2012年02月

機動戦士ガンダムSEED PHASE-09「消えていく光」BS11版

地球軍の艦隊との合流をクルーゼ隊らに阻止され、フレイの父親が死に、そしてアークエンジェルがやむなくラクスを人質にとるまでのお話。

SEEDの前半はやや少数の味方機による戦闘が多いので、今回のように多数対多数の戦闘が見れたのは楽しい。自軍が何もできずにほぼ一方的に破れ、挙句に人質作戦に手を染めるという展開も初めて見た時はかなり衝撃的だった。いかにもな悪人がやるのならまだしも、一応まともな人間である味方がやるからなおさらインパクトが強い。

あとどうでもいいけど、フレイの父親の乗っていた艦の艦長は軍人としてきわめてまともな言動をしていたのが妙に印象に残った。アークエンジェル以外の連合軍人はどうも問題のある人物ばかり描かれるイメージがあるので、それなりにまともな人もいることを知って安心した。

次回はネット配信で見る限りかなり新規作画があったように感じるので、BSの綺麗な画質で見れるのはかなり楽しみだ。

OVA ToHeart2 ダンジョントラベラーズ 第1巻

「ToHeart2 ダンジョントラベラーズ」は、同名のPSP用ゲームのOVA版だ。

ToHeart2 ダンジョントラベラーズ(限定版)

何者かの力によってRPG風のダンジョンに迷い込んでしまった「ToHeart2」のヒロイン達が、モンスターを倒しながら最深部を目指す・・・というのがゲームのストーリーだった。このOVAも一応その設定にもとづいているのだが、なんと最初から仲間がほぼ全員揃っており、あとはラスボスを残すのみというところから始まる。まさに最初からクライマックス。

そしていよいよラスボス戦に突入・・・というところからオリジナル展開になり、これが今回のOVAのメインになっている。環が貴明を皆の前から連れ去ってしまい、ささらを始めとする他のヒロイン達が貴明を助けに向かうというストーリーだ。

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ちなみに原作のラスボスは放置!

最初は環&このみVSその他全ヒロインという構図だが、かなりの数のヒロインが環側に倒されたり引き抜かれたりしてしまう。最後に残ったのはささらとまーりゃんくらいだ。

というわけで今回のストーリーは実質ささらが主人公で、とらわれの貴明を助けるため、ラスボスの環を倒しに行くといった形になっている。エンディングでもささらの名前が一番上だ。

クライマックスは終盤のダークロード環とファイター(後にヴァルキリー)ささらの一騎討ち。普段戦闘なんてないToHeart2においてはかなり新鮮なアクションシーンが楽しめる。

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このヒロイン達の仲間割れとも言える構図は、大量にいるヒロイン達にそれぞれ見せ場を作るという意味でよく機能していると思う。ゲームだとヒロインは1人ずつ登場して主人公達と戦う流れの繰り返しとなっていたので、これをそのままアニメでやっていたらテンポが悪くなっていただろう。

ヒロイン達のコスチュームもほぼゲームと同じながら、よりかっこよく見えるように少しアレンジされている。特に瑠璃・珊瑚のコスチューム全般、そして環のダークロードはゲームだと異様にかっこ悪かったのだが、このOVAだとそれなりにサマになっている。

ストーリーがオリジナルとはいえ、原作知ってる人ならニヤリとできる細かいネタや演出ところどころに散りばめられているのもファンにはうれしい。原作の省略できるところは全部省略し、キャラの魅力をより引き立てるためのオリジナルストーリをやるというスタイルは、これまでのToHeart2のOVAではもはやおなじみだ。


環の貴明誘拐という暴挙は最終的にはささらによって阻止され、環のほうもあくまでみんなと本気の「遊び」を楽しみたかったという無邪気な動機だったことが明らかになる。そんな感じで円満にオチがついて今回のOVAは終了。

OVAは2巻予定だが、後編は一体何をやるんだ?という疑問が残るところだが、今回放置されていた原作ラスボスの話でもやるのだろうか。

OVA『ToHeart2ダンジョントラベラーズ』Vol.1 DVD限定版

機動戦士ガンダムSEED PHASE-10「分かたれた道」

あらすじ

フレイは自分の父親を守ってくれなかったキラを責める。傷付き一人泣くキラを、ラクスが優しく慰める。ラクスを人質にすることに納得できないキラは、ひそかにアークエンジェルを抜け出し、ラクスをアスランを通してザフトに引き渡すのだった。

感想とか

今後のストーリーを知っているといろいろと伏線があって面白い回だった。

まず、フレイが意図的にキラを精神的に追いつめ始める回であること。「あんた、自分がコーディネイターだからって(ry」を始め、最後に虚ろな表情で呟く「このままには、しないわ…」も怖い。

そしてラクスがただの天然ではなく物事をしっかり見ている人間であることがわかること。キラを慰めるシーンではちゃんと相手の事を見ていることがわかるし、クルーゼを制止するシーンでは後の妙な威圧感(?)の片鱗を見せている。

そしてクルーゼがクローンのために老化が進んでいるという伏線が初めて張られた回ではないだろうか。クルーゼの部屋にあった錠剤は明らかに、後の回でも出てきた老化を抑える薬だ。これまでわりといい上司っぽかったのにラクスのことがよほど気に障ったのか、黒い部分をチラっと見せている。


さらに今回は作画面もみどころだったと思う。スペシャルエディションのも混じっていたのかもしれないが、特にラクスはこれまでの回とは比べ物にならないくらい綺麗に可愛く描かれていた。次回はストライクとデュエルの戦いに新規カットがあるようだし、さらに楽しみだ。


「機動戦士ガンダムSEED」HDリマスター Blu-ray BOX 1 ジャケット

「機動戦士ガンダムSEED」HDリマスターの公式サイトでジャケットのイラストが公開されている。

パイロットスーツのキラが描かれている【ジャケット描きおろしキャラクターver.】と、ストライクが描かれている【ジャケット描きおろしメカver.】があるようだが、【ジャケット描きおろしメカver.】が素晴らしくかっこいい。

アークエンジェルから出撃するストライクを正面から描いた絵なのだが、アングル・パース・描き込みのどれを取ってもすごく良いイラストだと思う。背景に地球が映っていることを考えると、大気圏突入の際の戦闘をイメージしているのだろうか。右下のほうにさりげなくメビウス・ゼロもいる。

しかしストライクが装備しているバズーカはどこから持ってきたのだろう?オリジナルのアニメ本編でバズーカが登場したのは紅海での水中戦くらいな気がするのだが、もし新規シーンがあるのだとしたら非常に楽しみだ。

「機動戦士ガンダムSEED」HDリマスター


PSP「機動戦士ガンダムSEED連合VS. Z.A.F.T. PORTABLE」

HDリマスターの放送でSEED熱が再燃したので、PSP版の「機動戦士ガンダムSEED連合VS. Z.A.F.T. PORTABLE」を買ってきてしまった。

PS2版の連ザシリーズは2作とも持ってるので今更なのだが、携帯機でやりたいのとPSP版オリジナルの「ミッションモード」目当てに購入してみた。ちなみにPS2版の連ザⅡはSEEDのキャラゲーとしてもロボットアクションとしても最高峰の出来だと思うのでSEEDファンなら絶対に持っておいたほうがいいと思う。今更だけど。

さてPSPの「機動戦士ガンダムSEED連合VS. Z.A.F.T. PORTABLE」だが、アーケード版やPS2版と比べてまず感じた主な特徴は以下のとおり。

  • グラフィックは明らかに粗くなっている。あくまでPS2版と比べてであって、PSP版「ガンダムVSガンダムNEXT」のグラフィックが気にならない人ならそのうち慣れるレベルではあるが。
  • 一部の曲が削られている。オーブ戦で「暁の車」が流れない、エンディングで「Find the Way」が流れない(かわりに「あんなに一緒だったのに」が流れる)など。かわりに原作BGMがいくつか増えているようだ。
  • PS2版と比べてややロードが長い。メディアインストールもないので、PSP版ガンガンNEXTと比べても少し長い。とはいえ当時のPSPゲームとしては頑張っているほうだとは思う。
  • ロード中にはランダムにCGが表示される。機体のポージングだったり、原作の一場面の再現だったりする。もっとも出来はさほど良くはない。
そしてPSP版のウリであるミッションモードだが・・・

基本的には連ジやエウティタのPS2版にあったのと同じようなやつだ。プレイヤーは一般兵となって、連合かザフトに所属してミッションをこなしていく。ゲームを進めると新しい機体が手に入ったり、原作を再現したミッションが登場したりする。

連ジやエウティタのもそうだったが、一般兵が主人公ということでいろいろと弊害がある。まず基本的に終始無言なこと。攻撃しようが撃破されようが何も言わないのはちょっと寂しい。敵も大半が名無し兵なので基本無言だ。

このようにプレイヤーは一般兵なのだが、連合に所属しても最初はジン系のモビルスーツに搭乗する。ザフトのモビルスーツに乗れるということはコーディネイ ターなのだろうか?連合に味方するコーディネイターは貴重だよ?・・・まぁ連合には当初もビルスーツが無かったという設定上こうするしかなかったのだろう が、SEEDの設定的にはちょっとおかしい気がするのは確かだ。

ときどき入る原作再現ミッションがみどころだが、これも連ジやエウティタと同じで原作キャラどうしが口論しながら戦ってるのを横から見てるだけで、一介の名無し兵であるプレイヤーに介入の余地ははほぼ無い。できるのは沸いてくる雑魚を掃除しながらミッション終了時間を待つくらいだ。

このへんはキャラゲーとしてはちょっと寂しいものがあるので、連ザⅡのミッションモード(プラスモードという名前だったが)がプレイヤー=シンという設定になっていたのはうれしい変更だった。


・・・と、不満点を多く書いてしまったが、全体的にはとても楽しくプレイしている。久しぶりにやるアーケードモードも面白いし、ミッションも次はどんなのが出るか楽しみになる。もう少しプレイしたらまた感想を書きたいと思う。



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