トップページ » おいしい本

おいしい本





吉兆味ばなし (1)(book)
湯木 貞一著 暮しの手帖社 1982年 

食欲の秋ということで、本好きpeopleさんのTB企画に参加させていただきます。

これは、大阪のお料理屋さん「吉兆」の御主人だった湯木貞一氏からの聞き書きをまとめたもの。その後続編が何冊も出ています。
編者は、「暮しの手帖」の花森安治氏です。

内容はすべて料理の話ですが、いわゆるレシピ本ではなく、季節季節に思いついたことを話題にした随想形式。
京風のやわらかで古風な語り口が、野菜や魚をほんとうに美味しそうに料理してゆきます。

湯木さんはプロ中のプロですから、料理に関しては、それこそ素人がちょっとやそっとじゃ真似のできないような秘技・奥義を数々お持ちだったのでしょうが、この本の中では、花森氏の希望に応じて、ふつうの家庭でも手に入る材料と、一般的な調理具をもちいた、ごくごく平易な献立を紹介なさっています。

焼魚、豆腐、卵焼き、てんぷら……誰でも知っている料理が、ほんのひと手間で、魔法みたいにおいしくなったり、ただ焼くだけのシンプルな調理なのに、素材の味がぐんと引き立ったり。
ちょっとした残り物のおいしい利用法も紹介されています。

料理をする人にはやる気の出る本、しない人にとっても、食欲の無いときに開くと、たちまちお腹の空いてくる本です。

私は、ほとほと献立に困ったときに、よく助けてもらいます。


トラックバックURL
コメントを書く




情報を記憶: 評価:  顔   星