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空想対現実





小さな吹雪の国の冒険(英国短篇小説の愉しみ(2))(book)
F・アンスティー他著 西崎 憲 編
短編集「看板描きと水晶の魚」の続編です。幻想的な物語が中心ですが、ファンタジーよりも宗教的な作品が目立っています。


小さな吹雪の国の冒険 (F・アンスティー)
壮大なおとぎ話の世界と矮小な現実との対比がおかしい。竜も虫扱いでは浮かばれませんね。


パール・ボタンはどんなふうにさらわれたか (キャサリン・マンスフィールド)
中学生の時「園遊会」で挫折して以来、何度読んでもおもしろさがわからないマンスフィールド。相性が悪いだけなのか、それともやはり、何年たっても私の理解力が向上しないということなのか。何かありそうな気はするのに、なんとなく腑に落ちない作品てイヤですね。
それはそうと、この短篇はなんとか楽しめました。箱庭のような家に住む幼いパールは、ジプシーの女たちについていって、自由で豊穣な広い世界を初めて目にします。しかし。


怒りの歩道――悪夢 (G・K・チェスタトン)
「ブラウン神父」のチェスタトンです。内省的な作品。
道はそこにあるだけです。歩くのはあなた。


アセム――東方の物語 (オリヴァー・ゴールドスミス)
そういうことじゃないんですが、イギリス人にはわかんないかなあ。
まあ、わかんないだろうなあ。


ピム氏と聖なるパン (T・F・ボウイス)
そんなこと言われたって。ある意味困った人だねあなたは。
まあ、お互い様ってことかもしれませんね。


決して (H・E・ベイツ)
不確かな望みだけが空回りする。永遠に来ないその日。


神の眼 (ロレンス・ハウスマン)
創造こそが神の本質とは考えたことがなかったので、意外に思いました。
我々の眼はだからいつも曇っている。


悪魔法王 (R・ガーネット)
ほんとうに悪魔だし。知恵の実を食べたものにはかなわないということでしょうか。


輝く顔の人 (ジョーゼフ・ダウスン)
言いたいことはわかりますが、この手の表現は苦手。


羊飼いとその恋人 (ジョーゼフ・アディスン)
老嬢の幸せ探し。幸福は人それぞれ。


プロメテウスを発見せること (マックス・ビアボーム)
壮大なほら話。ちょっとカーシュに似た世界です。私も行ってみたい。


聖エウダエモンとオレンジの樹 (ヴァーノン・リー)
聖者と奇跡の物語。
キリスト教より、ギリシャ神話、あるいは民話のようなお話。メリメの怪談に似たようなのがあります。同じ話がもとになっているのかもしれません。

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