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レトロな近未来

宇宙戦争(cinema)
監督 スティーブン・スピルバーグ
トム・クルーズ ダコタ・ファニング ティム・ロビンス
2005年 アメリカ 


別れた妻との間の子どもたちを一時的に預かるはめになって、憂鬱なレイ。
家庭をかえりみないダメ親だったレイに、子どもたちはさっぱりなつこうとしない。誰にとっても不愉快なギクシャクした生活が始まろうとしていたその時、磁気嵐に乗って宇宙人が襲来した。


子供心にも印象的だった表紙のアレが、三次元で動いている、というのは、やっぱり感動的。マシンもかっこよかった。「サラマンダー」と違っていっぱい出てきますしね。まあ、だからそれなりに満足感はあるんですが、お話のほうはどうしようもありません。
リメイクならリメイクに徹して、換骨奪胎するくらいの度胸が必要だったと思います。一世紀も前の小説だよ。当時から見たら、今のこの世が既にSFワールドですよ。今さら中途半端に原作にこだわってもしょうがない。

というわけで、SFではなく、スティーブン・キングないしはクーンツ的なファンタジックホラーと考えたほうがいいと思います。理不尽で強大な敵から逃げ回るという、ただそれだけ。
人間ドラマは、取って付けたって感じで、まったくこなれていないし、オチもついたようでついていません。

大体だなあ、なんでトムがふつーのオヤジなんかやってるわけ?
ムダにかっこいいんですよ。ちっともかっこいい役じゃないのに。この役、ティム・ロビンスがやったほうが、ずっとリアルだったと思う。

子役もちっともかわいくない。ダコタさんは演技力で有名な子ですが、この設定なら、イっちゃった感じの凝った演技より、ただの頼りなげで愛くるしい少女のほうが、観客の感情移入は楽だったでしょう。ティーンエイジャーの息子はホントむかつく。こんなことなら、最初から勝手にさせておけば良かった。

とにかく絵の迫力が売りなので、劇場で見ればそれなりに値打ちがあるけど、DVDで見たら腹が立つだろうな。





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