ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド
対応ゲーム機 ―→ NS/Wii U
発売日 ―→ 2017年3月3日
価格 ―→ 6,980円(税別)
ジャンル ―→ アクションアドベンチャー
CERO ―→ B(12才以上対象)
 └→ CEROに影響した内容 ―→ 暴力/犯罪/セクシャル



◆== 簡単なご紹介 ==◆

ファミコン時代から続く、任天堂の看板タイトル『ゼルダの伝説』シリーズの作品です。
今回は、「大災厄」によって滅びてから100年後のハイラル王国が舞台。一切の記憶なく目覚めたリンクを操作し、導かれるままに進み、自らの記憶と使命を、紐解いていくことになります。
オープンワールドで表現された世界を、自由に冒険。「武器が壊れる」「体力はハートじゃなく食べ物で回復」など、シリーズ作品の「アタリマエ」を様々な観点から見直して制作されています。

・・・ということで、ニンテンドースイッチ本体と一緒に、ニンテンドースイッチ版を購入してプレイしています。
現在、プレイ時間は約12時間といったところですが、現時点で感じたことを、ザザッと書きまとめたいと思います。




◆== 簡単に感想 ==◆

まず、1つだけ言えることは、「時間を忘れます」


[◎]圧倒的なスケール感。それはおそらく、これまでの『ゼルダの伝説』シリーズの比ではありません。
やはり、これまでは、小さなくくりで構築された様々なマップやダンジョンを、順に進んでいき攻略していくという形でした。メインフィールドとなるハイラル平原とかもありましたけど、それでもやっぱり、今作のスケール感とはワケが違います。

色々なところにある「高い塔」を上ると、周辺の地形が地図に描き込まれます。描き込まなくても冒険はできますが、あったほうが何かと便利です。
そして、苦労してようやく1つ2つと解禁した後で「全体でどれくらいあるんだろうな~」と思い、カーソルを動かしてみたら・・・あれ?これってまだ、全体の10%にも満たないんじゃ?(苦笑)
ま、ようするに、そんな感じです。この冒険、思った以上に果てしないものになりそうで、むしろワクワクしています。

そして、大抵の場所は”移動できます”。
普通、壁があったら進めない。それが当たり前ですけど、今作のリンクは、どんな壁でも果敢によじ上ります。「がんばりゲージ」が尽きたら、落下しちゃいますけどね。
これによって、よくアクションやRPGでありがちな「障害物に遮られるわずらわしさ」から解放され、よりスケール感を強く感じる要因になっていると思われます。

さらに、序盤を少し進めると手に入る「パラセール」。ま、いわゆるパラシュートですね。落下中に、自由なタイミングで使用できて、ゆっくり下降しつつ前進します。
これを高所から降りて使った時の、ま~気持ちいいこと。何度でもやりたくなります。

[◎]決まりのない攻略法。これもまた「ゼルダのアタリマエ」を見直したゆえの特徴です。

例えば、世界各所には、オレンジ色に輝く「祠(ほこら)」があり、攻略していくことで、体力やがんばりゲージの最大値を増やすために必要なアイテムが手に入りますが、祠を攻略する順番は、全くの自由です(序盤のみ、順番あり)。ちなみに、「ハートのかけら」というものは、出てきませんよ。
で、その祠の場所は、自力で探さないといけないのです。高~いところに登って、望遠鏡モードを使って探して、見つけたら「ピンどめ」することで、地図にもピンが付きます。そして、その祠に行くための手段もまた、自由。必死こいて壁を登ってもいいですし、先ほど紹介した高い塔からジャンプ→飛行でたどり着くのもいいでしょう。

このように、祠や各施設など、分かりやすい目標は色々と散りばめられているけど、でも探すのは自力。そして、そのために色々と高い場所が用意されています。このへん、探索要素としてのバランスを、上手く考えていると感じることができました。
ちなみに、それぞれの祠や塔には、瞬間移動できます。有効活用しましょう。

[◎]思ったより色濃く取り入れられている「サバイバル要素」。
好き嫌いが分かれるところかもしれませんが、私は好きです。こういうサバイバル系は、『フォールアウト』や『LET IT DIE』などで、もう慣れたものですので(苦笑)

武器・盾・弓は、限られた数しか持つことができません。(料理と素材はいくらでも持てるようです)
そして、武器・盾・弓は、使い続けていると壊れます。耐久度も色々あるので、説明書きをよく見ておかないと、ちょっと戦闘しただけでほとんど壊れちゃった~、ってなることもあります。なので、どの武器を持っていくか?けっこう、大事な要素になってきますよ。
なお、持てる数を増やす手段はありますが、簡単ではありません。

また、全体的に難易度は高いです。
以前に濱口さんがプレイされていた時も、敵に特攻したら、いともたやすくゲームオーバーになっていたりしましたが、全然あの通りになります。現に、私も今のところ、もう5~6回はゲームオーバーになってるかな(苦笑)
ゲームオーバーになったら、直前のセーブポイントから再開。セーブはいつでもできますし、様々なきっかけで「自動セーブ」もされますが、やはり、敵と戦う前は一応セーブしておくことを、オススメします。
「いつでもセーブできるんなら、別に大丈夫じゃん」とか、思わないように。ちょっと強い敵だと、2~3回のダメージでゲームオーバーになりますからね。再戦→ゲームオーバーを繰り返すハメになるかもしれません。もしそうなったら、逃げることも考えましょう。

[◎]料理できる仕組みも、面白いです。
食べ物であれば、大抵の組み合わせはOKなのが、嬉しいですね。一度に使う量を増やせば、料理の効果も上がります。(一度に使える材料は最大5つ)
一方で、モンスターから入手した得体のしれない物体も、組み合わせ次第で便利な薬になったりします。今回、「あきビン」という要素も無いので、どんどん薬を作っちゃって構いませんよ。

[◎]初めて起動して、開始3分でフィールドに。すぐに冒険が楽しめます。
どうも、最近の3Dアクション版『ゼルダの伝説』シリーズは、物語の前置きが長く、30~1時間くらい進めないと、敵と戦える状況にならないって感じでしたので。そりゃ物語も大事ですが、やっぱり冒険がしたい身としては、早く冒険したいです。

[◎]オープンワールドであることを考えると、読み込み時間は全然短いほうです。
瞬間移動した時や、祠に出入りする時くらいですが、それでもせいぜい15秒ほどです。

[△]基本、音楽は流れません。
敵と戦闘になった時や、町にいる時。はたまた、環境の変化などに応じて流れるといった感じです。いってしまえば、今作では「音楽も1つの効果音」って感じなんでしょうね。強いこだわりを感じます。

しかし、ただでさえスケール感が大きくてだだっ広いなか、時間をかけて探索していくわけですから、音楽が流れないのを「寂しい・・・」と感じる人は、いるでしょうね。
私なんかは、例えば『フォールアウト 4』でも無音でプレイしているので、このスタイルはむしろ落ち着きます。しかし、好きなように音楽を流せるという仕組みがあっても、良かったかもしれないとは思いました。
どうせなら、万能な「シーカーストーン」に、ラジオ機能やサウンド機能を付けておけば良かったのに。いや、それは雰囲気ぶち壊しになるか(苦笑)

[△]操作は、慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。けっこう、色々なボタンをあれこれ使います。
特に十字ボタンは、色々。右で武器の持ち替え。左で盾の持ち替え。ZRボタンをチョン押しして弓に持ち替えた状態だと、右で弓の持ち替え。左で矢の持ち替えです。
+ボタンでメニューを開いて持ち替えることもできるので、操作が難しいと感じるなら、こちらの手段でも良いと思いますが・・・せっかくなら、テンポよくプレイしたいので、覚えたいところです。思い通りに操作できるようになれば、気持ちよく戦えますのでね。

一方で、弓矢の狙いをジャイロ操作で調整できるのは、やっぱり嬉しいですね。
個人的には、取り外しでバラバラに持ったジョイコンで操作する時が、一番コントロールしやすかったです。両手をダラ~ンとしたままプレイ出来ちゃいますしね(苦笑)

あ、そうそう。ついでに。
本体のファーストインプレッションでお話していた「バラバラにしたジョイコンの操作で、3Dアクションの操作感覚はどうか?」についてですが、全く問題なく楽しめています。3Dスティックを倒す方向も、見誤ることはありませんでした。



◆== まとめ ==◆

ただただ純粋に「冒険を楽しんでいる」。その一言に尽きます。

今回、「ゼルダのアタリマエを見直す」というキーワードを掲げて制作され、12時間ほどのプレイのなかでも、色々と「アタリマエを見直している」場面や要素に遭遇しました。
そういう意味では、これまでのシリーズ作品の「思い出補正」で楽しませるという感覚は、ほとんどありません。私は、これまでの『ゼルダの伝説』シリーズを遊んできましたが、それらの知識が、ほとんど役に立ちません。
だからこそ、『ゼルダの伝説』だからとか関係なく、純粋に冒険を楽しめている。そういうことなんだと思います。

もちろん、物語の展開も楽しみではありますが、やっぱり自分なりに「次は何しよう?」と考えることの楽しみのほうが、上回っちゃいますね。なので、ま~先に進まないこと進まないこと(苦笑)

私は、そこまで多くはないけどオープンワールドの作品というのを、いくつか楽しませてもらってきました。なかでも『フォールアウト』シリーズがお気に入りなんですけど、『フォールアウト』の世界は、滅びた世界で必死に生き抜こうとする「殺伐とした世界」という部分が色濃く表現されています。
今回のゼルダも、同じく滅びた世界を舞台にしていますが、こちらは、残された人間が少ない世界のなかで、草木も含めた自然の生物がしっかりと息を吹き返しています。儚(はかな)いなかに「生物のたくましさ」を色濃く表現している。それが、今作の世界観だと思っています。
サバイバル要素が強い点で似ている両作品ですが、世界から感じる印象は、全く違います。どちらが良いか?ではなく、どちらにも魅力があります。
そして何より、日本製のオープンワールド作品であることを考えると、非常に高い完成度だと思いますよ。


かつてWiiで発売された『ゼノブレイド』が世界中で話題になり、日本発売当時は提供予定となっていなかった海外でも移植して欲しいという声が多く挙がりました。
『ゼルダの伝説』シリーズは現在、日本よりも海外での人気が強い印象。だからこそ今度は、日本のユーザーにもう一度、『ゼルダの伝説』としての新しい魅力に目を向けてもらい、楽しんでほしい。そして、語り継がれ、話題になっていって欲しい。そう願いたいです。

もっとプレイして、新たに気づいたことがあれば、2度目のインプレッションを書く予定です。


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