って魚を覗いた。ザ・出雲ナンキンは世間から少し注目を集めたこともつゆ知らず、仲間とユラユラ泳ぐ。魚は自分の美醜など気にせず、生きてることが全て(世間に負けてないっ!)。ナンキン達は今年で明け4歳になるので、もう大変身を遂げるとは思えない。数匹の美貌の魚以外は、このまま背鰭の無い肥満のワキン風だったり、尾鰭が折れて巧く泳げない魚だったりで、我家で一生を過ごすことになる。

追記・・
 謹賀新年なので明るい未来を暗示する写真を添えるのが、マナーかな〜?と、考えたが、太陽を拝めない正月になったので、しょうがないかな〜?・・とも思うし、魚とはいえ生き死にが重要なテーマの一つなので暗い方が、リアリティーが出るかな〜?とも思い、今回は寒々とした写真を添付。
 皆様の新年が素晴らしい年でありますように。金魚にうつつをぬかせる平和な日本でありますように。

sk070103nankin

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