NHKスペシャル「メイド・イン・ジャパン 逆襲のシナリオ」は、日本に
本社と主力工場を持つメーカーとして、いろいろと考えさせられました。
第1回 岐路に立つ 日の丸家電
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2012/1027/index.html
第2回 復活への新戦略
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2012/1028/index.html
番組の中で私が一番共感したのは、第2回の放送で独自の技術戦略で
世界の素材ビジネスをリードしている事例として紹介された東レの
技術者の言葉です。
「深は新なり」
東レは炭素繊維や逆浸透膜といった素材を、40~50年といった長期
スパンでの研究開発を続けており、その蓄積が様々な用途(炭素繊維は
飛行機の機体の構造材、逆浸透膜は海水淡水化プラント等)での
高いシェアに繋がっているそうです。
つまり材料の分野で多くの物に手を広げるのではでなく、一つの素材を
徹底的に掘り下げていく事で、新しい発見や発明を成し遂げて行こう
という姿勢です。こういったこだわりは、当社の研究開発のみならず
マーケティングや営業にも大いに参考になると感じました。
見逃された方、今週木曜(11月1日)の深夜0時25分からNHK総合で
1回と2回連続で再放送があるようです。
話は変わりますが、明日から11月10日まで海外出張に行ってきます。
半年に一度の恒例になっている海外子会社3社の取締役会への出席が、
主目的になります。今回はスウェーデン、米国、中国に加えてチェコの
プラハにも行く予定になっています。
先ほどやっとパッキングが終わったのですが、今回は5冊の本を
スーツケースに入れました。
柳井 正著 「現実を見よ」