トップページ » 殺したいほど、愛してる

殺したいほど、愛してる




サロメ(cinema)
監督 カルロス・サウラ
アイーダ・ゴメス ペレ・アルキリュエ
2002年 スペイン


舞踊劇「サロメ」を、制作過程から追った、ドキュメンタリー風の作品。
ダンサーたち、振り付け、衣装、舞台美術、演技指導……、さあ、いったいどんなものが出来上がるのだろう、と、観客の期待がもりあがったところで、「総稽古」として、舞台の全容が明らかになります。

お話は有名な「サロメ」そのままですが、すべてがダンサーの動きで表現される無言劇です。スペイン・バレエのフラメンコふうの動きと音楽が、原作の暗い異国情緒としっくり溶け合って、血の臭いさえただようような、なまなましさ。

ヘロデ王に求められたサロメは、運命にあらがって、愛する預言者ヨハネを捨て身で誘惑し、拒絶され、八方ふさがりになって、狂ってしまう。
その物狂いの踊りが、最大のクライマックス。

日本でいえば、安珍清姫ですね。拒絶された女のすさまじい怒りと恨み。
欲をいえば、最後の「首」の場面が、もう一息だったかなあ。
舞台表現としては、こういうのがいちばん難しそうですね。



トラックバックURL
コメントを書く




情報を記憶: 評価:  顔   星