November 11, 2005

二週間で十冊本を読むとしたら。

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読書週間一日一冊改め、突発的お勧め企画
二週間で十冊本を読むとしたら。

★スカイ・クロラ/森博嗣
★森博嗣の浮遊研究室2未来編/森博嗣
★四日間の奇蹟/朝倉卓弥
★エンジェル/石田衣良
★熱球/重松清
★休息の山/沢野ひとし
★光の帝国〜常野物語〜/恩田陸
★MAZE(メイズ)/恩田陸
★ライオンハート/恩田陸
★図書室の海/恩田陸

こんにちは。
ご無沙汰してます。
実は今年の読書週間に(10月27日から11月9日)未読本一日一冊読むぞ企画ってのを一人でやってみた。
結局十四日間で十冊の本を読んだんだけどね。
それが上記の十作品。

今回、毎日一冊読み切ろうと思って一番難しかったのは、一日で一気に読ませるだけの面白い本を探すって事だったのよね。
例えばこれが勉強の為とか調べものの為とかだと有無を言わさずなんだけれどねぇ。
お好みで読書の場合はやっぱり面白くなくては一気に読めないよね。
読みかけで何かしなくちゃならない時に「ああ、後で続きを」じゃなくて「あーこれ読み終わってからね」って気持ちになれる本を探しましたよ。
だから上記の十冊はどれもハズレ無しでお勧め本。
強いてイチオシはどれと聞かれたら『スカイ・クロラ』
でも本当全部お勧めなのでランキング無しで行きますからね。

『スカイ・クロラ』
という事で『スカイ・クロラ』の感想から行きましょうか。
各章冒頭でサリンジャーが引用されているけど、森博嗣が別のエッセイでサリンジャーを「最高に好きな作家」「文章の目標」と書いてるように『スカイ・クロラ』を読んでいると主人公の語り口等サリンジャーを彷彿させるものがある。
森博嗣はもしかしたら緻密にしかけられた密室トリック物(S&MシリーズやVシリーズやら)よりも、これ書いてる時のほうが楽しかったんじゃないかなぁとコッソリ思った。
いやいやコッソリ思ったじゃなくて、一番書きたいものなんじゃないかな、きっとそうだと思う。

『森博嗣の浮遊研究室2未来編』
これは一転してまた違う森本。
未来編って事は宇宙編も鳳凰編もあるってあたりで某大作漫画を思い出してもまったく関係ないのだけれど。
この人のコメントの切り口には毎度はっとさせられるのよねぇ。
引き出しのいっぱい有る人だなぁとしみじみ。
ちなみに未来編を選んだのはたまたま未読だったから。

『四日間の奇蹟』
ここでの感想をどう書こうかなと思いながら、本編をめくりつつアシュケナージの「月光」を聴いた。
作中のあのシーンでは第三楽章まで文章で6ページ半、それをアシュケナージは約16分間響かせてくれる。
いやー、本当は映画のスチールとかのイメージがあって(映画は観てない)旦那にこの本勧められた時はちょっと引いたのよね。
読んで行くうちにそのイメージは払拭されましたが。
読み終わると尚更映画は観ない方がいいかなと思いましたよ。
それよりは読んでるうちに大島弓子の漫画「秋日子かく語りき」を思い出した。
最近のだめを読んでクラシック聴きたいなと思ったりしてるけれど、この『四日間の奇蹟』も読みながらあれこれクラシックの名曲を聴きたくなる本だった。

『エンジェル』
さて、大島弓子の漫画を彷彿させるとというと石田衣良の『エンジェル』は「四月怪談」なのよね。
初子は最後弦之丞と一緒に自分の肉体に戻るよね。
純一は別な意味で戻るんだけれど、石田衣良上手いなぁ。
読んでいて、これはこう落としてくれるだろうなぁという落とし所にきちんと落としてくれる。

『熱球』
主人公の故郷の町の田舎の人間関係のしがらみや嫌らしさが息も詰まりそう。
でも大なり小なりあるよなぁこういったものって、なんて思いながら読んで。
ああそうだよね、白か黒かとか、100%か0%かなんてはっきり決めつけなくてもいいんだよねって思わせてくれる、重松清らしいお話。

『休息の山』
私は山登りはしようと思わない、したくもない。
唯一登ったのは高校の宿泊学習で一泊登山という強制登山のみ。
あー、あれは辛かった。
真夏なのに寒いし、どーしてこんな事させられなきゃならんのだって不満爆発の学校行事だったなぁ。
でもちょっと一休み。
多摩川源流の水をチェイサーにしてポケットウイスキーを飲むってのは美味しそうだなぁ、手が届かないけれど。

『光の帝国〜常野物語〜』
恩田陸は今森博嗣と並んでマイブームなので四冊も入ったといえば言えるけれどそれだけじゃないのよ。
やっぱりこれだけ読ませる程ぐいぐいと引っ張るものがあるのよねぇ。
「裏返す」ってのがなかなかぞっとする。
ところで、ツル先生ってどうしても「つるさんはまるまるむし」で描くおじいさんの顔に眼鏡をかけたようなのを想像してしまった。

『MAZE(メイズ)』
恩田陸の小説では合宿状態になると結構な割合で食事のシーンが描かれるんだけれど、それが美味しそうなんだよね。
ここでは遺跡調査の為に一週間キャンプするんだけれど、満の料理がやっぱりとっても美味しそうだった。

『ライオンハート』
ちょっと前にシャンプーのCMで小悪魔というにはどうかなぁってお姉さんが出てましたが「天使と小悪魔」「ライオンハート」ですよ、ケイト・ブッシュ。
当時大晦日限定だったけ?時計のCMに出ていたケイト・ブッシュ、あれが本当の小悪魔だったよなぁ。
まぁそれは置いといて。
時代も時間も超えて夢の中でそして現実で何度も何度も巡り会う男女の話っていうのなら赤い糸、生まれ変わりって事でありきたりな話になってしまうのを原点に「彼女」を持って来てるのあたりで「これはやられたなぁ」って。
モチーフにした5枚の絵がまたなかなかに良い使い方で。

『図書館の海』
短編集、一話目の「春よ、こい」
こちらは何度も時間を巡り直す少女達の話。
ぐるぐると目眩のようにループしながら微妙に修正して行く展開の仕方が上手いなぁ。

と、言う事で、何処かへ二週間程、十冊の本を持って行くのなら。
こんな十冊は如何でしょうてな事で。
うーん、たとえば検査入院やら自宅療養やらである程度の安静はしなくちゃでも時間はたっぷり退屈しちゃうぞ、てな時にでも。
いやいや、特別そんな時じゃなくてもこんな感じで読んでみては如何でしょう?
ではでは、また。
(byМАРИЯふみえ)
  
Posted by seemore1 at 13:02TrackBack(0)小説 

September 10, 2005

SOFT CELL / LIVE IN MILAN

Live in Milan (Dol Dts)

2002年4月26日イタリア、ミラノでの再結成Soft Cellのライブパフォーマンスを納めたDVDを購入。
Marc Almondの後ろにいるのはスティーヴン・セガール?
とか思ったら今時80年代の当時のシンセ音を再現してるDave Ballでしたよ。
立ち居振る舞いは当時のままなのにね、このおじさんのシルエットは……。
幅が違う!
おじさんとか言ってるけれど、Dave Ball、好きでしたよ。
当時国内発売されなかった彼のソロアルバムを輸入版専門店で信じられないような高額にもかかわらず買った程(^^;
へへへ。
でもやっぱり一番はMarcだからね……って二人しか居ないグループに何言ってんだか私(笑
お客さんのダンスィ率の高さがなんと言ってもさすがなMarcですよ。
(byМАРИЯふみえ)
  
Posted by seemore1 at 22:18TrackBack(0)音楽 

August 15, 2005

煩悩精密爆撃! 恩田陸の「夜のピクニック」



夜のピクニック


誰でも、皆、封印したい過去を持っている。

人に話してみると実は平凡な過去だったりするのだが、当の本人にしてみれば、それがもし人の目に晒されたりすることにでもなったら、全身の血液は沸騰逆流し阿鼻叫喚の地獄絵図、百億光年先のブラックホールに我が身を投じ、ついでに反物質のテニスボールを地球にぶち込んでこの世の生きとし生けるもの全ての記憶を生命ともども抹消したいと本気で念じたりするのである。

放課後の生徒会室でルービックキューブをいじり回しながら、本題の仮装行列のスケジュール案作成なんてどっかにふっ飛んでしまって、冗談混じりの本気の探りあいで、ああだのこうだの、国立文系だの医学進学コースだの、フォークダンスだの、つき合っているのだの別れただの、実は相手は西高だっただの、この間の模試で喧嘩していただの、ああ見えて実はどんでもない色のパンツをはいているだの、実は彼女の親はヤクザだの。

そんな話の第三者的に語られている男子が実は俺のことなのかと半信半疑、疑心暗鬼で暗中模索しながら、そんなことはないよなと自虐的に笑いながら、一抹の不安と期待を交錯させながら、夏の夜道を自転車でこぎながらカシオペア座から推測される北極星の位置を見上げながら、俺の未来はどこにあるのだなどと本気で考えていた1980年の夏。

そして気がつくともう40才を超えてそうした記憶が風化されて、本当は文章にするにも値しない過去の記憶が脚色されて結晶化し、俺の彼女はチェ・ジウに似ていたとか、私の彼氏はヨン様よりもずっと格好良かったとか、本当にそうだったのかと相手に言わせる隙の間髪も入れず、実は妄想の産物でしか無かった放課後の出来事が延々と語られたりするのが、この2005年のお盆の帰省の時期だったりする。

そして恐ろしいことに恩田陸は、そんな大多数の妄想族に精密爆撃を加えている。
爆弾のコードネームは「夜のピクニック」だ。

この爆弾を直撃されると、まず婦女子の多くが、「これは私のことだ」と錯覚する。

地方の進学校卒業で、文芸部とか放送局、生徒会で活動していた女子はほぼ99%の命中精度で直撃され、本当は何も無かったはずの忌まわしい17.5Kmの全校マラソンで、何かとてつもないチャンスを喪ったような気になってしまう。そして懊悩しながら床の上を転げ回り、馬鹿にしていたはずのモノクロダイエットの広告ページを食い入るように見ながら、「やっぱり昴だよね!」とか言いながらディスクをPS2にセットすることになる。

恐ろしい、いや、本当に恐ろしい。

「NeverLand」を読んだ時には、面白くはあったけれど、萩尾望都のノベライズ的な要素がとても色濃かったので、本当の力はどうなのだろうと値踏みしたが、この「夜のピクニック」はとても抑制された文章で、かなり腕を上げたという印象を受けた。
人によっては、伏線もネタも単純極まりないという感想を持つ人もいるかもしれないが、結末もある程度は予測できるとしても、そこまで読者を一気に読み込ませる筆力というものは評価に値すると思う。

今迷っているあなたも、きちんと爆撃されてほしいと願っています。
(もんぺーる)
  
Posted by seemore1 at 23:56TrackBack(2)小説 | 小説

July 09, 2005

ネバーランド/恩田陸

ネバーランド

今回旦那に薦められて恩田陸を読んだ。
恩田陸を読むのは初めて。
「少年達、寄宿舎、作者あとがきで萩尾望都のトーマの心臓をやろうと思ったと書いてある」と言われれば読むしかありませんって。
最初の一文を読んだだけで思わず『トーマの心臓』はもちろんだけれど「小鳥の巣』や『11月のギムナジウム』がフラッシュバック。
だもんだから読んでいる間、登場する少年達は私の脳内イメージでは萩尾望都絵に変換されていたのだ、ふふふ。
で、読み進むうちに更に「お、面白いじゃない」って事で一気に読了。
良いですねぇ……こういったお話は大好きだわ。
という事で旦那ありがとう。
(МАРИЯふみえ)

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Posted by seemore1 at 15:55TrackBack(0)小説 

July 03, 2005

最終兵器彼女の風景 - 小樽旭展望台3

久しぶりに小樽に出かけた。

朝早くだったので展望台に人影はない。

壁や手すりに色々な書き込みを見つけることが出来る。

どんな物語がその後書き込まれたのだろう。

(2005/7/3 もんぺーる 記)旭展望台  
Posted by seemore1 at 21:57TrackBack(0)アニメ | アニメ